ピアノ初心者の練習方法|おすすめの曲とコツ

ピアノ初心者の練習方法|おすすめの曲とコツ 練習

こんにちは!電子ピアノ情報サイト「トヨリスト」のピア憎です。

「ピアノを弾けるようになったら素敵だろうな…」そんな風に思って、ピアノ初心者の練習方法やおすすめの曲について調べているのではないでしょうか。特に大人になってから独学で始めようとすると、「まず何から手をつければいいの?」「練習しても上達しないって聞くけど大丈夫かな…」「簡単な楽譜ってどこで探すの?」といった不安や疑問がたくさん出てきますよね。

ピアノを始めたいという気持ちはとても素晴らしいですが、正しいスタートを切らないと、残念ながら挫折してしまう可能性が高いのも事実です。でも、安心してください。この記事では、ピアノ初心者がつまずきがちなポイントをしっかり押さえ、効果的な練習の進め方から、モチベーションを保ちながら楽しめるおすすめの曲まで、具体的でわかりやすい情報をお届けします。人気のジブリやJ-POPを弾くためのステップも解説するので、ぜひ最後まで読んで、あなたのピアノライフの第一歩を踏み出してくださいね。

  • ピアノ初心者が挫折しないための練習の考え方
  • 上達への近道となる正しいフォームと指のトレーニング
  • レベル別で弾きやすいおすすめの曲とその選び方
  • 独学を強力にサポートする便利なアプリや楽譜サービス
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ピアノ初心者向け練習方法|おすすめの曲の前に

さっそく「おすすめの曲」を知りたい気持ちはよくわかりますが、ちょっと待ってください!実は、いきなり曲の練習から入るのは、遠回りになったり挫折の原因になったりすることもあるんです。家を建てるのに土台が重要なように、ピアノにも揺るぎない「基礎」が必要不可欠。スポーツでいう準備運動や筋トレにあたる部分ですね。結果的に、この土台作りが上達への一番の早道になります。ここでは、憧れの曲を美しく奏でるために、絶対に知っておきたい練習の土台作りについて、じっくり解説していきます。

大人のピアノ独学で挫折しないための心構え

大人がピアノを始めると、多くの人が「3ヶ月の壁」にぶつかると言われています。これは、子供の頃に習うのとは違う、大人特有のハードルがあるからなんですね。でも、その正体をあらかじめ知っておけば、心の準備も対策もできます。ピアノを長く楽しむために、まずは挫折のメカニズムとその乗り越え方を知っておきましょう。

大人が挫折しやすい3つの理由と対策

なぜ大人はピアノを辞めてしまいがちなのか。その主な理由は、大きく分けて以下の3つに集約されるかなと思います。

  1. 練習時間の不足と自己嫌悪
    仕事や家事、育児に追われる毎日の中で、まとまった練習時間を確保するのは本当に大変ですよね。「今日も練習できなかった…」と、ピアノが弾けない自分を責めてしまい、それがストレスになってピアノから遠ざかってしまう。これが最も多いパターンかもしれません。対策: 大事なのは、練習の「長さ」より「頻度」です。脳科学の研究でも、一度に長時間練習する「集中学習」よりも、短時間の練習を複数回に分けて行う「分散学習」の方が、記憶の定着に効果的であることがわかっています。(出典: カーネギーメロン大学 Eberly Center “Spaced Practice”

    「1日5分でもいいから、毎日鍵盤に触る」ことを目標にしてみましょう。朝起きて5分、寝る前に5分だけでも構いません。その小さな積み重ねが、やがて大きな力になります。練習時間をアプリで記録して可視化するのも、自分の頑張りが見えて自己肯定感を高めるのに役立ちますよ。

  2. 上達の停滞と理想とのギャップ
    大人は、プロの素晴らしい演奏をたくさん知っています。耳が肥えている分、自分の拙い演奏とのギャップに耐えられなくなり、「自分には才能がないんだ」と落ち込んでしまうことがあります。また、ある程度弾けるようになると、急に上達が止まったように感じる「プラトー現象」に陥りやすいのも大人の特徴です。対策: 他人と比べるのはやめましょう。比べるべき相手は、常に「昨日の自分」です。そのために、定期的に自分の演奏をスマホで録音・録画する習慣をつけてみてください。1ヶ月前の自分の演奏と聴き比べれば、たとえわずかでも、確実に成長している点が見つかるはずです。「前はここで必ず間違えていたのに、スムーズに弾けるようになったな」という発見が、大きなモチベーションになります。また、完璧主義を捨てて、難易度の低い曲を「完成度80%」でいいのでたくさんレパートリーに加えることも重要。「自分はこんなにたくさんの曲が弾けるんだ」という自信が、次のステップへのエネルギーになります。
  3. 基礎練習の退屈さ
    指を鍛えるためのハノンやスケール練習。その重要性はわかっていても、単調なドリルの繰り返しは、正直言ってつまらないと感じるものです。特に音楽を楽しみたいと思って始めたのに、これでは本末転倒だと感じて興味を失ってしまうケースも少なくありません。対策: 練習メニューにメリハリをつけましょう。おすすめは「好きな曲(メインディッシュ)」の練習の間に「基礎練習(準備運動)」を挟むサンドイッチ方式です。例えば、「好きな曲を10分練習 → ハノンを5分 → また好きな曲を10分」といった具合です。こうすることで、基礎練習も「メインディッシュをより美味しく食べるためのスパイス」と前向きに捉えられるようになります。また、最近ではおしゃれな響きの「ジャズ・ハノン」といった教材もあるので、気分転換に取り入れてみるのも良い方法ですね。

独学のコツは「楽しむ」ことの優先順位を上げること

義務感で練習しても、長続きはしません。「楽しい」と思える瞬間をいかに多く作れるかが、独学成功の鍵です。少しでも弾けるようになったら自分を褒める、憧れの曲の楽譜を眺めてワクワクする、そんなポジティブな感情を大切にしてくださいね。より詳しい独学の進め方は【ピアノ独学】大人が効率的に上達する練習方法|挫折しないコツもで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

まず何から?正しい姿勢と指のフォーム

ピアノ演奏は、指先だけの運動だと思われがちですが、実は全身を使った非常にフィジカルな活動です。特に、演奏の土台となる「姿勢」と「手のフォーム」は、最初に身につけておかないと、後から修正するのがとても大変な「悪い癖」になってしまいます。逆に言えば、この基本を押さえるだけで、驚くほど音の響きが変わり、難しいフレーズも弾きやすくなるんですよ。焦らず、じっくりと自分の身体と向き合ってみましょう。

正しい座り方:すべての演奏はここから始まる

演奏の質は座り方で8割決まる、と言っても過言ではありません。不安定な姿勢では、指先に効率よく力を伝えられないばかりか、長時間の練習で肩こりや腰痛の原因にもなります。以下の3点を必ずチェックしてください。

  • 椅子の高さ: 鍵盤に自然に手を置いたとき、肘が鍵盤とほぼ同じ高さ、あるいはほんの少し高くなるのが理想的なポジションです。肘が鍵盤より低いと、手首が不自然に持ち上がり、指の自由な動きが妨げられます。逆に高すぎると、肩に無駄な力が入りやすくなります。高さ調節のできるピアノ専用椅子を使うのがベストですね。
  • 鍵盤との距離: 椅子に深く腰掛けた状態で、膝がピアノの少し下に入るくらいが目安です。ペダルを踏むことを想定し、窮屈すぎず、遠すぎて前傾姿勢にならない距離を見つけましょう。腕を前に伸ばしたとき、肘が軽く曲がるくらいの余裕があると、腕全体を自由に動かせます。
  • 足の位置(グランディング): これ、意外と見落としがちですが非常に重要です。両足の裏を、肩幅くらいに開いてしっかりと床につけます。足裏で体を支える感覚を「グランディング」と言い、これが上半身の安定に繋がります。足がブラついていると、フォルテ(強い音)を出すときに体がぐらついてしまい、力が逃げてしまいます。

基本の手のフォーム:美しい音を生み出す「アーチ」

初心者の指導で必ずと言っていいほど使われるのが、「手のひらに卵を優しく握っているような形」という表現です。これは単なるイメージ論ではなく、力学的にとても理にかなった形なんです。

指の関節を自然に曲げることで、手のひらの内側にアーチ構造が生まれます。このアーチが、腕の重みをしっかりと支え、効率よく指先に伝達する役割を果たします。橋がアーチ構造で強度を保っているのと同じ原理ですね。

要注意!初心者の天敵「マムシ指」

鍵盤を押したときに、指の第一関節(爪に一番近い関節)がヘコっと内側に反ってしまう状態を、通称「マムマシ指」と呼びます。これはアーチが崩れている証拠で、力が分散してしまい、速いパッセージや力強い音が出せなくなる最悪の癖の一つです。指の付け根(第三関節)から指を動かす意識を持ち、指先で鍵盤の底を掴むような感覚で打鍵すると、自然なアーチを保ちやすくなります。

脱力と重量奏法:力むのではなく「重さ」を伝える

ピアノ学習における最大の難関とも言われるのが「脱力」です。「良い音を出そう!」と思えば思うほど、肩や腕、手首にギュッと力が入ってしまいがち。しかし、ガチガチに固まった腕から、美しい音色は生まれません。

理想は、音を出す瞬間だけ指先を固め、それ以外は常にリラックスしている状態です。手首はサスペンションのように柔軟に使い、指の動きをサポートします。

この脱力を身につけるために重要なのが、「重量奏法」という考え方です。これは、指の筋力だけで鍵盤を「押し込む」のではなく、肩甲骨から繋がる腕全体の「重さ」を指先に伝え、その重みで自然に鍵盤を沈ませる弾き方です。まずは、鍵盤の蓋の上などで、腕の力を抜き、手首から先をダランとさせてみましょう。その重さを感じながら、鍵盤の上に腕を「ストン」と落として音を出す練習をすると、感覚が掴みやすいかもしれません。

上達しないNG練習法と効果的な部分練習

「毎日欠かさず1時間練習しているのに、一向に上手くならない…」もしあなたがそう感じているなら、練習の「量」ではなく「質」に問題があるのかもしれません。特に初心者が無意識に陥りがちな非効率な練習法を続けいていると、貴重な練習時間が無駄になるだけでなく、悪い癖が定着してしまう可能性もあります。上達への最短ルートは、科学的にも効果が証明されている「質の高い練習法」を実践することです。

最大のNG練習:思考停止の「通し練習」

初心者が最も陥りやすい罠が、「曲の最初から最後まで、ただ漫然と通して弾き続ける」という練習スタイルです。もちろん、曲全体の流れを掴むために通し練習は必要ですが、練習時間のほとんどをこれに費やすのは非常に非効率です。

なぜなら、この方法ではすでにある程度弾ける得意な部分はより強化されますが、いつも同じ箇所でつまずく苦手な部分は、改善されないまま放置されてしまうからです。さらに厄介なのは、ミスをしながら弾き続けることで、脳がその間違った指の動きやリズムを「正しいもの」として記憶してしまうこと。これは「誤った運動回路の強化」と呼ばれ、一度定着すると修正するのに何倍もの労力が必要になります。

上達への特効薬:「部分練習(チャンキング)」をマスターしよう

プロの演奏家が練習時間の大部分を費やすのが、この「部分練習」です。これは、楽曲を意味のある塊(チャンク)に分解し、課題のある部分だけを集中的に反復練習する方法です。脳は一度に多くの情報を処理できないため、このように問題を小さく分割することで、効率的に学習を進めることができます。

今日からできる!効果的な部分練習の4ステップ

  1. 課題の特定: まずは一度曲を通して弾いてみて、「どこで」「なぜ」つまずくのかを客観的に分析します。指がもつれるのか、リズムが分からなくなるのか、音を間違えるのか。原因を特定することが第一歩です。
  2. 分解(チャンキング): つまずいた箇所を、1小節、あるいは数音の短いフレーズ単位まで細かく分解します。
  3. 超スローテンポで反復: 分解したフレーズを、メトロノームを使って、絶対に間違えない超スローテンポで練習します。ここで重要なのは「正確さ」。ゆっくり確実に弾けるようになったら、少しずつテンポを上げていきます。
  4. 結合: 課題のフレーズがスムーズに弾けるようになったら、その前後の小節と繋げて練習します。これを繰り返して、少しずつ練習範囲を広げていくイメージです。

楽譜への書き込みは「思考の外部化」

楽譜をきれいに保っておきたい気持ちも分かりますが、練習用の楽譜は、あなたの思考を整理するための「ノート」です。指使い(フィンガリング)、間違えやすい箇所への注意マーク、難しいリズムの分析など、気づいたことは何でも積極的に書き込みましょう。「頭で覚えておこう」とするのは、脳のメモリの無駄遣いです。情報を楽譜に「外部化」することで、脳のキャパシティを「音色を聴く」「表現を考える」といった、より高度な作業に使うことができるようになります。特に、毎回指使いが変わってしまうのはミスの最大の原因。自分にとって最も弾きやすい指番号を決めたら、必ず楽譜に書き込んで固定化しましょう。

指の練習に必須のハノンとバーナム

スポーツ選手がパフォーマンス向上のために毎日筋力トレーニングやストレッチを行うように、ピアノにも指の基本的な運動能力を高めるためのトレーニング、いわゆる「指の体操」が必要です。これを地道に続けることで、指がスムーズに動くようになり、結果的に弾きたい曲をより自由に表現できるようになります。その代表的な教材が、古くから使われている「ハノン」と、より現代的で導入しやすい「バーナム」ですね。どちらも素晴らしい教材ですが、目的や性格が少し違うので、自分に合ったものを選ぶのが良いでしょう。

バーナム・ピアノテクニック:楽しみながら基礎を固める

「バーナム」は、棒人間の可愛らしいイラストと共に、様々なピアノテクニックを学べるように作られた教材です。1曲1曲が非常に短く(数小節程度)、『グループ1:さあ、はじめよう』『グループ2:体をきたえよう』といったように、各エクササイズに明確なテーマが設定されています。

バーナムの特徴

  • 達成感を得やすい: 1曲が短いため、すぐに「できた!」という達成感を味わえ、モチベーションを維持しやすいです。
  • 網羅性: スタッカート(音を短く切る)、レガート(音を滑らかにつなぐ)、スラー、跳躍など、ピアノ演奏に必要な基本的なテクニックが、飽きさせない工夫と共に散りばめられています。
  • 段階的な構成: 『ミニブック』から始まり、『導入書』、『1巻』へと進む全12グループのシステムが確立されており、自分のレベルに合わせて無理なくステップアップできます。

特に、ピアノを再開する大人の方や、クラシックの堅苦しい練習曲が苦手な方、お子さんの導入教材として非常に優れていると思います。

ハノン:指の独立と均一性を鍛える「ピアノの筋トレ」

シャルル=ルイ・アノンが考案した「ハノン」は、『60の練習曲』で構成される、100年以上も世界中のピアニストに使われ続けている指の訓練のための教則本です。「ピアノのバイブル」とも呼ばれ、その目的は非常に明確です。5本の指すべてを、均等な強さと速さで、独立して動かせるように鍛えること。

特に、構造的に弱く動きにくい薬指(4の指)と小指(5の指)を、親指や人差し指と同じようにコントロールできるようにすることに重点が置かれています。正直に言うと、練習曲自体に音楽的な面白みはほとんどなく、単調な音型の繰り返しです。そのため「退屈だ」と感じてしまう人も多いでしょう。しかし、その効果は絶大で、無心で取り組むことで指の運動能力が着実に向上します。大人になってから始める方にとっては、何も考えずに没頭できる「禅」や「瞑想」のような時間になり、癒やし効果を感じるという声も聞かれますね。

ハノン練習の注意点:ただ弾くだけでは効果半減!

ハノンは、ただ漫然と弾くだけでは効果が薄れてしまいます。常に「どの指を鍛えているのか」を意識し、メトロノームを使って正確なリズムで練習することが不可欠です。また、付点リズムや3連符など様々なリズムに変奏したり、スタッカートやアクセントの位置を変えたりと、自分で課題を設定して練習に変化をつけることで、効果を最大化できます。ハノンの効果的な練習方法については、ピアノ練習曲ハノンの効果と使い方|初心者のための練習法とコツでも詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

スケールとカデンツ:音楽の「文法」を体で覚える

ハノンなどの教本には、多くの場合「スケール(音階)」と「カデンツ(和音進行)」の練習が含まれています。これは、西洋音楽の構造を理解し、身体で覚えるために非常に重要な練習です。全24調(長調・短調)のスケールとカデンツを習得すると、楽譜に書かれた調号を見ただけで、その曲で使われる主要な音が予測できるようになります。これは初見演奏能力(初めて見る楽譜を弾く力)の向上に直結し、楽曲の和声進行を理解しながら演奏する深い読譜力を養うことに繋がります。

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ピアノ初心者へ|おすすめの曲と練習方法のコツ

お待たせしました!練習の土台となる心構えや基礎トレーニングの重要性を理解したところで、いよいよピアノ練習のハイライト、「曲の練習」に入っていきましょう。初心者がピアノを楽しく続けるためには、「今の自分のレベルで、少し頑張れば弾ける」曲を選ぶことが何よりも大切です。難しすぎる曲に挑戦して挫折したり、逆に簡単すぎて張り合いがなかったり…。自分にぴったりの一曲を見つけることが、モチベーション維持の最大の鍵になります。ここでは、具体的な曲名を挙げながら、楽譜の選び方や効果的な練習のポイントを詳しく解説していきます。

楽譜の選び方と便利なダウンロードサービス

「この曲が弾きたい!」と決まったら、次にやるべきは楽譜探しです。しかし、書店やインターネットには同じ曲でも無数のアレンジの楽譜が存在し、「どれを選べばいいの?」と迷ってしまうことも多いでしょう。「初級」と書かれていても、アレンジャーによって難易度には大きな幅があります。初心者が自分に合った楽譜を見つけるためには、いくつかのチェックポイントがあります。

初心者向け楽譜を見分ける5つのチェックリスト

楽譜のサンプルを確認できる場合は、以下の5点に注目してみてください。

  1. 左手の伴奏パターンはシンプルか?
    左手の動きが複雑だと、両手で合わせる難易度が格段に上がります。最初は、「ド・ミ・ソ」と同時に押さえるような簡単な和音や、ベース音を単音で弾くような、シンプルな伴奏のアレンジを選びましょう。「アルベルティバス」のような分散和音は、少し慣れてきてからの挑戦がおすすめです。
  2. 臨時記号(#や♭)は少ないか?
    曲の途中で出てくるシャープ(#)やフラット(♭)が多いと、混乱の原因になります。まずはト音記号の横にある「調号」が少ない(#や♭が1つか2つ程度)ハ長調やト長調、ヘ長調の曲から始めるとスムーズです。
  3. リズムは複雑でないか?
    16分音符や3連符、シンコペーション(食い込むリズム)が多用されている楽譜は、初心者にはリズムを取るのが難しいです。まずは4分音符や8分音符が中心の、シンプルなリズムの楽譜を選びましょう。
  4. 音域は広すぎないか?
    鍵盤の端から端まで使うような、音域の広い曲は手の移動が大きく大変です。両手ともに、中央の「ド」を中心とした2オクターブ程度の範囲に収まっているアレンジが弾きやすいでしょう。
  5. 指の拡張や跳躍は頻繁でないか?
    オクターブ(ドから1オクターブ上のドまで)を超えるような、指を大きく広げる和音や、手が大きくジャンプするような動きが少ない楽譜を選びましょう。

現代の主流!楽譜ダウンロードサービスを使いこなそう

昔は書店で分厚い楽譜集を買うのが一般的でしたが、今は1曲単位で手軽に購入・印刷できるダウンロードサービスが主流です。自分のレベルや目的に合わせて、様々なアレンジの中から選べるのが最大のメリットですね。

主要楽譜配信サービスの比較

サービス名 特徴 初心者へのメリット
ぷりんと楽譜 ヤマハが運営する国内最大級のサービス。J-POPからアニメ、クラシックまで品揃えが圧倒的。 「入門」「初級」のレベル分けが細かく、「ドレミふりがな付き」「簡単コード表記」など、初心者向けの楽譜が非常に豊富。コンビニ印刷に対応しているのも手軽で良い。
電子楽譜カノン ブラウザやアプリ上で楽譜を表示・管理できるサービス。機能性が高い。 楽譜の移調(キーの変更)や再生速度の変更、自動スクロールなど、デジタルならではの練習支援機能が充実している。
Piascore iPadなどのタブレット端末向けの楽譜ビューアアプリ。ストア機能も内蔵。 膨大な無料楽譜(IMSLP連携)にアクセスできる。ジェスチャーやワイヤレスペダルでの譜めくり機能が非常に強力で、演奏に集中できる。

注意:違法アップロード楽譜には手を出さない

インターネット上には、J-POPなどの著作権で保護された楽譜を無料でアップロードしているサイトや動画が存在しますが、これらは著作権法に違反しています。精度が低い、指番号が不適切といった問題も多いため、初心者は特に、信頼できる公式サイトから正規の楽譜を購入するようにしましょう。

超簡単!ドレミだけで弾ける入門曲

ピアノに初めて触れる、あるいはブランクがあって指が思うように動かない、という段階で最も大切なのは、「自分にも弾けた!」という小さな成功体験を積み重ねることです。難しい曲に挑戦する前に、まずは指のポジションを固定したまま弾ける、ごく簡単な曲から始めてみましょう。これらの曲は、シンプルながらもピアノ演奏の基本的な要素が詰まっており、楽しみながら自然と基礎を身につけることができます。

『ホット・クロス・バンズ』(Hot Cross Buns)

この曲は、英語圏の子供たちが最初に習う定番中の定番で、使う音はなんと「ミ・レ・ド」の3つだけです。右手の3本の指(例えば、中指・人差し指・親指)をそれぞれミ・レ・ドの鍵盤の上に置けば、手を移動させることなく最後まで弾ききることができます。この曲を通じて学べるのは、「指番号と鍵盤の位置を一致させる」という、ピアノ演奏の最も基本的なルールです。また、4分音符(タン)と2分音符(ターアン)という、リズムの基本単位を体で覚えるのにも最適です。まずはこの曲で、鍵盤を押す感覚と楽譜を読むことに慣れましょう。

『なべなべそこぬけ』

こちらも「ド・レ・ミ」の3音だけで構成されている、日本人にはおなじみのわらべうたです。この曲の最大のメリットは、ほとんどの人がメロディをすでに知っていること。「耳で覚えているメロディを、自分の指で鍵盤上に再現する」という作業は、音感と指の動きを結びつけるための非常に重要なトレーニングになります。楽譜を読むのがまだ苦手でも、知っているメロディなら直感的に弾きやすく、ピアノを弾くこと自体の楽しさを早い段階で実感できるはずです。

『よろこびのうた』(ベートーヴェン)

ベートーヴェンの交響曲第9番、通称「第九」の有名なメロディです。多くの初心者向け楽譜では、「ドレミファソ」の5音だけで弾けるように、とても簡単にアレンジされています。この曲のポイントは、隣り合った音へ順番に指を移動させていく動き(順次進行)が中心になっていることです。これは、指を独立させて滑らかに動かす「スケール(音階)」の基礎練習に直結します。5本の指を鍵盤の上に置き、それぞれの指に対応した音を順番に弾く練習を繰り返すことで、基本的な指のコントロールを養うことができます。何より、「あの名曲を自分が弾いているんだ!」という満足感は、モチベーションを大いに高めてくれるでしょう。慣れてきたら、左手で「ド」や「ソ」の音を全音符で押さえるだけの簡単な伴奏をつけて、両手演奏に挑戦してみるのも良いステップです。

入門期の最重要課題:正しい指番号を守る癖をつける

簡単な曲だと、つい弾きやすい指で適当に弾いてしまいがちです。しかし、この段階で楽譜に書かれた指番号を忠実に守る癖をつけることが、将来的に難しい曲に挑戦するための揺るぎない土台となります。面倒に感じても、必ず指番号を確認しながら、ゆっくり正確に弾くことを心がけてください。

人気のジブリやディズニーを弾いてみよう

簡単な童謡でピアノに慣れてきたら、次はいよいよ憧れの曲に挑戦してみましょう。多くのピアノ初心者が目標に掲げるのが、スタジオジブリやディズニーの映画音楽ではないでしょうか。これらの楽曲は、ただ人気があるというだけでなく、実はピアノ初心者がステップアップしていく上で非常に優れた教材でもあるんです。

なぜジブリ・ディズニーは初心者におすすめなのか?

  • 心に残る美しいメロディ: 久石譲さんやアラン・メンケンさんが作るメロディは、非常にキャッチーで覚えやすく、歌うように演奏することができます。感情を込めて弾く練習にぴったりですね。
  • 豊かなハーモニー: シンプルな童謡と比べて、使われている和音(ハーモニー)が豊かで美しいのが特徴です。簡単なアレンジでも、原曲の雰囲気を味わいながら響きの美しさを学ぶことができます。
  • 豊富なアレンジ楽譜: 絶大な人気を誇るため、様々なレベルの学習者に対応した楽譜が数多く出版されています。「超初級」「入門」「ドレミふりがな付き」といった、初心者に配慮された楽譜が簡単に見つかるのは大きなメリットです。

初心者におすすめの定番曲と練習ポイント

数ある名曲の中から、特に初心者が取り組みやすい定番曲をいくつかご紹介します。

楽曲名(作品名) 特徴と練習ポイント
『となりのトトロ』(となりのトトロ) 明るく元気なメロディで、リズムも比較的シンプル。スタッカート(音を弾むように短く切る)の練習になります。誰もが知る曲なので、弾けると喜ばれること間違いなしです。
『君をのせて』(天空の城ラピュタ) 壮大で美しいメロディが特徴。滑らかに音をつなぐレガート奏法の良い練習になります。サビの部分で盛り上がりを表現するなど、強弱(ダイナミクス)を意識してみましょう。
『ホール・ニュー・ワールド』(アラジン) ゆったりとしたテンポのバラード曲。一音一音を丁寧に、響きをよく聴きながら弾く練習に適しています。左手の和音を美しく響かせることがポイントです。
『星に願いを』(ピノキオ) 優しく穏やかなメロディで、こちらもスローテンポ。3拍子のリズムに慣れるのにも良い曲です。ペダルを使って音の響きを豊かにする練習にも挑戦しやすいです。

練習の進め方:焦らず一歩ずつ

憧れの曲を前にすると、すぐに両手で弾きたくなりますが、焦りは禁物です。まずは以下のステップで進めるのが確実です。

  1. 右手(メロディ)を完璧に: まずは歌うように、右手だけでメロディをスラスラ弾けるようにします。
  2. 左手(伴奏)を自動化: 次に、左手の伴奏パターンだけを、楽譜を見なくても弾けるくらいまで反復練習します。
  3. 超スローで両手を合わせる: 両方のパートが固まったら、いよいよ両手で合わせます。この時、あり得ないくらいゆっくりなテンポで始めるのがコツです。メトロノームに合わせて、一音ずつ確認するように弾きましょう。

この地道な作業が、結果的に完成への一番の近道になりますよ。

J-POPを弾くときの楽譜選びの注意点

「自分の大好きなアーティストの曲をピアノで弾きたい!」これは、ピアノを始める上で最も強力なモチベーションの一つですよね。そして、その目標は独学でも十分に達成可能です。しかし、J-POPの楽曲には、クラシックや童謡とは異なる特有の難しさがあるため、楽譜選びと練習法には少し注意が必要です。このポイントを知らずに原曲そっくりの難しい楽譜に手を出してしまうと、「全然弾けない…」と挫折する大きな原因になってしまいます。

J-POPが初心者にとって難しい理由

なぜJ-POPは弾きにくいのでしょうか?主な理由は音楽的な特徴にあります。

  • 複雑なリズム(特にシンコペーション)
    J-POPのメロディには、拍の裏(エン、と数える部分)から音が入る「シンコペーション」というリズムが多用されています。これが楽譜を読み取り、正確なタイミングで弾くことを難しくしています。頭では分かっていても、体がリズムについていかない、ということが起こりやすいんですね。
  • 頻繁なコードチェンジと複雑な和音
    比較的シンプルなコード進行が多い童謡などと比べ、J-POPでは目まぐるしくコード(和音)が変わったり、指を大きく広げないと押さえられない複雑な響きの和音が使われたりすることがよくあります。左手がこのコードチェンジに追いつかない、という壁にぶつかりがちです。
  • ボーカルの細かいニュアンス
    原曲は当然ながらプロの歌手が歌っています。その歌の持つ独特の節回しや「こぶし」のような細かいニュアンスを、ピアノという楽器で再現するのは、実は非常に高度なテクニックが要求されます。

必ず「かんたんアレンジ」の楽譜を選ぼう!

では、どうすれば良いのか? 答えはシンプルです。必ず「入門」「初級」「やさしい」「かんたんアレンジ」と明記された楽譜を選ぶこと。

これらの楽譜は、上記のようなJ-POP特有の難しさを、ピアノ初心者が弾きやすいように以下のように工夫してくれています。

  • 複雑なリズムを、8分音符や4分音符中心のシンプルなリズムに直している。
  • 難しいコードを、基本的な和音(C, G, Fなど)に置き換えている。
  • 左手の伴奏を、単音や簡単な和音のパターンにしている。

原曲のカッコよさを少し犠牲にしている部分はありますが、まずは「1曲通して弾ける楽しさ」を味わうことが何よりも重要です。物足りなく感じたら、同じ曲の「中級」アレンジにステップアップしていけば良いのです。

弾きやすいJ-POPの傾向は?

一般的に、テンポがゆっくりな「バラード曲」は、指の動きに余裕が持てるため初心者でも比較的取り組みやすい傾向にあります。逆に、アップテンポなダンスミュージックやロックナンバーは、リズムの正確性が求められるため難易度が高くなります。もし弾きたい曲が複数あるなら、まずはスローな曲から挑戦してみるのが良いかもしれませんね。また、お持ちの電子ピアノにリズム機能があれば、それを鳴らしながら練習すると、バンドと合わせているような気分で楽しくリズム感を養えますよ

憧れのクラシック曲に挑戦するステップ

ピアノと言えば、やはりベートーヴェンやモーツァルトといった偉大な作曲家たちが残したクラシックの名曲を思い浮かべる方も多いでしょう。「いつかは『エリーゼのために』を弾いてみたい」そんな憧れは、ピアノ学習の大きな原動力になります。クラシック音楽に挑戦することは、単に難しい曲が弾けるようになるだけでなく、楽曲の美しい構成や、時代を超えて受け継がれてきた音楽の形式美に触れることができる、素晴らしい体験です。

クラシックへのパスポート『ブルグミュラー25の練習曲』

童謡や簡単なアレンジ曲を卒業し、本格的なクラシックの世界へ足を踏み入れるための「架け橋」として、昔から絶大な信頼を得ているのが『ブルグミュラー25の練習曲』です。この教本が素晴らしいのは、練習曲でありながら、一曲一曲が非常に音楽的で美しいこと。『アラベスク』の優雅な流れ、『貴婦人の乗馬』の颯爽としたリズム、『素直な心』の繊細な表現など、それぞれに情景を思い浮かべられるようなタイトルがついており、楽しみながら表現力を養うことができます。この教本を終える頃には、アーティキュレーション(スラーやスタッカートの使い分け)やペダリングの基礎が身につき、ショパンなどのロマン派の小品に挑戦するための「パスポート」を手に入れたと言えるでしょう。

誰もが知る名曲に挑戦してみよう

ブルグミュラーと並行して、あるいは卒業後に、いよいよ憧れの単曲に挑戦してみましょう。初心者が目標にしやすい代表的な2曲をご紹介します。

  • 『エリーゼのために』(ベートーヴェン)
    言わずと知れたピアノの名曲中の名曲。有名な冒頭の「ミレ#ミレ#ミ~」というテーマ部分は、実は見た目ほど難しくなく、指の動きも比較的シンプルです。この曲はA-B-A-C-Aという「ロンド形式」で書かれており、多くの人が知っているのは最初のAの部分。まずはこのAの部分だけを完璧に弾けるようにすることを目標にするのが非常におすすめです。それだけでも十分に一曲として成立し、大きな達成感を得られます。中間部(BやC)はアルペジオやスケールなど技術的に難易度が上がるため、じっくりと部分練習を重ねて、少しずつ繋げていきましょう。
  • 『トルコ行進曲』(モーツァルト)
    モーツァルトのピアノソナタ第11番の第3楽章で、その軽快でエキゾチックなメロディが人気の曲です。この曲を弾く上で重要なのは、リズム感と粒の揃ったタッチです。左手の「ジャン・ジャン・ジャン」という伴奏(アルベルティバス)を均一な音量で軽やかに弾くこと、そして右手のメロディに出てくるトリルなどの装飾音符をきれいに演奏することが課題になります。技術的には初級後半から中級レベルですが、挑戦しがいのあるステップアップに最適な一曲です。

その先へ:ソナチネアルバムへの道

ブルグミュラーや上記の単曲をマスターしたら、次のステップとして『ソナチネアルバム』に進むのが王道です。クレメンティやクーラウといった作曲家によるソナチネ(小さなソナタ)を通じて、クラシック音楽の最も重要な形式である「ソナタ形式」の基本構造を学びます。これを学ぶことで、より複雑で大規模なソナタ作品を理解し、演奏するための土台を築くことができます。

ピアノ初心者練習方法とおすすめの曲で音楽生活を

ここまで、ピアノ初心者が効果的に上達するための練習方法から、モチベーションを維持しながら楽しめるおすすめの曲まで、かなり詳しく解説してきました。情報量がたくさんあって少し圧倒されてしまったかもしれませんが、一番大切なことは、焦らず、自分のペースで音楽を楽しむことです。ピアノの上達は、短距離走ではなく、ゆっくりと周りの景色を楽しみながら進んでいくマラソンのようなものだと私は思います。

これまでの内容を振り返ると、持続可能なピアノライフを送るための柱は、以下の4つに集約されるのではないでしょうか。

  1. 基礎の重視(Physicality)
    急がば回れ、です。正しい姿勢や手のフォーム、そして脱力といった身体的なアプローチは、美しい音色を生み出し、将来的に難しい曲に挑戦するための揺るぎない土台となります。怪我を防ぐ意味でも非常に重要です。
  2. 適切な教材選定(Curriculum)
    ハノンやバーナムのような基礎練習(栄養バランスの取れた食事)と、自分が心から「弾きたい!」と思える曲(大好きなメインディッシュ)をうまく組み合わせることが、練習を長続きさせる秘訣です。
  3. 現代的ツールの活用(Technology)
    今は、素晴らしい時代です。ピアノ練習アプリや動画、デジタル楽譜といった現代のツールを積極的に活用しましょう。これらは、独学におけるフィードバックの欠如や孤独感を補い、あなたの練習を強力にサポートしてくれます。
  4. マインドセット(Psychology)
    完璧を目指しすぎないこと。他人と比べず、昨日より少しでも弾けるようになった自分を認め、褒めてあげてください。大人ならではの学習スピードを受け入れ、結果だけでなく、練習のプロセスそのものを楽しむ姿勢が何よりも大切です。

「ピアノ初心者向けの練習方法やおすすめの曲」を検索するところから始まったあなたの旅が、この記事をきっかけに、単なる一時的な趣味で終わることなく、日々の生活を彩り、時には心を癒してくれる、生涯にわたる豊かな音楽ライフへと繋がっていくことを、私は心から願っています。さあ、まずは気軽に鍵盤に触れるところから、始めてみませんか?

ピア僧

1976年、北海道生まれ。

電子ピアノ選びに迷っていませんか?

Digital Paino Navi運営者のピア憎です。私自身、数々の電子ピアノを弾き比べ、その魅力を追求してきました。この経験と知識を活かし、あなたの最適な一台を見つけるお手伝いをします。

練習
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