元楽器店員が、5社を弾き比べて答える

迷ったら、ここで
一台が決まる。

ヤマハ・カワイ・ローランド・カシオ・コルグ。カタログでは分からない音とタッチの癖、住まいとの相性まで、販売現場の本音だけでまとめています。

運営者 ピア僧|某大手楽器店の鍵盤楽器担当として10年以上

選び方は「4つの軸」で決まる

後悔しない人は、この4つを順番に考えています。
譲れない条件がある軸から読み始めてください。

A

メーカーで選ぶ

5社それぞれの音とタッチの個性から選ぶ。

B

価格帯で選ぶ

予算で、どこまで本格的に取り組めるかが決まる。

C

用途で選ぶ

誰が何のために弾くかで、最適な1台は変わる。

D

悩み・住環境で選ぶ

騒音・設置・配送・処分まで先回りして考える。

5社の個性を、ひと言で

本格的な電子ピアノを作っている国内5社は、音もタッチも明確に違います。

YAMAHA

ヤマハ

明るく華やかな、ピアノの「ど真ん中」。迷ったらここ。

全シリーズの値段ガイド

KAWAI

カワイ

木製鍵盤の弾き応え。本物のピアノに最も近いタッチ。

カワイ完全ガイド

ROLAND

ローランド

モデリング音源の表現力と、録音・アプリ連携の先進機能。

ローランド完全ガイド

CASIO

カシオ

薄型デザインと価格以上の質感。リビングに置きやすい。

カシオ完全ガイド

KORG

コルグ

スリムで身軽。ヘッドホン練習中心の人に。

KORG完全ガイド

2社で迷ったら ヤマハ vs カワイ ローランド vs ヤマハ カワイ vs ローランド カシオ vs ヤマハ

予算から、ちょうどいい一台へ

どの価格帯を選ぶかは、どこまで本格的に取り組むかとほぼ同じ意味です。

エントリー

〜5万円

まず触ってみたい人に。3〜5年で物足りなくなりやすいのが正直なところ。

P-145 / CDP-S160 / FP-10 / B2

迷ったらここ

5〜10万円

タッチ・音源・スピーカーすべてが「実用十分」に乗る、いちばんおすすめの価格帯。

P-225 / PX-S1100 / FP-30X / ES120 / D1

アッパーミドル

10〜20万円

木製鍵盤や大型スピーカーが増え、演奏体験が一段上がる。

P-525 / YDP-165 / CN201 / CA401 / DP603

ハイエンド

20万円〜

音大受験や本格派に。グランドピアノに迫る共鳴設計。

CLP-875 / CLP-885 / CA701 / CA901 / N1X / LX-9

買うタイミングと中古のこと

電子ピアノは、新モデル発表前後(春〜初夏)に旧モデルが値下がりしやすい傾向があります。価格は時期や販売店で変わるので、あくまで目安として見てください。最新の価格は各販売店でご確認を。

迷ったら、この3機種から

10年以上の販売経験から、自信を持っておすすめできる3機種を用途別に選びました。

YAMAHA P-225
ヤマハ公式サイトより引用

No.1 BEST

ヤマハ P-225

初心者から再開組まで「最も後悔しにくい1台」。新GHC鍵盤とCFX音源、Bluetooth対応で、価格は7万円前後が目安です。

カシオ PX-S1100

No.2 DESIGN

カシオ PX-S1100

世界最薄クラスの本体とシンプルな佇まい。5万円台が目安で、家族で共有するセカンドピアノにも。

カワイ CN201

No.3 FAMILY

カワイ CN201

本物に近いタッチとSK-EX音源。椅子と専用台込みで10〜15万円が目安の「家族のピアノ」です。

価格は執筆時点の目安です。最新の価格・仕様はメーカー公式サイトや販売店でご確認ください。

買う前に、住まいの不安を片づける

購入後のトラブルは、機種選びより「設置場所」と「騒音」がほとんどです。

マンションの騒音

ヘッドホンでも打鍵音は出る。防振マットの併用がほぼ必須。

狭い部屋・設置場所

本体サイズとスタンド込みの設置面積を先に確認。

配送・引っ越し

配送方法の選び方しだいで、送料が大きく変わる。

処分・売却

状態が良ければ、粗大ごみより買取のほうが得になりやすい。

失敗を避けたい

価格だけ・口コミだけ・住環境を無視。後悔する人の3パターン。

このサイトを書いている人

ピア憎

はじめまして、ピア僧です。某大手楽器店の鍵盤楽器コーナーを10年以上担当し、数千人の電子ピアノ選びをお手伝いしてきました。メーカーの広告ではなく、販売現場で見てきた「買ってからの後悔」を減らすための情報だけを書いています。

自宅で使ってきた3台 YAMAHA CP88 / YAMAHA P-125 / KORG D1

よくある質問

電子ピアノとアコースティックピアノはどちらがいい?

住宅事情・予算・目的で正解は変わります。マンション住まい、夜間練習が中心、調律などのメンテナンスを避けたい方は電子ピアノが現実的です。コンクール出場を目指すお子様や、グランドピアノの音とタッチに本気でこだわりたい方は、アコースティックピアノも選択肢に入ります。電子ピアノをおすすめする理由で詳しく解説しています。

中古の電子ピアノは買っても大丈夫?

買ってOKですが、見極めが必要です。鍵盤の戻りや打鍵音は経年劣化しやすく、修理費用が中古価格を超えることも珍しくありません。確認すべきポイントは中古電子ピアノの賢い選び方にまとめています。

88鍵盤フルサイズじゃないとダメ?

本格的にクラシックを学ぶなら88鍵盤がおすすめです。ポップス中心の趣味用途や子供の最初の1台なら61鍵や76鍵でも足りる場合がありますが、あとから鍵盤数が足りないと感じやすいので、迷ったら88鍵を選ぶのが無難です。

ヘッドホンを使えば本当に無音?

完全な無音にはなりません。鍵盤を叩いたときの「コトコト」という打鍵音は必ず出るので、集合住宅では防振マットを併用してください。電子ピアノ用ワイヤレスヘッドホンの選び方もあわせてどうぞ。

ピアノアプリやゲームと連携できる?

最近のモデルのほとんどがUSB-MIDIまたはBluetooth MIDIに対応していて、メーカー公式アプリや練習アプリと連携できます。ピアノ練習アプリのおすすめで比較しています。

電子ピアノの寿命は何年くらい?

一般的には10〜15年が目安です。使用頻度や設置環境(湿度・直射日光)で大きく変わり、メンテナンスしだいで20年以上使っている方もいます。詳しくは電子ピアノの寿命の記事で解説しています。

それでも迷っているなら

「とにかく一番いいもの」「とにかく安いもの」で選ぶと、ほぼ確実に後悔します。
あなたの目的に合う1台を、用途別のおすすめから見つけてください。