簡単にひけるピアノの選び方|初心者向け徹底解説

簡単にひけるピアノの選び方|初心者向け徹底解説 コラム

こんにちは!電子ピアノの楽しさを伝える「Digital Piano Navi」運営者のピア憎です。

「ピアノを弾いてみたいけど、何から始めればいいかわからない…」「楽譜も読めないし、大人になってからの独学は難しそう…」なんて、憧れと同時に不安を感じていませんか?その気持ち、すごくよくわかります。実は、最近のピアノはテクノロジーの進化ですごいことになっているんです。子供が遊び感覚で始められるのはもちろん、高齢者の趣味としても無理なく続けられるように、たくさんの工夫が凝らされています。

でも、いざ選ぶとなると、安いモデルや話題の折りたたみピアノって実際どうなの?本格的な88鍵盤は本当に必要なの?と、次々に疑問が湧いてきますよね。でも、もう心配いりません。光るキーボードや便利なピアノアプリといった心強い味方を使えば、難しい楽譜とにらめっこしなくても、指番号や簡単なコードを覚えるだけで、憧れの曲が驚くほどすぐに弾けるようになります。さらに、無料で手に入るドレミ付き楽譜や、忙しい大人に特化した独学教本も充実しているので、誰でも気軽に、そして自分のペースでピアノを始められる最高の時代なんです。

この記事では、そんなあなたの不安や疑問を一つひとつ丁寧に解消し、純粋に「ピアノを弾くって楽しい!」と感じられる、その第一歩を踏み出すお手伝いをします。この記事を読み終える頃には、あなたにピッタリの1台と、挫折知らずの練習法がきっと見つかっているはずですよ。

  • あなたに最適な簡単ピアノの選び方がわかる
  • 買ってはいけないピアノの種類がわかる
  • 楽譜が読めなくても弾ける練習法がわかる
  • おすすめの楽譜や教本の情報が手に入る
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あなたに合う簡単にひけるピアノはどれ?

「簡単にひけるピアノ」と一言でいっても、その選択肢は驚くほど多様です。光って教えてくれるキーボード、本物に近いタッチの電子ピアノ、場所を取らないコンパクトなモデルまで様々。大切なのは、誰かの「おすすめ」を鵜呑みにするのではなく、「自分がどう楽しみたいか」という目的やライフスタイルに合った一台を見つけることです。ここでは、それぞれのタイプの特徴を詳しく解説しながら、後悔しないピアノ選びの道筋を一緒に探っていきましょう。

楽しく続くなら光るキーボードがおすすめ

ピアノ初心者が挫折してしまう最大の原因、それはおそらく「楽譜が読めない」という最初の壁ではないでしょうか。音符の高さや長さを理解し、それを鍵盤上の正しい位置と結びつける作業は、慣れるまで本当に大変です。その高い壁を、まるで魔法のように取り払ってくれるのが「光るキーボード(光ナビゲーションキーボード)」です。

その名の通り、次に押すべき鍵盤が赤や青に光ってナビゲートしてくれるので、楽譜が全く読めなくても、まるで音楽ゲームをプレイするような感覚で、すぐに曲を演奏することができます。この「楽器に触れた初日に、メロディーが弾けた!」という即時的な成功体験は、何物にも代えがたい喜びであり、その後の練習へのモチベーションを維持する上で、とてつもなく大きな力になってくれるんです。

この光るキーボード市場で長年人気を二分しているのが、YAMAHA(ヤマハ)の「EZシリーズ」CASIO(カシオ)の「LKシリーズ」です。どちらも素晴らしい製品ですが、それぞれに得意な分野があります。

YAMAHA vs CASIO 光るキーボード比較

機能・特徴 YAMAHA EZシリーズ CASIO LKシリーズ
内蔵曲の傾向 クラシック、童謡、世界の名曲など教育的な選曲が中心。 最新のJ-POP、アニメソング、ヒット曲が豊富。
独自のレッスン機能 「ソングマスター」など、正しい指使いやタイミングを段階的に学べる丁寧なレッスン機能。 「らくらくモード」が画期的。どの鍵盤を押しても正しいメロディーが進むため、究極の初心者でも安心。
デザイン・携帯性 比較的オーソドックスなデザイン。 スリムで奥行きが狭く、持ち運び用のグリップが付いているモデルも。リビングにも置きやすい。
拡張性 USB接続が基本。 別売アダプタでBluetooth接続に対応するモデルもあり、アプリ連携がワイヤレスで手軽。

※上記はシリーズ全体の傾向です。最新モデルの詳細は公式サイトをご確認ください。

どちらを選ぶかは、まさに「何を弾きたいか」によります。お子さんの情操教育や、基礎からしっかり学びたい大人の方はヤマハ、とにかく好きなアーティストの曲を今すぐ楽しみたい!という方はカシオ、というように選ぶと失敗が少ないかなと思います。特にカシオの「らくらくモード」は、リズムに合わせて好きな鍵盤を叩くだけで曲になるので、音楽経験ゼロの方や小さなお子さんでも、演奏する喜びを即座に体験できる素晴らしい機能ですね。

注意点:光る鍵盤への「依存」に気をつけよう

とても便利な光るキーボードですが、唯一の懸念点は、光を追いかけることに集中しすぎてしまうと、いつまでも楽譜を読む力が身につかない「光依存」に陥ってしまう可能性があることです。光のガイドは、あくまでピアノに慣れるための「補助輪」と捉えましょう。少し弾けるようになったら、光のガイドをオフにするモードで挑戦したり、楽譜と鍵盤を交互に見ながら弾く練習を取り入れたりすることで、本当の意味での上達に繋がっていきますよ。

大人の独学には本格的な88鍵電子ピアノ

「どうせ始めるなら、形から入りたい」「昔習っていたあの感覚をもう一度…」そんな風に考えている大人の方や、クラシックの名曲に挑戦したいという夢をお持ちの方には、アコースティックピアノと同じ88鍵盤を備えた電子ピアノを強くおすすめします。

61鍵のキーボードでも多くのポップスは弾けますが、曲によっては音域が足りなくなりますし、何より鍵盤の「タッチ感」が全く異なります。88鍵の電子ピアノは、グランドピアノの鍵盤を模した重みのあるタッチ(鍵盤ウェイト)が再現されており、指先の繊細な力加減で音の強弱や表情をコントロールする、ピアノ本来の演奏の楽しさを存分に味わうことができます。この「自分で音を創り出している」という感覚が、大人の趣味としての満足度を格段に高めてくれるんです。

最近のモデルは、Bluetoothでスマートフォンやタブレットとワイヤレス接続できるものが主流になっており、練習をサポートする専用アプリと連携させれば、独学でも効率的に上達を目指せます。騒音問題を気にせず練習できるヘッドホン端子は、もはや必須機能ですね。

予算で変わる!88鍵電子ピアノの選び方

88鍵電子ピアノは価格帯が広いですが、初心者が選ぶ上では、大きく2つの価格帯を意識すると分かりやすいです。

  • 4万円~7万円台の「ハンマーアクション鍵盤」モデル
    この価格帯は、各メーカーが最も力を入れている激戦区です。最大の魅力は、バネを使わず、おもりの力でグランドピアノのタッチを再現した「ハンマーアクション鍵盤」を搭載していること。しっかりとした弾き応えと、指の力に応じた自然な音量変化は、演奏の楽しさを倍増させてくれます。Rolandの「FP-30X」やYamahaの「P-145」などがこのクラスの代表格で、音質も良く、長く愛用できる一台になるはずです。
  • 3万円台までの「セミウェイト鍵盤」エントリーモデル
    「まずは予算を抑えて始めたい」という方には、この価格帯のモデルが選択肢になります。鍵盤のタッチは、ハンマーアクションに比べると軽い「セミウェイト鍵盤」が中心ですが、ピアノの練習を始めるには十分な性能を備えています。鍵盤が軽いため、指の力が弱い方でも弾きやすいというメリットもあります。ただし、将来的にアコースティックピアノを弾くことを考えている場合、タッチの差に戸惑う可能性があることは念頭に置いておきましょう。

大人の趣味として、じっくりとピアノに向き合いたいのであれば、少し予算をプラスしてでも4万円以上の「ハンマーアクション鍵盤」モデルを選ぶことを個人的にはおすすめします。その投資は、きっと日々の練習の楽しさとなって返ってくるはずです。

電子ピアノの選び方については、【初心者向け】電子ピアノの選び方をわかりやすく解説でさらに詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

子供にはゲーム感覚で使えるピアノアプリ

お子さんに音楽の楽しさを知ってほしい、でも「高価なピアノを買ってもすぐに飽きちゃうかも…」「親自身がピアノを教えられないし…」といった悩みは、多くの親御さんが抱える共通の課題ですよね。そんな現代の悩みに完璧に応えてくれるのが、ピアノ学習アプリと安価なキーボードの組み合わせです。

特に、世界中で人気の「Simply Piano」や「flowkey」といったアプリは、従来の退屈な練習のイメージを根底から覆します。これらのアプリは、デバイスのマイクやMIDI接続でキーボードの演奏音をリアルタイムに認識し、即座にフィードバックを返してくれます。

アプリが先生代わりになる仕組み

  • ゲーミフィケーション
    「Simply Piano」は、練習全体がゲームのように設計されています。画面の奥から手前に向かって流れてくるノーツ(音符)に合わせてタイミングよく鍵盤を弾くと、スコアが加算され、ステージをクリアしていく仕組みです。子どもたちは「練習させられている」という感覚ではなく、自発的にゲームを攻略する感覚で、夢中になってピアノに向かうようになります。
  • 動画との連動
    「flowkey」は、プロのピアニストが演奏する手元の映像と楽譜が完全にシンクロしているのが特徴です。どの指でどの鍵盤を押さえているかが一目瞭然なため、視覚的に動きを真似することができます。また、正しい音を弾くまで楽譜が自動で待ってくれる「待機モード」機能は、焦らず自分のペースで練習できるため、初心者にとって非常に心強い味方です。

アプリを始める際のポイント

ほとんどのアプリには、一部のレッスンや曲を無料で試せる体験期間が設けられています。まずは無料版でお子さんの食いつき具合を見てから、本格的にサブスクリプションを検討するのが賢い方法です。月額料金は発生しますが、週に一度のピアノ教室に通う月謝と比較すれば、かなり経済的に音楽教育の機会を提供できると言えるでしょう。接続がうまくいかない時は、キーボードとタブレットをMIDIケーブルで接続すると、より正確に音を認識してくれますよ。

光るキーボードやマイク付きのキーボードも、楽器というよりは「高機能な知育玩具」として、子どもの好奇心を刺激する素晴らしい入り口になります。大切なのは、音楽を「お勉強」にしないこと。遊びの延長線上に、自然と音を奏でる喜びがある環境を整えてあげたいですね。

高齢者の趣味には脳トレ効果のあるピアノ

シニア世代の方々にとって、新しい趣味を始めることは、日々の生活に彩りと活気をもたらしてくれます。その中でも、ピアノは「楽しさ」と「健康効果」を両立できる、まさにうってつけの趣味だと言えるでしょう。特に注目されているのが、ピアノ演奏がもたらす脳の活性化、いわゆる「脳トレ」としての効果です。

ピアノを弾くという行為は、私たちが思っている以上に高度な脳の活動を要求します。

  1. 視覚:楽譜の音符や記号を読み取る
  2. 聴覚:自分の弾いた音程やリズムが合っているか聴き取る
  3. 運動:左右10本の指をそれぞれ独立させて、複雑に動かす
  4. 記憶:メロディーや次に弾くべき音を短期的に記憶する

このように、複数の異なる脳の領域を同時に、かつ連携させて使うマルチタスクであるため、脳全体の血流を促進し、神経ネットワークを強化するのに非常に効果的です。実際に、楽器演奏の習慣が認知機能の維持に良い影響を与える可能性は、多くの研究で示唆されています。(出典:ヤマハ音楽振興会「音楽と脳に関する研究」

シニア向けピアノ選びの3つのポイント

高齢者の方がピアノを選ぶ際は、多機能さよりも「シンプルで分かりやすいこと」が何よりも重要です。

  • ①見やすい・分かりやすい
    楽譜を読むのが少し大変、という方には、やはり「光るキーボード」が最適です。次に弾く場所を光が教えてくれる安心感は絶大です。また、本体の操作パネルの文字が大きく、ボタンの数が少ないシンプルなモデルを選ぶと、機械操作のストレスなく演奏に集中できます。
  • ②知っている曲が弾ける
    童謡、唱歌、昭和歌謡など、ご自身が青春時代に親しんだ馴染み深い曲が内蔵されているモデルを選ぶと、モチベーションが格段に上がります。そういった曲が大きな文字の楽譜とセットになった楽譜集も多数出版されています。
  • ③とにかく簡単な機能
    カシオの「らくらくモード」のように、指一本で伴奏に合わせてメロディーを奏でられる機能は、楽器経験が全くない方でも、すぐに豊かな音楽体験を味わうことができます。

「認知症予防のため」と義務感で始めるのではなく、「昔好きだったあの曲を自分で奏でてみたい」という純粋な楽しみを追求することが、結果的に心と体の健康に繋がり、豊かなセカンドライフを送るための素晴らしいきっかけになるはずです。

安いロールピアノは買ってはいけない理由

インターネット通販サイトなどで「ピアノ 安い」と検索すると、必ずと言っていいほど目にするのが、シリコン製でくるくると丸めて収納できる「ロールピアノ」。数千円という圧倒的な低価格と、場所を取らない手軽さから、ピアノ入門の選択肢としてつい心が揺らいでしまうかもしれません。ですが、ピアノの楽しさを伝えたい私の立場からは、このロールピアノだけは、はっきりと「買ってはいけない」とお伝えしたいです。

なぜなら、ロールピアノは「簡単にひけるピアノ」どころか、「正常に音を出すこと自体が難しい楽器(のようなもの)」だからです。その理由は、構造的な欠陥にあります。

ロールピアノをおすすめしない具体的な理由

  • ①致命的なセンサー感度の悪さ
    鍵盤の下にあるセンサーが非常に不均一で、かなり強く押し込まないと音が出なかったり、逆に触れただけなのに音が出てしまったりします。特に、同じ音を連続で叩く「連打」は、ほとんど反応しないと言っても過言ではありません。これでは、メロディーを弾くたびに音が出たり出なかったりして、ものすごいストレスが溜まります。
  • ②鍵盤のストロークがない
    本物のピアノや電子ピアノには、鍵盤を押し込む深さ(ストローク)があります。しかし、ロールピアノはただの平らなシリコンシートなので、弾くというより「叩く」「押す」という感覚に近くなります。これにより、指の力をコントロールする練習が一切できず、演奏に必要な繊細なタッチが全く身につきません。
  • ③正しいフォームが崩れる
    ストロークがない鍵盤を無理に押そうとすることで、指を立てて弾くというピアノの基本的なフォームが身につかず、指を寝かせたような変な癖がついてしまいます。一度この癖がついてしまうと、後で本格的なピアノに移行した際に、修正するのが非常に困難になります。

結果として、練習は苦痛なものになり、「自分にはピアノの才能がないんだ…」と勘違いして、ピアノそのものを嫌いになってしまう可能性すらあります。これは本当にもったいないことです。数千円を節約したつもりが、音楽を楽しむという最も大切な機会を失ってしまう「安物買いの銭失い」の典型例と言えるでしょう。同じくらいの予算でもう少し足せば、中古のしっかりした61鍵キーボードなども選択肢に入ってきます。どうか、最初の楽器選びで失敗しないでくださいね。

折りたたみピアノのメリット・デメリット

「ロールピアノがダメなのはよく分かった。でも、どうしてもピアノを常設するスペースがない…」そんな住宅事情を抱える方にとって、新たな希望となっているのが「折りたたみ式電子ピアノ」です。

これは、ロールピアノとは全くの別物です。鍵盤自体は通常の電子ピアノと同じプラスチック製で、しっかりとしたストローク(深さ)があります。本体の中央部分からパタンと二つに折りたたむことで、非常にコンパクトに収納できるのが最大の特徴です。近年の技術向上は目覚ましく、一昔前の「おもちゃっぽい」イメージを覆すモデルも登場しており、十分実用的な選択肢となりつつあります。

とはいえ、もちろんメリットばかりではありません。購入を検討するなら、その長所と短所をしっかり理解しておくことが重要です。

折りたたみピアノのメリット

  • 圧倒的な省スペース性: これが最大の利点です。使わない時はクローゼットやベッドの下に収納できるため、ワンルームにお住まいの方や、部屋を広く使いたい方には最適です。
  • 優れた可搬性: 内蔵バッテリーを搭載しているモデルも多く、電源がない場所でも演奏できます。友人宅でのパーティーや、屋外イベントなど、ピアノを持ち運んで楽しみたいというアクティブな方にも向いています。
  • ロールピアノより格段に良い演奏性: 当たり前ですが、鍵盤にストロークがあるため、ロールピアノとは比較にならないほど自然な演奏が可能です。

折りたたみピアノのデメリット

  • タッチ感の限界: どんなに品質が向上しても、やはり同価格帯の据え置き型電子ピアノの「ハンマーアクション鍵盤」のような、重厚で繊細なタッチ感を再現するのは難しいのが現状です。タッチは比較的軽めのモデルが多いです。
  • 打鍵音(カチャカチャ音): 構造上、鍵盤を弾いた時にプラスチックが当たる「カチャカチャ」という物理的な音が、据え置き型に比べて大きめのモデルがあります。ヘッドホンをしていても、この打鍵音は家族や隣人にとっては騒音に感じられる可能性があるので注意が必要です。
  • 剛性・安定性の問題: 折りたたみ機構がある分、本体の剛性(しっかり感)は据え置き型に劣ります。強い力で演奏すると、少しぐらついたり、きしんだりすることがあるかもしれません。

どんな人におすすめ?

結論として、折りたたみピアノは「どうしても常設スペースがない方のための、現実的で優れた選択肢」であり、「持ち運びを最優先する方のためのセカンドピアノ」と位置づけるのが良いでしょう。メインの練習機として最高のものを求めるのであれば、やはり据え置き型の電子ピアノに軍配が上がります。ご自身のライフスタイルと優先順位をよく考えて、最適な一台を選んでくださいね。

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知識ゼロから始める簡単にひけるピアノ練習法

さあ、あなたにぴったりのピアノを手に入れたら、いよいよ演奏の始まりです!でも、「練習」と聞くと、単調な反復練習や、厳しい先生をイメージして、ちょっと身構えてしまうかもしれませんね。ご安心ください。今の時代のピアノの楽しみ方は、もっと自由で、もっと創造的です。ここでは、音楽理論や楽譜の知識が全くなくても、すぐに「弾ける喜び」を実感できる、現代ならではの練習のコツを具体的にご紹介します。

無料で探せるドレミ付きピアノ楽譜

ピアノ初心者が最初につまずきやすい「五線譜」。この黒いオタマジャクシの解読は、慣れるまで時間がかかります。そこで、最初のステップとして絶大な効果を発揮するのが、音符の一つひとつに「ドレミファソラシド」とフリガナが振ってある楽譜です。これなら、鍵盤の「ド」の場所さえ分かれば、誰でもメロディーを追いかけることができます。

こうした「ドレミ付き楽譜」は、インターネット上で探すのが最も手軽です。GoogleやYahoo!で「(弾きたい曲名) ピアノ 楽譜 無料 ドレミ」といったキーワードで検索すれば、個人のブログや音楽サイトで、初心者向けにアレンジされた楽譜を公開してくれているケースがたくさん見つかります。

無料楽譜を利用する際の注意点

  • 著作権: J-POPやアニメソングなど、著作権が有効な楽曲の楽譜を無断でアップロードすることは違法です。基本的には、著作権が切れたクラシック曲や童謡などを探すのが安全です。
  • 品質のばらつき: 無料で公開されている楽譜は、アレンジの質や見やすさに個人差があります。弾きにくい運指(指の運び)になっていることもあるので、いくつか見比べてみるのが良いでしょう。

もし、弾きたい曲が明確に決まっているなら、ヤマハが運営する楽譜配信サイト「ぷりんと楽譜」の利用を強くおすすめします。こちらは1曲あたり数百円の有料サービスですが、その価値は十分にあります。

「ぷりんと楽譜」をおすすめする理由

  • 豊富な品揃えと確かな品質: 最新のヒット曲から定番のクラシックまで、膨大な数の楽譜が公式にアレンジされて販売されています。品質は折り紙付きです。
  • 正確な難易度設定: 「入門」「初級」「中級」など、レベル分けが非常に丁寧なので、自分の実力に合った楽譜を簡単に見つけることができます。「入門」レベルなら、指番号が振られていることも多いです。
  • コンビニ印刷対応: 購入した楽譜は、自宅のプリンターはもちろん、全国のセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートのマルチコピー機ですぐに印刷できるので、思い立ったその日に練習を始められます。

また、最近ではYouTubeで「(曲名) ピアノ 簡単」と検索するのも非常に有効な手段です。画面の上からカラフルなバーが落ちてきて、対応する鍵盤が光る「Synthesia(シンセシア)」形式の動画は、もはや楽譜すら必要ありません。再生速度を0.5倍速などに落とせるので、難しいフレーズも自分のペースでじっくり確認しながら練習できますよ。

まずは簡単なコード一覧を覚えよう

「両手で違う動きをするなんて、絶対に無理!」ピアノを始める前は、誰もがそう思います。しかし、その悩みを一瞬で解決してくれる魔法のテクニック、それが「コード弾き(コード奏法)」です。

これは、楽譜の左手パート(ヘ音記号)を細かく読むのではなく、「C」や「G」といったコードネーム(和音の記号)だけを見て、簡単な形で伴奏をつけてしまうという、いわば「左手を賢くサボる」技術です。多くのポップスは、実はたった数種類のコードの繰り返しで構成されています。つまり、そのいくつかのコードさえ覚えてしまえば、驚くほどたくさんの曲が弾けるようになるんです。

理屈で物事を理解するのが得意な大人の方にとって、このコード理論は非常に相性が良いと言われています。まずは、J-POPの基本とも言える、以下の4つの「王道コード」だけでも覚えてみてください。これだけで、あなたのピアノの世界は劇的に広がります。

最初に覚えるべき魔法の4コード

  • C(シーメジャー): 構成音は「ド・ミ・ソ」。最も基本的で明るい響きの和音です。
  • G(ジーメジャー): 構成音は「ソ・シ・レ」。Cに向かって進みたくなる力強い響きです。
  • Am(エーマイナー): 構成音は「ラ・ド・ミ」。Cの親戚で、少し切ない響きがします。
  • F(エフメジャー): 構成音は「ファ・ラ・ド」。優しく包み込むような響きです。

信じられないかもしれませんが、この「C→G→Am→F」というコード進行は、数えきれないほどのヒット曲で使われています。まずはこの4つの形を覚えて、右手で好きなメロディーを弾きながら、左手でコードを「ジャーン」と鳴らしてみてください。それだけで、立派な弾き語りの伴奏になりますよ。

左手の伴奏パターンを少し変えるだけでも、曲の雰囲気は大きく変わります。

  • 全音符(ジャーン): 最も簡単なパターン。バラードに合います。
  • 4分音符(ジャン、ジャン、ジャン、ジャン): ポップスらしいリズム感が出ます。
  • 分散和音(ドソミソ〜): 少し上級者向けですが、流れるような綺麗な伴奏になります。

コード弾きは、応用が効きやすく、アレンジの自由度も高いので、まさに「一生モノのスキル」になります。ぜひ挑戦してみてください。

指番号で楽譜が読めなくても弾ける

ドレミ付きの楽譜やコード弾きでも、まだ少しハードルが高い…と感じる方もいるかもしれません。そんな時の最終手段であり、短期的な演奏達成率を最も高めてくれるのが「指番号」を使った練習法です。

これは、五線譜上の音符という複雑な情報を、脳が直接理解できる「指への運動指令」に変換してしまう、非常にダイレクトなアプローチです。ルールは世界共通で、とてもシンプルです。

親指=1、人差し指=2、中指=3、薬指=4、小指=5

この番号を覚えたら、楽譜を「数字の羅列」として捉えます。例えば、有名な「きらきら星」の冒頭部分は、「ド ド ソ ソ ラ ラ ソ」というメロディーですが、これを指番号で表記すると以下のようになります。(※一般的な運指の一例です)

きらきら星の指番号表記例:
1・1・5・5・4・4・3 ― 2・2・1・1・5・5・4 ― ...

どうでしょうか?これなら、もはや音符を読む必要はありません。指定された番号の指で、指定された順番に鍵盤を押していくだけで、自然とメロディーが奏でられます。特に、指の動きが複雑になりがちな曲のフレーズを覚える際には、絶大な効果を発揮します。

多くの初心者向け楽譜には、この指番号が丁寧に記載されていますし、インターネットで「(曲名) ピアノ 指番号」と検索すれば、親切な人が解説してくれていることもあります。SEOコンテンツとしても、人気曲のサビ部分を指番号だけで解説したテキストや図解は、「今すぐ弾きたい」というユーザーのニーズに直接応える強力なコンテンツになります。

指番号への依存には注意も必要

非常に便利な指番号ですが、これだけに頼り切ってしまうと、「この指の並びでしか弾けない」という状態に陥ってしまうリスクもあります。同じ「ド」の音でも、曲の流れによっては1の親指で弾くこともあれば、3の中指で弾くこともあるのがピアノです。指番号はあくまで、曲を覚える初期段階での強力なサポーターと位置づけ、慣れてきたら少しずつ楽譜そのものに目を向け、なぜその指使いが効率的なのかを考える癖をつけると、本当の意味での上達に繋がります。

大人のピアノ独学におすすめの教本

アプリやYouTubeも素晴らしい教材ですが、「やはり一冊、手元に体系的にまとまった本があると安心する」という方も多いのではないでしょうか。特に、自分のペースでじっくりと理屈を理解しながら進めたい大人の方にとって、教本は心強い相棒となってくれます。

しかし、ここで注意したいのが、いわゆる子供向けのクラシックな教本(例えば「バイエル」など)をそのまま大人が使うと、挫折しやすいということです。なぜなら、これらの教本は、単純な練習曲の反復が多く、大人がモチベーションを維持するのが難しい場合があるからです。また、忙しい社会人が練習に割ける時間は限られています。

幸い、今では「大人の独学」に特化して、効率よく、そして何より楽しく学べるように工夫された教本が数多く出版されています。本屋さんで「大人のピアノ」「独学」といったコーナーを探し、実際に手に取って、自分に合いそうな一冊を見つけるのが一番ですが、選ぶ際には以下のポイントをチェックしてみてください。

大人向け教本の選び方・3つのポイント

  1. 学習のゴールが明確か
    「30日でマスター」「まずは1曲、レパートリーを」といったように、具体的な目標が設定されている教本は、学習計画が立てやすく、モチベーションを維持しやすいです。コード奏法に特化したものや、弾き語り専門のものなど、自分のやりたいスタイルに合ったものを選びましょう。
  2. 知っている曲・好きな曲が載っているか
    練習曲が、自分の全く知らない曲ばかりだと、正直言って退屈です。ジブリやディズニー、J-POPのヒット曲など、誰もが知っている名曲を題材に、段階的にテクニックを学んでいける構成の教本は、一曲弾けるようになるたびに大きな達成感を得られます。
  3. CDやDVD、解説動画などの補助教材は付いているか
    文字と楽譜だけでは分かりにくい指の動きやリズムのニュアンスも、お手本の音源や映像があれば、格段に理解しやすくなります。最近では、QRコードを読み込むとスマホで解説動画が見られるタイプの教本も増えており、独学の強い味方になります。

おすすめの教本シリーズの例

具体的な書名は好みがあるため一概には言えませんが、「大人のための独習シリーズ」や、様々な出版社から出ている「はじめよう!大人のピアノ」といったタイトルのシリーズは、上記のようなポイントを押さえていることが多いです。ぜひ一度、書店で中身をパラパラとめくってみてください。「これならできそう!」と直感的に思える本との出会いが、きっとあるはずです。

あなたに合う簡単にひけるピアノを見つけよう

さて、ここまで「簡単にひけるピアノ」をテーマに、楽器の選び方から、楽譜が読めなくても楽しめる現代的な練習法まで、様々な角度からご紹介してきました。ここまで読んでくださったあなたは、きっと「自分にもピアノが弾けるかもしれない」という希望で、少しワクワクしているのではないでしょうか。

かつて「ピアノを弾く」ということは、幼少期からの厳しいレッスン、高価な楽器、そして長い練習時間といった、一部の限られた人たちのための特別なスキルでした。しかし、時代は大きく変わりました。この記事を通して明らかになったのは、テクノロジーと新しいメソッドが、ピアノ演奏をすべての人に開かれた「民主的な」活動へと変えたという事実です。

  • ハードウェアの進化:光ナビゲーションや自動伴奏といった技術が、身体的・認知的なハードルを取り払ってくれました。
  • ソフトウェアの革命:音声認識とゲーミフィケーションを駆使したアプリが、孤独で退屈だった「練習」を、誰かと繋がる楽しい「エンターテインメント」へと昇華させています。
  • メソッドの革新:コード奏法や指番号といったショートカットが、複雑な音楽理論をバイパスし、誰もが「音を奏でる喜び」へ直結できる道筋を示してくれました。

大切なのは、完璧を目指さないこと。そして、難しく考えすぎずに、まずは好きな曲のメロディーを指一本で奏でてみることです。その小さな一歩が、あなたの日常を豊かに彩る、新しい世界の扉を開けてくれるはずです。

この記事で得た知識を元に、ぜひあなたにとって最高の相棒となる「簡単にひけるピアノ」を見つけ、新しい音楽ライフをスタートさせてください。思った以上に素敵で、夢中になれる日々が、きっとあなたを待っていますよ!

ピア僧

1976年、北海道生まれ。

電子ピアノ選びに迷っていませんか?

Digital Paino Navi運営者のピア憎です。私自身、数々の電子ピアノを弾き比べ、その魅力を追求してきました。この経験と知識を活かし、あなたの最適な一台を見つけるお手伝いをします。

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