ローランド電子ピアノを売る!相場と高価買取のコツ

ローランド 電子ピアノ 売る Roland

こんにちは!電子ピアノの魅力について語りだすと止まらない、Digital Piano Navi運営者のピア憎です。

大切に、そして愛情を込めて弾いてきたローランドの電子ピアノ。ふとした瞬間に「最近はあまり弾く時間がなくなってしまったな…」「もっと新しい機能が搭載されたモデルに買い替えたいな」なんて、考えたりしていませんか?そんな時、必ず頭をよぎるのが「このピアノ、どうしよう?」という、少し寂しくも現実的な問題だと思います。

いざ、ローランドの電子ピアノを売ると決心しても、モデル別の買取相場は一体いくらくらいなのか、購入してから年数が経った古いモデルや、少し調子の悪い故障品は値段つかないのだろうか、それとも費用を払って処分するしかないのか。また、売却方法も様々で、専門の買取業者に頼むなら出張買取や持ち込みといった選択肢がありますし、最近ではメルカリで個人売買に挑戦する方も増えています。一体どの方法が自分にとって一番お得で、納得できる手放し方なのか、たくさんの疑問や不安が浮かんでくるんじゃないでしょうか。

この記事では、そんなあなたのあらゆる悩みを一つひとつ丁寧に解決するために、私がこれまで培ってきた知識と経験を総動員して、ローランドの電子ピアノを少しでも良い条件で、そして気持ちよく手放すための情報をぎゅっと詰め込みました。査定前の準備から具体的な売却方法の比較、さらには査定額をアップさせるための裏技まで、この記事を最後まで読めば、きっと「なるほど!こうすれば良かったのか!」と、あなたにとって最適な道筋が見つかるはずです。

  • ローランド電子ピアノのモデル別買取相場と価格に影響する要因
  • 値段がつかない古いピアノや故障品でも諦めない賢い対処法
  • 「業者買取」と「個人売買」あなたに合った売却先の選び方と特徴
  • 今すぐできる!査定額を少しでもアップさせるための具体的なコツ
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ローランド電子ピアノを売る前に知る相場と準備

さて、「よし、売るぞ!」と気持ちが決まったら、行動を起こす前に少しだけ立ち止まってみましょう。焦って業者に連絡する前に、まず知っておきたいのが「自分のピアノの価値、つまり買取相場」と「査定前にすべき準備」です。この2つのポイントをしっかり押さえておくだけで、業者との交渉が格段にスムーズに進むだけでなく、最終的な査定額が数万円単位で変わってくることもあります。少しの知識が、大きな差を生むんですよ。

モデル別の買取相場と価格

何よりも先に知りたいのは、「私の大切なピアノ、一体いくらで売れるの?」という点ですよね。ローランドの電子ピアノは、その高い品質とブランド力から中古市場でも非常に人気があり、モデルによっては驚くような高値で取引されています。ここでは、主要な人気シリーズの一般的な買取相場を、それぞれの特徴と合わせて詳しくご紹介しますね。

ローランド電子ピアノ 買取相場の目安

シリーズ 特徴 買取相場(目安)
LXシリーズ ローランドの技術の粋を集めた最高峰モデル。グランドピアノに迫る表現力と豪華な外観が特徴。 80,000円~250,000円
HPシリーズ 家庭でのレッスンに最適な、教育現場でも信頼の厚いスタンダードモデル。バランスの取れた性能で人気。 20,000円~100,000円
DPシリーズ 奥行きがスリムで、蓋を閉めるとフラットになるスタイリッシュなデザインが魅力。インテリア性を重視する方に人気。 30,000円~90,000円
FPシリーズ 持ち運びも可能なコンパクト設計のポータブルタイプ。ライブ活動や省スペースでの練習に最適。 15,000円~70,000円

※重要※ 上記の価格は、あくまで製造から5年以内で、目立つ傷や不具合がなく、付属品が揃っている状態を想定した一般的な目安です。実際の査定額は、ピアノの製造年、細かな状態、付属品の有無、お住まいの地域、そして依頼する買取業者の方針によって大きく変動することを予めご了承ください。

やはり、フラッグシップモデルであるLXシリーズは頭一つ抜けた高値が期待できますね。ただ、注目すべきはHPシリーズやFPシリーズといった、より幅広い層に人気のモデルも安定した需要があるという点です。まずは、ご自身のピアノのモデル名と型番を確認してみましょう。通常、鍵盤の下や本体の背面、または電源アダプターの接続口付近に貼られているシールに記載されています。正確なモデル名が分かれば、より具体的な相場感を掴むことができますよ。(出典:Roland – Support

古いピアノは何年前まで売れる?

「うちのピアノ、もう15年くらい前に買ったんだけど、さすがに値段はつかないかな…」電子ピアノは家電製品の一面も持っているため、年数が経てば経つほど価値が下がってしまうのは事実です。多くの中古楽器店やリサイクルショップでは、電子ピアノの買取目安を「製造から10年以内」と設定していることが多いですね。

これにはちゃんとした理由があります。まず、電子ピアノの心臓部である電子基板や各種センサーには寿命があること。そして、ピアノの音源チップや鍵盤のタッチ技術は日進月歩で進化しているため、10年も経つと現行モデルとの性能差が大きくなってしまうのです。アコースティックピアノのように「年数が経って味が出る」というヴィンテージ的な価値が付きにくいのが電子ピアノの特徴とも言えます。

しかし、「10年経ったら絶対に売れない」と諦めてしまうのは、非常にもったいないです!

10年超えでも買取が期待できるケース

  • 当時の上位モデルである:LXシリーズやHPシリーズの上位機種など、もともとの性能が高いモデルは古くても需要があります。
  • デザイン性が高い:DPシリーズのような、インテリアとしても人気のモデルは年式以上にデザインで評価されることがあります。
  • 保存状態が非常に良い:傷や日焼けがほとんどなく、すべての機能が正常に動作する美品は、業者も再販しやすいため買取の可能性が高まります。

実際に、製造から12~13年経ったHPシリーズに数千円の値段がついた、という話も耳にします。買取業者によっては、古いモデルを海外に輸出するルートを持っていたり、修理して再販するノウハウが豊富だったりするところもあります。「どうせ無理だろう」と自己判断で処分を考えてしまう前に、まずはダメ元でもいいので、複数の電子ピアノ専門買取業者に査定を依頼してみることを強くおすすめします。その一手間が、思わぬ臨時収入に繋がるかもしれませんよ。

値段つかない場合の処分方法

複数の業者に査定を依頼したものの、残念ながら「買取不可」という回答が来てしまった…。そんな時に備えて、ピアノを手放すための他の方法、つまり「処分方法」についても知っておくと、いざという時に慌てずに済みます。主な選択肢は以下の4つです。

① 自治体の粗大ごみとして出す

最も一般的で、比較的費用を抑えられる方法です。ただし、手続きは自治体によって大きく異なります。まずは、お住まいの市区町村の役所のウェブサイトやごみ収集センターに連絡し、「電子ピアノの処分方法」について確認しましょう。料金(処理券の金額)、申し込み方法、収集日、排出場所などを正確に把握する必要があります。多くの場合、自分で指定の場所まで運び出す必要があるので、人手や運搬手段の確保も考えておかなければなりません。

② 不用品回収業者に依頼する

電話やインターネットで申し込むだけで、自宅まで引き取りに来てくれる最も手軽な方法です。運び出しから運搬まで全てお任せできるので、特に集合住宅にお住まいの方や、人手を確保できない方には非常に助かります。ただし、その分費用は粗大ごみとして出すよりも高くなる傾向があります。業者によって料金体系が大きく異なるため、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。中には無許可で営業し、後から高額な追加料金を請求する悪質な業者も存在するため、「一般廃棄物収集運搬業」の許可を得ているかなどを事前に確認することが重要です。

③ 買取業者に有料で引き取ってもらう

値段はつけられないけれど、有料であれば引き取ってくれる、という買取業者も存在します。査定を依頼した際に、「もし買取が難しい場合、引き取りは可能ですか?」と合わせて聞いておくと話がスムーズです。不用品回収業者に別途依頼するよりも、結果的に安く済むケースもあります。

④ 知人・友人に譲る、または地域掲示板サービスを利用する

もしピアノの状態が良く、まだ十分に使えるのであれば、誰かに譲るという選択肢も素晴らしい方法です。ピアノを始めたいと思っている友人や親戚に声をかけてみてはいかがでしょうか。また、「ジモティー」のような地域の掲示板サービスを利用すれば、近所でピアノを必要としている人が見つかるかもしれません。「無料で譲る」「格安で販売する」といった形で出品すれば、喜んで引き取ってくれる人が現れる可能性があります。ただし、運搬方法や費用負担について、相手としっかり話し合っておかないと後のトラブルに繋がることもあるので注意が必要です。

故障していても買取は可能か

「鍵盤がいくつか音が出ない…」「ペダルを踏んでも反応が鈍い…」「電源は入るけどスピーカーから音が出ない…」長年使っていると、こうした不具合が出てくることもありますよね。「こんな壊れたピアノ、売れるわけない」と思ってしまうかもしれませんが、これも諦めるのはまだ早いです。

結論から言うと、故障している電子ピアノでも、多くの専門買取業者は買取に応じてくれます。なぜなら、そうした業者の多くは、自社内に専門の修理部門を持っていたり、提携している修理工場があったりするからです。彼らは「どこが壊れていて、修理にどれくらいの費用がかかるか」を正確に見積もることができます。そして、本来の買取価格からその修理費用を差し引いた金額を、査定額として提示してくれるのです。

正直な申告が信頼とスムーズな査定に繋がる

査定を依頼する際には、故障箇所や不具合について、隠さず正直に伝えることが非常に重要です。例えば、「一番右のドの音が出ません」「サステインペダルの効きが悪いです」など、具体的に伝えましょう。事前に正確な情報があれば、業者側も査定がしやすく、後から「話が違う」といったトラブルを防ぐことができます。正直に話すことで、信頼関係が生まれ、かえって交渉がスムーズに進むこともありますよ。

自分で街の楽器屋さんなどに修理を依頼してから売る、という方法も考えられますが、修理費用が査定額のアップ分を上回ってしまい、結果的に損をしてしまうケースがほとんどです。故障や不具合がある場合は、無理に直そうとせず、そのままの状態で査定に出すのが最も賢明な選択と言えるでしょう。

査定前に揃えておきたい付属品

さて、いよいよ査定に出す前の最終準備です。ここで少し手間をかけるだけで、査定額が数千円、場合によっては1万円以上変わってくることもある重要なポイント、それが「付属品をできるだけ完璧に揃えること」です。中古品は、購入した時の状態に近ければ近いほど価値が上がります。次の買い手が、購入後すぐに快適に演奏を始められる状態にしておくことが、高価買取の絶対条件なのです。

査定を依頼する前に、以下のリストをチェックして、家の中を探してみてください。

【最重要】査定額に大きく影響する付属品

  • 専用の椅子: 最も査定額への影響が大きい付属品です。特に本体とセットでデザインされているモデルの場合、椅子がないだけで大幅な減額対象となることがあります。
  • 譜面立て: これがないと楽譜を置けず、演奏に支障をきたします。必ずセットで用意しましょう。
  • ペダルユニット: 本体に固定するタイプのペダルはもちろん、ポータブルタイプに付属するダンパーペダルも忘れずに。
  • 電源アダプター・ケーブル類: これがなければ電源が入りません。純正品であることが望ましいです。

【あればプラス査定】揃えておきたい付属品

  • 取扱説明書: 次のユーザーが機能を使う上で非常に重要です。
  • 保証書: 保証期間が切れていても、「国内正規品である」という証明になります。
  • 付属ヘッドホン: 購入時にヘッドホンがセットになっていたモデルの場合は、これも揃えておきましょう。
  • 付属の楽譜集など: 内蔵曲の楽譜集などが付いていた場合も、一緒に出すと丁寧な印象を与えます。

「説明書くらいなら…」と思うかもしれませんが、査定士はこうした細かい点までしっかり見ています。「この人はピアノをとても大切に扱ってきたんだな」という印象を与えることができれば、査定士の心証も良くなり、価格交渉の際に少し有利に働く…なんてこともあるかもしれませんよ。押入れや物置の奥にしまい込んでいないか、この機会にぜひ探してみてください。

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ローランド電子ピアノを高く売るための具体的な方法

さあ、事前準備は万端ですね!ここからは、いよいよ実践編。ローランドの電子ピアノを少しでも高く、そして何よりご自身が納得して気持ちよく売るための具体的な方法を、それぞれのメリット・デメリットを交えながら詳しく解説していきます。「どの方法が一番自分に合っているか」を考えながら読み進めてみてください。きっと最適な選択肢が見つかるはずです。

おすすめ買取業者の見つけ方

電子ピアノの売却を成功させる上で、パートナーとなる「買取業者選び」は最も重要なプロセスと言っても過言ではありません。良い業者と出会えるかどうかで、査定額はもちろん、取引全体の満足度が大きく変わってきます。では、どうすれば信頼できる、おすすめの買取業者を見つけられるのでしょうか。ポイントは2つあります。

① 必ず「相見積もり」を取る

これは鉄則中の鉄則です。絶対に、1社だけの査定額で即決しないでください。最低でも2〜3社の業者に見積もりを依頼し、査定額を比較検討する「相見積もり」を行いましょう。なぜなら、買取業者によって得意なモデルや強化しているシリーズが異なり、また、その時々の在庫状況や再販ルートの違いによって、同じピアノでも査定額に数万円もの差がつくことが日常茶飯事だからです。最近では、インターネット上で複数の業者に一括で査定を依頼できるサービスもあるので、そうしたものを利用すると手間が省けて便利ですよ。

② 「電子ピアノ専門」または「楽器専門」の買取業者を選ぶ

街の総合リサイクルショップでも電子ピアノを買い取ってはくれますが、高価買取を狙うなら、断然「電子ピアノ・楽器専門」の買取業者をおすすめします。専門業者は、査定を行うスタッフがモデルごとの価値や中古市場での人気度を熟知しているため、そのピアノが持つ本来の価値を正しく評価してくれます。一方で、総合リサイクルショップのスタッフは専門知識が乏しい場合が多く、単に「年式が古いから」「型番が分からないから」といった理由で、画一的で低い査定額を提示されがちです。

信頼できる業者のチェックポイント

  • ウェブサイトに会社情報や古物商許可番号が明記されているか。
  • 査定料、出張料、キャンセル料などが無料であることを明記しているか。
  • 過去の買取実績やお客様の声が掲載されているか。
  • 問い合わせへの対応が丁寧でスピーディーか。

これらの点をチェックして、安心して任せられる業者を選びましょう。

電子ピアノの買取業者については、こちらの記事で詳しく比較していますので、ぜひ参考にしてみてください。

電子ピアノを売る注意点|後悔しない査定と高く売る準備

手間いらずの出張買取サービス

数ある売却方法の中で、私が最もおすすめしたいのが、この「出張買取」サービスです。電子ピアノは、たとえコンパクトなモデルであっても、意外と重くて大きいもの。特に、本格的なキャビネットタイプ(LXシリーズやHPシリーズなど)になると、男性2人がかりでないと動かすのも一苦労です。無理に自分で運ぼうとすると、壁や床を傷つけたり、最悪の場合、腰を痛めてしまったりするリスクもあります。

出張買取サービスは、そうした悩みや手間をすべて解決してくれます。その流れは非常にシンプルです。

  1. 申し込み:電話やウェブサイトのフォームから、ピアノのモデル名、製造年、状態、住所などを伝えて査定を申し込みます。
  2. 日程調整:業者から連絡が来るので、査定員が自宅に訪問する日時を決めます。
  3. 訪問査定:当日、専門の査定員が自宅に来て、ピアノの実物を見て動作確認や傷のチェックなど、最終的な査定を行います。(所要時間は15分~30分程度)
  4. 契約・支払い:提示された査定額に納得できれば、その場で契約書にサイン。多くの場合、その場で現金で支払いが行われます。
  5. 搬出:契約が成立すれば、専門の運搬スタッフがピアノを丁寧かつ迅速に運び出してくれます。あなたは見ているだけでOKです。

このように、申し込みから現金化、搬出まで、すべて自宅にいながら完結するのが最大のメリットです。出張料や査定料、搬出料、さらには査定額に納得できなかった場合のキャンセル料まで、すべて無料という業者がほとんどなので、気軽に利用できるのも嬉しいポイントですね。特に、お仕事や家事で忙しい方、運搬手段がない方、集合住宅の上層階にお住まいの方には、まさに至れり尽くせりのサービスと言えるでしょう。

メルカリで売却するメリット

最近では、メルカリやヤフオク!といったフリマアプリやネットオークションを利用して、個人間で電子ピアノを売買するケースも増えてきました。この方法の最大のメリットは、何と言っても「買取業者に売るよりも高い価格で売れる可能性がある」という点です。買取業者は、買い取った商品を再販して利益を出す必要があるため、どうしても買取価格は市場価格よりも低くなります。しかし、個人売買なら自分で販売価格を自由に設定できるため、中間マージンがなく、うまくいけば買取業者の査定額の1.5倍近い値段で売れることも夢ではありません。

しかし、この魅力的なメリットの裏には、相応の手間とリスクが潜んでいることを十分に理解しておく必要があります。

個人売買(メルカリ等)の主なデメリットと注意点

  • 梱包と発送が極めて大変:電子ピアノのような大型で精密な楽器を、輸送中に壊れないように素人が梱包するのは至難の業です。適切な段ボールや大量の緩衝材を用意するだけでも一苦労。また、配送を引き受けてくれる業者も限られており、送料は全国一律ではないため、遠方の購入者だと2万円以上の高額になることもあります。
  • 個人間トラブルのリスク:商品説明に記載していなかった小さな傷や不具合を指摘され、クレームや返品を要求される可能性があります。全ての問い合わせや交渉、トラブル対応を自分一人で行わなければなりません。
  • すぐに売れるとは限らない:出品しても、なかなか買い手がつかず、何か月も大きなピアノが部屋を占領し続ける…というケースも少なくありません。

これらの手間やリスクを考えると、個人的には、よほどコンパクトなポータブルタイプのピアノ(FPシリーズなど)で、梱包や発送の経験が豊富な方以外は、あまりおすすめできない方法かなと思います。時間や手間をかけずに、安全・確実に現金化したいのであれば、やはり専門の買取業者に依頼するのが最も賢明な選択と言えるでしょう。

査定額アップ!高く売るコツ

さて、売却方法が決まったら、最後の仕上げです。査定に出す直前に、ほんの少しだけ手間を加えることで、査定額をさらにアップさせられる可能性があります。ここでは、誰でも簡単にできる、査定額アップのための具体的な4つのコツを伝授します!

① 見た目の印象は超重要!できる範囲でピカピカに

査定士が最初にチェックするのは、ピアノの全体的な状態、つまり「見た目の綺麗さ」です。同じモデル、同じ年式でも、ホコリまみれのピアノと、きれいに手入れされたピアノでは、査定士に与える心証が全く違います。「この人はピアノを大切に扱ってきたんだな」と思ってもらえれば、査定額も甘めになる…かもしれません。

掃除のポイントは、まず柔らかい布(マイクロファイバークロスなどがおすすめ)で、本体全体のホコリを優しく拭き取ること。鍵盤の間のホコリは、エアダスターなどで吹き飛ばすと綺麗になります。鍵盤の表面についた指紋や手垢は、固く絞った濡れ雑巾で拭いた後、すぐに乾拭きしましょう。絶対に、アルコールやベンジン、化学雑巾などは使わないでください。鍵盤の表面がひび割れたり、変色したりする原因になります。

② 付属品は「宝探し」の気分で徹底的に!

すでにお話ししましたが、付属品の有無は査定額にダイレクトに響きます。特に専用椅子、譜面立て、電源アダプターは必須アイテムです。もし説明書などを紛失してしまった場合でも、メーカーの公式サイトからダウンロードできることが多いので、印刷して添えておくと親切です。

③ 交渉の切り札!「相見積もり」を効果的に使う

複数の業者から見積もりを取ったら、それを交渉材料に使いましょう。例えば、A社が5万円、B社が5万5千円の査定額だった場合、A社に「B社さんは5万5千円だったのですが、もう少し頑張れませんか?」と正直に伝えてみるのです。業者側も買い取りたいという気持ちがあれば、再検討してくれる可能性があります。ただし、あまり強引な交渉は禁物です。あくまで丁寧な姿勢で相談してみましょう。

④ もし急がないなら「売るタイミング」を見計らう

これは少し上級者向けのテクニックですが、もし売却を急いでいないのであれば、ピアノの需要が高まる時期を狙うのも一つの手です。具体的には、以下のような時期が挙げられます。

  • 新生活シーズン前(1月~3月):入学や就職を機に、新しくピアノを習い始める人が増えるため、中古ピアノの需要が高まります。
  • ボーナスシーズン(6月~7月、11月~12月):まとまった収入が入り、趣味の楽器を購入しようと考える人が増える時期です。

需要が高まれば、買取業者も在庫を確保しようと、普段より少し高めの買取価格を提示してくれる可能性があります。あくまで可能性の一つですが、覚えておいて損はないでしょう。

持ち込み買取を利用する際の注意点

ご自宅の近くに楽器の買取を行っている店舗があり、なおかつ自分でピアノを運べる車(ミニバンや軽トラックなど)をお持ちの場合、「店舗への持ち込み買取」も有力な選択肢となります。この方法の最大のメリットは、その場で査定から支払いまでが完了するスピーディーさです。査定額に納得すれば、その日のうちに現金を手にすることができます。

ただし、この手軽さの裏にはいくつかの注意点が存在します。利用を検討する際は、以下のポイントを必ず押さえておきましょう。

事前の連絡は必須!

いきなり店舗にピアノを持ち込むのは絶対にやめましょう。まず、事前に電話で「ローランドの電子ピアノ(モデル名)を持ち込みで査定してほしいのですが、可能ですか?」と必ず確認してください。店舗によっては、そもそも電子ピアノのような大型楽器の買取を行っていなかったり、専門の査定スタッフが不在だったりすることがあります。無駄足にならないためにも、事前のアポイントは必須です。

運搬中のリスクは自己責任

持ち込み買取の最大のリスクは、店舗までの運搬をすべて自分で行わなければならない点です。車に積み込む際や、運転中に、誤ってピアノに傷をつけてしまったり、故障させてしまったりする可能性があります。当然ですが、店舗に到着した時点での状態が査定の対象となります。運搬中に傷がつけば、その分査定額は下がってしまいます。運ぶ際は、毛布や古い布団、緩衝材(プチプチなど)でピアノ本体やペダル、椅子などを厳重に保護し、複数人で慎重に作業するように心がけてください。

査定額の比較がしにくい

出張買取であれば、同日に複数の業者に来てもらうことも可能ですが、持ち込みの場合は、査定額に納得できなければ、また重いピアノを車に積んで自宅に持ち帰るか、別の店舗に持って行く必要があります。この手間を考えると、ついつい「まあ、この金額でいいか」と妥協してしまいがちです。持ち込む前に、電話やオンラインである程度の買取上限額を聞いておくと、交渉の目安になるかもしれません。

後悔なくローランド電子ピアノを売るために

ここまで、ローランドの電子ピアノを売るための相場情報から、具体的な売却方法、そして高く売るためのコツまで、様々な角度から詳しく解説してきました。たくさんの情報をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

モデル別の買取相場を調べて、値段がつかない場合の処分方法も理解し、故障していても諦める必要はないことを知りましたね。そして、出張買取や持ち込み、メルカリといった選択肢の中から、ご自身のライフスタイルに合った方法を見つけるヒントも得られたかと思います。

最後に、私が一番お伝えしたいこと。それは、価格はもちろん大切ですが、それ以上に「あなたが納得して、気持ちよく手放せること」が重要だということです。そのピアノには、あなたが練習に励んだ時間や、家族で楽しんだ思い出など、金額だけでは測れない価値が詰まっているはずです。

だからこそ、少しだけ手間をかけて情報を集め、比較検討し、「この方法なら安心できる」「この価格なら満足だ」と思える着地点を見つけてほしいのです。この記事でご紹介したポイントを一つでも参考にしていただければ、きっとあなたの愛着あるローランド電子ピアノを、次に大切にしてくれる誰かへと、後悔なくバトンタッチすることができるはずです。

この情報が、あなたが新しい一歩を踏み出すための、そして大切なピアノの未来を考えるための、ささやかな助けとなれば、私にとってこれ以上の喜びはありません。

本記事に記載されている買取相場やサービス内容は、あくまで一般的な情報に基づいた目安です。市場の状況や業者の判断により、内容は変動する可能性があります。正確な情報や詳細につきましては、必ず各買取業者の公式サイトをご確認いただくか、直接お問い合わせの上、ご自身の責任において最終的なご判断をお願いいたします。

ピア僧

1976年、北海道生まれ。

電子ピアノ選びに迷っていませんか?

Digital Paino Navi運営者のピア憎です。私自身、数々の電子ピアノを弾き比べ、その魅力を追求してきました。この経験と知識を活かし、あなたの最適な一台を見つけるお手伝いをします。

Roland
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