ピアノ 簡単だけどかっこいい曲!初心者向け名曲を厳選

ピアノ 簡単だけどかっこいい曲!初心者向け名曲を厳選 コラム

こんにちは!電子ピアノの楽しさを伝えるサイト「トヨリスト」のピア憎です。

ピアノを始めたばかりの時って、「早く何か一曲、カッコよく弾けるようになりたい!」って思いますよね。でも、いざ楽譜を探してみると、指が追いつかないような難しい曲ばかり…。かといって、簡単すぎる曲だとちょっと物足りない…。そんなジレンマを抱えている方も多いんじゃないでしょうか。

ピアノ初心者の方や、久しぶりにピアノを再開した大人の皆さん、そして発表会で目立ちたい中学生や男子にも、この記事はきっと役立つはずです。今回は、技術的には簡単なのに、聴いている人からは「おっ、すごい!」と思われるような、コストパフォーマンス抜群の「ピアノ 簡単だけどかっこいい曲」を、ジブリ、J-POP、ゲーム音楽、クラシック、ボカロといった人気ジャンルから厳選してご紹介します。さらに、演奏をワンランクアップさせる簡単なコツや、初心者向けの楽譜の選び方まで、詳しく解説していきますね。

この記事のポイント
  • 初心者でも弾けるかっこいい曲のジャンルがわかる
  • 発表会や人前で聴かせたくなる曲が見つかる
  • 演奏を上手に見せるための簡単なコツが学べる
  • 自分に合った楽譜選びのポイントが理解できる
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ジャンル別!ピアノ 簡単だけどかっこいい曲

さっそく、ジャンル別に「簡単だけどかっこいい曲」を見ていきましょう!「これ知ってる!」「弾いてみたかった!」と思える曲がきっと見つかるはずです。それぞれの曲がなぜ初心者におすすめなのか、そしてどこが「かっこいい」ポイントなのかも一緒に解説していきますね。あなたの「弾きたい!」という気持ちを刺激する一曲に、きっと出会えると思いますよ。

初心者でも弾ける感動のジブリ名曲

ピアノを始めた人が「何か一曲弾けるようになりたい」と思ったとき、真っ先に候補に挙がるのがスタジオジブリの楽曲ではないでしょうか。その理由は、なんといっても久石譲さんをはじめとする作曲家たちが生み出したメロディの圧倒的な美しさにあります。ジブリの曲は、たとえ左手の伴奏を単音にしたり、リズムを簡略化したりするような初心者向けのアレンジを施しても、楽曲の持つ感動的な「核」の部分がほとんど損なわれないんです。これは、メロディライン自体が非常に強固で、物語性を持っているからに他なりません。

また、多くの楽曲がゆったりとしたテンポのバラードであることも、初心者にとっては大きなメリットです。指を慌ただしく動かす必要がないため、一音一音を大切に、自分の感情を乗せて弾くことに集中できます。技術的なハードルが低いのに、聴き手には深い感動を与えられる。これこそ、ジブリ曲が「簡単だけどかっこいい」と言われる所以ですね。

人生のメリーゴーランド(ハウルの動く城)

この曲の魅力は、なんといっても哀愁とノスタルジーを感じさせるワルツのリズム。フランス映画のワンシーンのような、おしゃれでどこか切ない雰囲気がたまりません。3拍子のワルツは、左手の「ズン・チャッ・チャッ」という伴奏パターンが基本になります。例えば「ド・ソソ」や「ファ・ララ」といった形で、1拍目にベース音を、2・3拍目に和音を弾く形ですね。この左手のパターンは一度覚えてしまえば曲を通して使えることが多いので、見た目以上に早く弾けるようになります。

この曲を「かっこよく」聴かせる最大のポイントは、「ルバート」と呼ばれる、テンポを意図的に揺らすテクニックです。楽譜通りきっちり弾くのではなく、ほんの少しだけテンポを速めたり、逆にたっぷりと間を取ったりすることで、機械的ではない、人間味あふれる「歌うような」演奏になります。最初は難しく感じるかもしれませんが、まずはメロディを鼻歌で歌ってみて、その自然な抑揚をピアノで再現するようなイメージで弾いてみると、グッと表現力が増しますよ。

君をのせて(天空の城ラピュタ)

ジブリ作品の中でも、その知名度と人気において別格ともいえる不朽の名作です。この曲の強みは、何度聴いても色褪せない、メロディラインそのものが持つ感動的な力です。そのため、伴奏がどれだけシンプルでも、聴き手の心に深く響く演奏が可能です。初心者向けの楽譜では、左手は単音でメロディの土台を支えるようなアレンジになっていることが多いですね。

練習のステップとしては、まず右手だけでメロディを完璧に歌えるように弾きこむこと。次に、左手の単音の伴奏を合わせます。ここまででも十分に美しいですが、さらに「かっこよさ」を増したいなら、左手を和音(コード)で弾くアレンジに挑戦してみましょう。例えば「ド」の単音だったところを「ドミソ」の和音で弾くことで、音に厚みと広がりが生まれ、原曲のオーケストラのような壮大な雰囲気に近づけることができます。このように、自分のレベルアップに合わせて段階的に演奏を豪華にしていけるのも、この曲の魅力の一つです。

他にもある!初心者におすすめのジブリ曲

ジブリには他にも「いつも何度でも(千と千尋の神隠し)」のように手のポジション移動が極端に少なく弾きやすい曲や、「風の通り道(となりのトトロ)」のように音数は少ないけれど透明感のある響きで魅せる曲など、名曲がたくさんあります。ぜひお気に入りの一曲を見つけてみてください。

大人も楽しめるおしゃれなJ-POP

やっぱり弾くなら、普段から聴いているお気に入りのアーティストの曲や、みんなが知っている最新のヒット曲がいい!という方は多いですよね。J-POPをピアノで弾くことの最大の魅力は、イントロの数小節を弾いただけで「あ、あの曲だ!」と周りの人に気づいてもらえる共感性の高さです。友人や家族との集まりでサラッと弾けば、場が盛り上がったり、コミュニケーションのきっかけになったりすることも。自分の好きな曲を自分の指で奏でる喜びは、何物にも代えがたいものがあります。

ただし、J-POPのピアノアレンジには少しだけ注意点も。原曲の多くはボーカル、ギター、ベース、ドラムといったバンドサウンドで構成されているため、その全ての音をピアノ一台で再現しようとすると、非常に複雑で難易度の高いアレンジになりがちです。特に左手の伴奏は、ベースラインと和音を同時にこなすような難しい動きが求められることも。初心者のうちは、まずメロディラインをしっかり弾くことを最優先し、左手はできるだけシンプルにアレンジされた楽譜を選ぶのが挫折しないための重要なポイントになります。

Lemon / 米津玄師

現代J-POPを代表する名曲の一つですね。切なくも美しいメロディは、ピアノの音色と非常に相性が良く、しっとりとした雰囲気を存分に表現できます。この曲を弾きこなすコツは、なんといっても右手のメロディをいかに歌わせるか、という点に尽きます。特にサビの部分は、歌詞の言葉一つひとつを語りかけるように、丁寧なタッチで弾くことを意識しましょう。

一方、左手の伴奏は、先ほど述べた通りシンプルに徹するのがおすすめです。例えば、コードが「C」なら「ド」の単音を弾くだけ、あるいは「ド」と「ソ」の5度の和音で弾くだけでも、曲の骨格は十分に支えられます。まずはこのシンプルな形で両手で合わせる練習を繰り返し、慣れてきたら、もう少しリズムを加えたり、アルペジオ(分散和音)にしたりと、徐々に複雑な伴奏に挑戦していくと良いでしょう。

Pretender / Official髭男dism

この曲の代名詞とも言える、あの有名なイントロのピアノフレーズ。ここを弾けるようになりたい!という理由でピアノを始めた人もいるかもしれませんね。このイントロは、実はそこまで複雑な指の動きは要求されません。ポイントは、正確なリズムと、跳ねるような軽快なタッチです。まずはゆっくりなテンポで、一つひとつの音を確実に捉える練習から始めましょう。

曲全体を通しては、Aメロ、Bメロ、サビと、セクションごとで感情の起伏がはっきりしているのが特徴です。静かに語りかけるようなAメロから、サビに向けて徐々に音量を上げていく(クレシェンド)ことで、原曲の持つドラマチックな展開をピアノソロでも表現することができます。左手で力強く和音を鳴らし、右手で情熱的にメロディを歌い上げるサビの部分は、弾いていて最高の気分になれますよ。

ハッタリが効く壮大なゲーム音楽

ゲーム音楽は、単なるBGMという枠を超え、プレイヤーをその世界観に深く没入させるための重要な要素です。特に、オープニングやボス戦で流れるオーケストラ調の楽曲は、聴くだけで胸が高鳴りますよね。こうした壮大な曲をピアノ一台で演奏すると、その迫力と世界観から「こんなに難しい曲が弾けるなんてすごい!」と、聴き手に強いインパクトを与えることができます。これが、私が「ハッタリが効く」と表現する理由です。実際には、メロディラインが明確で覚えやすい曲が多く、パターン化されたフレーズの繰り返しも多いため、見た目や聴こえ方ほど難しくないケースがほとんど。少ない労力で大きな演奏効果を得られる、非常に「コストパフォーマンスの良い」ジャンルと言えるかもしれません。

演奏する側にとっても、自分が冒険したゲームのワンシーンを思い出しながら弾くことで、より深く感情移入できるというメリットがあります。これは、単に楽譜の音符を追うだけではない、「体験型」のレパートリーとしての大きな魅力ですね。

序曲(ロトのテーマ) / ドラゴンクエスト

日本で最も有名なゲーム音楽と言っても過言ではないでしょう。作曲家すぎやまこういち氏によるこのファンファーレは、世代を超えて多くの人々の心に「冒険の始まり」を刻み込んできました。この曲の構成は「A-B-A」という非常にシンプルな形式で、主要なメロディも覚えやすいため、ピアノ初心者の方でも取り組みやすいのが特徴です。特に初心者向けのハ長調のアレンジ楽譜なら、黒鍵の使用が少ないため、譜読みの負担も軽減されます。

かっこよく弾くためのポイントは、行進曲(マーチ)としての堂々としたリズム感を失わないこと。左手で刻む「ドン、ドン、ドン」というリズムは、焦らず、しかし力強く、一歩一歩大地を踏みしめるように演奏しましょう。そして、右手で奏でるファンファーレは、高らかに、輝かしい音色をイメージして。この曲を弾けば、あなたのお部屋が一瞬で冒険の世界へと変わるはずです。

プレリュード / ファイナルファンタジー

これもまた、ゲーム音楽史に輝く不朽の名作です。作曲家・植松伸夫氏が生み出したこの曲は、キラキラとした分散和音(アルペジオ)が幻想的な雰囲気を醸し出します。聴いていると、非常に高速で複雑な指の動きをしているように感じられ、まさに「超絶技巧」といった印象を受けます。しかし、実はこれこそが最高の「ハッタリ」ポイントなんです。

この曲のアルペジオは、基本的に同じ指の形のまま、鍵盤上を平行移動させているだけ。例えば「ドミソド」という指の形を作ったら、その形のまま鍵盤の右へ左へと動かしていくイメージです。一度このパターンを身体で覚えてしまえば、指が勝手に動くような感覚で、流れるように弾くことが可能になります。ここで重要になるのが、後述するダンパーペダルの活用。ペダルを効果的に使うことで、それぞれの音が溶け合い、あのクリスタルのような透明感と浮遊感のある響きを生み出すことができるのです。視覚的にも聴覚的にもインパクト絶大で、「ピアノが弾ける人」という印象を決定づける一曲になるかもしれません。

発表会で映える定番のクラシック曲

「ピアノを習っています」と言ったときに、何かクラシックの曲を弾けると、それだけで「お、本格的だな」という印象を持たれやすいですよね。クラシック音楽には、長い歴史の中で磨き上げられてきた様式美や格式があり、演奏することで自身の教養や品格を示すことにも繋がります。しかし、だからといって必ずしも難しい曲ばかりではありません。特に、ピアノ学習者が使う「教則本」の中には、単なる指の練習という目的を超えて、音楽的に非常に優れ、演奏会で披露しても遜色のない「かっこいい」名曲がたくさん隠されています。

その代表格が、ドイツの作曲家ブルグミュラーが作った『25の練習曲』です。この曲集の素晴らしい点は、一曲一曲に「アラベスク(唐草模様)」や「バラード(物語詩)」といった情景豊かなタイトルがついていること。これにより、初心者のうちから、ただ指を動かすだけでなく、物語をイメージしながら音楽を「表現」する楽しさを学ぶことができます。

アラベスク / ブルグミュラー

「ラシドレミ」という5本の指を使った素早いパッセージが印象的な、ブルグミュラーの中でも特に人気の高い一曲です。聴いていると指が鍵盤上を駆け巡っているように聞こえ、非常にスピーディーで華やかな印象を与えます。しかし、楽譜をよく見ると、この速い部分はほとんど手のポジションを移動させる必要がなく、決まった指の動きの繰り返しであることがわかります。つまり、見た目の派手さに反して、指の運動としては非常に合理的で弾きやすいように作られているのです。

初心者が初めて「速い曲」に挑戦し、「自分もこんなに指が動くんだ!」という達成感と自信を得るのに、これほど最適な曲はないかもしれません。発表会でこの曲を披露すれば、会場が盛り上がること間違いなしのキラーチューンです。

バラード / ブルグミュラー

こちらは一転して、ミステリアスでドラマチックな雰囲気が魅力の短調の曲です。嵐の前の静けさを思わせる序盤から、左手の和音連打と右手の情熱的なメロディが掛け合うクライマックスまで、まるで一本の短編映画を見ているかのような物語性の高さが特徴です。特に、少し背伸びをしたい年頃の男子生徒や、ロマンチックな曲調を好む大人の男性から絶大な支持を集めています。

この曲をかっこよく弾くためには、物語の主人公になりきって、感情の起伏を大胆に表現することが大切です。静かな部分は息をひそめるように、激しい部分は魂をぶつけるように。技術的には、左手で同じ和音を力強く連打する部分が少し難しいかもしれませんが、手首を柔らかく使って鍵盤を叩きつけるように弾くと、迫力のある音が出せますよ。

著作権が切れたクラシック曲の楽譜

ブルグミュラーなど、作曲家の死後一定期間が経過したクラシック曲は、著作権の保護期間が満了(パブリックドメイン化)していることが多いです。そのため、IMSLP(国際楽譜ライブラリープロジェクト)のようなサイトで、無料で楽譜を入手できる場合があります。ただし、現代の演奏家による編曲が加えられた楽譜には、新たに編曲者の著作権が発生するため注意が必要です。著作権の仕組みについては、専門機関の情報を確認するとより理解が深まります。(出典:文化庁『著作権制度の概要』

中学生男子に人気のボカロ曲

VOCALOID(ボーカロイド)、通称ボカロは、今や日本の音楽シーンに欠かせない一大ジャンルとなりました。その最大の特徴は、コンピューターによる音声合成技術だからこそ可能な、人間離れした超高速のメロディや、複雑なリズム、そして予測不能なコード進行にあります。こうした人間には歌えないような楽曲を、ピアノという生身の楽器で弾きこなすこと自体が、非常に高い技術を持っているかのような印象を与え、圧倒的な「かっこよさ」に繋がります。

もちろん、原曲をそのままの速さで完璧に再現するのはプロでも至難の業。しかし、ボカロ曲のピアノアレンジの面白さは、必ずしも原曲再現だけにあるわけではありません。あえてテンポを落としてバラード調にしたり、リズムをシンプルにしてメロディの美しさを際立たせたりと、アレンジャーの創意工夫によって様々な表情を見せてくれるのです。特に最近は、初心者でも弾きやすいように工夫された「やさしいアレンジ」の楽譜も数多く出版されており、挑戦へのハードルは以前よりもずっと低くなっています。

千本桜 / 黒うさP

もはやボカロというジャンルを超えて、運動会やCMなどでも耳にする国民的ヒットソングですね。大正ロマンを彷彿とさせる和風なメロディラインと、ピアノの鍵盤を駆け上がるような疾走感が、弾いていても聴いていても気分を高揚させてくれます。この曲を弾く上でのポイントは、メロディの歯切れの良さ(スタッカート)です。特にサビの部分は、一つひとつの音を短く切るように、軽快なタッチで弾くことで、原曲の持つスピード感を表現することができます。

原曲のテンポは非常に速いですが、まずは自分の弾ける速さまでテンポを落として、正確に弾く練習を繰り返しましょう。テンポを落としても、この曲が持つ華やかさやキャッチーな魅力はまったく色褪せません。むしろ、メロディの美しさがより際立って聴こえるかもしれませんよ。

神っぽいな / ピノキオピー

現代の若者の心情をクールに、そして少し皮肉っぽく描いた歌詞と、一度聴いたら耳から離れない中毒性の高いメロディが魅力の楽曲です。この曲のかっこよさの核となっているのは、所々に使われる独特の不協和音や、半音階を多用したアンニュイな響きにあります。こうした現代的なサウンドは、従来の「きれいな曲」とは一線を画す、大人びたクールな雰囲気を演出してくれます。

この曲の場合、必ずしも速く弾く必要はありません。むしろ、テンポをぐっと落としたバラードアレンジで、一つひとつの和音の響きをじっくりと味わうように弾くことで、楽曲の持つ「毒気」や「気だるさ」のようなものがより強調され、非常におしゃれな演奏になります。速さで圧倒するのではなく、独特の雰囲気で聴き手を引き込む。そんな新しい「かっこよさ」を表現できる一曲です。

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ピアノ 簡単だけどかっこいい曲を弾くコツと楽譜

さて、弾いてみたい曲のイメージは具体的に湧いてきましたか?ここからは、せっかく選んだお気に入りの一曲を、さらにかっこよく、魅力的に聴かせるための「魔法」をいくつかご紹介します。どれも難しい理論や練習が必要なものではなく、少し意識を変えるだけで演奏の印象がガラリと変わるものばかり。ぜひ、騙されたと思って試してみてください!

ペダルで響きを豊かにする弾き方

電子ピアノやアコースティックピアノの右側についている「ダンパーペダル」。これを踏むと、鍵盤から指を離しても音が伸び続ける、という機能があることはご存知の方も多いと思います。しかし、このペダルの本当の力は、単に音を伸ばすだけではありません。ペダルは、弾いた音の倍音を豊かに共鳴させ、音と音の隙間を滑らかに繋ぎ、演奏全体にプロのような深みと高級感を与えてくれる、まさに「魔法のツール」なのです。

初心者の演奏がどこか途切れ途切れに聴こえてしまうのは、このペダルを効果的に使えていないことが原因かもしれません。ペダリングの基本は、「和音(コード)が変わるタイミングで踏み替える」こと。具体的には、左手で新しいコードを弾いた直後にペダルを踏み込み、次のコードに移る瞬間に一瞬ペダルを上げて(これで前の響きが消える)、すぐにまた踏み込む。この「踏み替え」の動作が、響きを濁らせずに美しく繋げるための重要なテクニックです。

ペダリング練習のコツ

最初はタイミングを合わせるのが難しいかもしれませんが、まずは「左手が動いたら、ペダルも動かす」くらいの意識で練習してみましょう。そして何より大切なのは、自分の耳で音をよく聴くこと。「なんだか音が濁ってきたな」と感じたら、それがペダルを踏み替えるサインです。バラード系の曲では深く、リズミカルな曲では浅く踏むなど、曲調に合わせて使い方を変えることで、表現の幅は無限に広がりますよ。

ハッタリ効果抜群の簡単テクニック

演奏技術はまだ未熟でも、ちょっとした「見せ技」を知っているだけで、聴き手に「この人、すごく上手いんじゃないか?」と思わせることができます。ここでは、見た目や音のインパクトが大きく、それでいて技術的な難易度は低い、コストパフォーマンス抜群の「ハッタリ」テクニックをいくつかご紹介します。

グリッサンド

鍵盤の上を指で滑らせる、あの「シャーッ」という奏法です。ポップスのエンディングや、曲の盛り上がりの頂点で使うと、非常に華やかでドラマチックな効果を生みます。低い音から高い音へ駆け上がる場合は人差し指や中指の爪の背を使い、高い音から下りてくる場合は親指の腹を使うのが一般的です。コツは、怖がらずに思い切って、かつ素早く滑らせること。指を痛めないように力加減には注意が必要ですが、その派手な見た目と音は絶大なインパクトがあります。

オクターブ奏法

左手の伴奏で、ベースとなる音を1オクターブ離れた同じ音(例えば低いドと、その8つ上のド)で同時に弾く奏法です。これだけで、音にグッと厚みと重厚感が生まれ、演奏全体がどっしりと安定します。特に壮大な映画音楽や、重厚なロックバラードを弾く際に使うと、迫力が格段に増します。手が小さい方には少し難しいかもしれませんが、手首を柔らかく使って、鍵盤を掴むように弾くのがコツです。

広い音域を大胆に使う

ピアノという楽器は、88鍵という非常に広い音域を持っています。この特徴を活かさない手はありません。例えば、メロディを1オクターブ高く、キラキラした音域で弾いてみたり、逆に左手の伴奏を普段よりずっと低い、ゴージャスな響きの音域で弾いてみたり。これだけで、演奏のスケール感が大きく変わります。楽譜に書かれている音域に囚われず、大胆に音を散りばめてみるのも、かっこいい演奏への近道です。

上手に見える姿勢とパフォーマンス術

素晴らしい演奏は、耳から入ってくる音の情報だけで作られるわけではありません。演奏者の姿、つまり視覚的な情報もまた、聴き手の感動を大きく左右する重要な要素です。自信に満ちた美しい姿勢で弾いているだけで、同じ音を弾いていても、聴こえ方が何倍も素晴らしくなるから不思議です。逆に、猫背で自信なさげに弾いていると、せっかくの演奏も魅力が半減してしまいます。

まず基本となるのが、正しい姿勢です。椅子に浅すぎず深すぎず腰掛け、背筋をすっと伸ばします。鍵盤と体の距離は、腕を自然に前に出したときに、肘が軽く曲がるくらいが理想的。この姿勢を保つことで、腕の重さをスムーズに指先へ伝えることができ、芯のある良い音が出せるようになります。演奏に適した姿勢を保つためには、自分に合ったピアノ椅子を選ぶことも非常に重要ですね。

視線と所作で魅せる

演奏中は、楽譜や鍵盤だけを凝視するのではなく、時折ふっと顔を上げて、遠くを見るような視線を意識してみましょう。これだけで、音楽に深く入り込んでいるような、余裕のある雰囲気を醸し出すことができます。また、フレーズの終わりや、音が長く伸びているところで、手首をゆっくりと鍵盤から持ち上げるような「所作」を加えるのも効果的です。こうした小さなパフォーマンスの積み重ねが、あなたの演奏を単なる音の連なりから、一つの「表現作品」へと昇華させてくれるのです。

強弱でプロっぽい表現力を出す方法

初心者の演奏が平坦で、どこか機械的に聴こえてしまう最大の原因。それは、すべての音を同じ強さ(音楽用語でいうメゾフォルテ)で弾いてしまっていることにあります。音楽における強弱(ダイナミクス)は、ちょうど私たちが会話をするときの声の抑揚のようなもの。抑揚のない話し方がつまらなく聞こえるのと同じで、強弱のない演奏は聴き手の心を動かすことができません。

プロのような表現力を手に入れるための第一歩は、「メロディを弾く右手」と「伴奏を弾く左手」の音量バランスを意識することです。主役であるメロディは、はっきりと聴こえるように少し大きめの音で。そして、脇役である伴奏は、主役を引き立てるために、そっと寄り添うように小さな音で弾きます。この「右手>左手」の力加減を意識するだけで、演奏は驚くほど立体的になり、メロディがくっきりと浮かび上がってきます。

クレシェンドとデクレシェンドで物語を創る

曲の盛り上がりに合わせて、少しずつ音を大きくしていく「クレシェンド」と、逆に静まっていく部分で音を小さくしていく「デクレシェンド」。この二つを使いこなせるようになると、演奏に大きな波、つまり物語性が生まれます。最初は意識しないと難しいですが、「自分の演奏をスマホで録音して客観的に聴いてみる」ことを繰り返すと、どこで音量を変化させればより効果的か、だんだん分かってくるようになりますよ。

主な強弱記号
記号 読み方 意味
pp ピアニッシモ とても弱く
p ピアノ 弱く
mp メゾピアノ やや弱く
mf メゾフォルテ やや強く
f フォルテ 強く
ff フォルティッシモ とても強く

Q&A:初心者向けの楽譜はどう選ぶ?

弾きたい曲が決まり、かっこよく弾くためのコツも分かったら、いよいよ最後の関門、楽譜選びです。「同じ曲なのに、楽譜によって全然難しさが違う…」なんて経験はありませんか?自分のレベルや目的に合わない楽譜を選んでしまうと、練習が苦痛になったり、最悪の場合、挫折の原因になったりもします。ここでは、初心者の皆さんが楽譜選びで失敗しないためのポイントを、Q&A形式で詳しく解説していきます。

Q
楽譜が読めなくても弾ける楽譜はありますか?
A

はい、もちろんあります!楽譜が苦手な方や、まだ五線譜に慣れていない方のために、様々な工夫が凝らされた楽譜が出版されています。代表的なのが、音符一つひとつに「ドレミ」のフリガナが振ってある楽譜や、どの指で弾けばよいかを示す「指番号」が細かく記載されている楽譜です。これらを使えば、譜読みのストレスを大幅に軽減できます。

また、最近ではYouTube上に、次に弾く鍵盤が光って教えてくれるような練習用動画がたくさんアップされています。楽譜と動画を併用することで、視覚的にも聴覚的にも音の動きを理解しやすくなり、上達の助けになるでしょう。ただし、最終的には楽譜を読めるようになるのが理想なので、これらのツールはあくまで補助として活用するのがおすすめです。

Q
「入門」「初級」「中級」の違いは何ですか?
A

楽譜の難易度表記は、出版社によって基準が微妙に異なりますが、一般的には以下のような目安で分けられています。

  • 入門レベル:メロディは単音。左手も単音で、動きが非常に少ない。黒鍵の使用も最小限。
  • 初級レベル:左手が簡単な和音(2~3音)になる。リズムも少し複雑になるが、基本的なパターンが多い。
  • 中級レベル:左手の伴奏パターンが多彩になる(アルペジオなど)。一時的に速いパッセージや、臨時記号(#や♭)が多く出てくる。

ピアノを始めたばかりの方は、迷わず「入門」や「やさしいアレンジ」「初心者向け」と明記されている楽譜から始めましょう。背伸びをして難しい楽譜に挑戦したくなる気持ちも分かりますが、まずは「一曲を最後まで弾ききった」という成功体験を積むことが、モチベーションを維持する上で最も大切です。

Q
ネットの無料楽譜は使っても大丈夫ですか?
A

インターネット上には無料でダウンロードできる楽譜がたくさんありますが、利用には注意が必要です。クラシック曲の一部のように著作権が消滅しているものを除き、J-POPやアニメソングなどの楽曲には当然ながら著作権が存在します。作者や出版社の許可なく楽譜をアップロードする行為は、著作権法に違反する可能性が非常に高いです。

安心してピアノを楽しむためにも、楽器店や、「ぷりんと楽譜」などの信頼できるオンラインの楽譜配信サイトで、正規のライセンス許諾を得た楽譜を購入することを強くおすすめします。数百円で質の高い楽譜が手に入りますし、それが作曲家やアレンジャーへの正当な対価となり、音楽文化全体を支えることにも繋がります。

ピアノ 簡単だけどかっこいい曲でレパートリーを増やそう

今回は、ピアノ初心者の方でも無理なく挑戦できて、しかも聴き映えのする「ピアノ 簡単だけどかっこいい曲」を、様々なジャンルから厳選してご紹介しました。あなたの心を揺さぶる、運命の一曲は見つかったでしょうか?

この記事を通して私が一番伝えたかったのは、「技術的な難易度」と「音楽的なかっこよさ」は、必ずしもイコールではない、ということです。たとえシンプルなアレンジの曲であっても、今回ご紹介したような、ペダルの使い方、強弱の付け方、そして何よりも「この曲が好きだ!」という気持ちを込めて弾くことで、演奏はいくらでも深く、かっこよく、感動的なものになります。

難しそうな楽譜を前にして尻込みする必要はありません。まずは「楽しそう!」と思える一曲から、気楽な気持ちで始めてみてください。一音一音、鍵盤に触れる喜びを感じながら練習を続ければ、必ずあなただけのかっこいいレパートリーが生まれるはずです。あなたのピアノライフが、音楽を奏でる喜びに満ちたものになるよう、心から応援しています!

ピア僧

1976年、北海道生まれ。

電子ピアノ選びに迷っていませんか?

Digital Paino Navi運営者のピア憎です。私自身、数々の電子ピアノを弾き比べ、その魅力を追求してきました。この経験と知識を活かし、あなたの最適な一台を見つけるお手伝いをします。

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