こんにちは!Digital Piano Navi 運営者の「ピア憎」です。
YAMAHA P-225、気になって検索してきたあなた。すごくよくわかります。ヤマハのPシリーズといえば、ポータブルピアノの「ド定番」ですからね。その最新モデルとなれば、注目しないわけにはいきません。
「実際、P-225の評判や口コミってどうなの?」「ベストセラーだったP-125と比べて、何がどれくらい違うの?」あるいは「RolandのFP-30XやKawaiのES120と比較して、どれを選ぶべき?」そんな疑問でいっぱいかもしれません。
新しいGHC鍵盤のタッチ感、ヤマハ最高峰のCFX音源の実力、そして気になる価格や中古相場、便利なアプリ連携やアクセサリー類、さらには知っておくべきデメリットまで…。知りたいことが多すぎますよね。
この記事では、そんなあなたのあらゆる疑問に答えるため、YAMAHA P-225を徹底的に深掘りしていきます。この記事を読み終える頃には、あなたがP-225を選ぶべきか、その答えがハッキリと見えているはずですよ!
- P-225のリアルな評判と口コミ
- P-125からの具体的な進化点(鍵盤と音源)
- 競合(FP-30X・ES120)との徹底比較
- 価格やアクセサリー、注意すべきデメリット
YAMAHA P-225の魅力と進化点

まずは、このP-225が一体どんなピアノなのか、その核心的な魅力に迫っていきましょう。特に、大ヒットした前モデルP-125から「どれだけ進化したのか」が最大の注目ポイント。デザインから中身まで、フルモデルチェンジと言っていいほどの進化を遂げているんですよ。
P-225の評判と口コミ
まず、実際にP-225を手にした人たちの「評判」や「口コミ」、気になりますよね。市場の評価をチェックしてみると、これがまあ、驚くほど高い評価で一致してるんです。
特に絶賛されているのが、以下の3点に集中しています。
- 音の良さ(CFX音源)
- 鍵盤のタッチ感(GHC鍵盤)
- デザインとコンパクトさ
「とにかくアコースティックピアノの音が素晴らしい」「この価格帯でヤマハ最高峰のCFX音源が手に入るのは革命的」といった、音源に対する称賛の声が圧倒的に多いですね。
さらに、「鍵盤のタッチ感が良くて練習に最適」「アコースティックピアノに近い弾き心地」と、新開発のGHC鍵盤も高評価。デザインに関しても「部屋に馴染みやすい」「スリムになって圧迫感がない」と、現代の住宅事情にマッチした点が喜ばれています。
もちろん、「スピーカーのパワーがもう少し欲しい」といった意見もゼロではありませんが、全体としては「この価格でこのクオリティは信じられない」という、コストパフォーマンスの高さに驚く声が大多数を占めている印象ですね。
新鍵盤「GHC鍵盤」のタッチ感

P-225の進化を語る上で、絶対に外せないのが新開発の「GHC(グレーデッドハンマーコンパクト)鍵盤」です。
名前の「C = コンパクト」が示す通り、この鍵盤の最大のミッションは、本格的なハンマーアクションの弾き心地を維持しつつ、鍵盤ユニット自体を物理的に小型化することにありました。これが、P-225本体の大幅なスリム化(後述)に直結しています。
「え、コンパクトってことは、弾き心地を犠牲にしてるんじゃ…?」と心配になる気持ち、わかります。でも、そこはヤマハです。妥協はありませんでした。
ヤマハによれば、このGHC鍵盤はアコースティックピアノの演奏に不可欠な要素を、高いレベルでバランスさせているとのこと。
- 低音域では重く、高音域では軽くなる「グレード(段階的な)ハンマー」のリアルな重み。
- 速いパッセージや連打にも正確に追従する、安定した応答性。
- ピアニッシモからフォルテッシモまで、演奏者の意図を正確に音に反映する幅広いダイナミックレンジ。
これらを実現することで、「アコースティックピアノのような弾き心地」を提供するとヤマハは公式に謳っています。実際、前モデルP-125に搭載されていた「GHS(グレーデッドハンマースタンダード)鍵盤」も非常に評価の高い鍵盤でしたが、このGHC鍵盤は、GHSのフィーリングを継承しつつ、よりコンパクトな設計で同等以上の性能を叩き出している、という印象です。
「タッチ感が良い」「アコピに近い」という前述の口コミは、このヤマハの技術的な挑戦が成功したことの何よりの証拠と言えますね。
CFX音源とVRM Lite
P-225の「音」、その心臓部となっているのが「ヤマハ CFXサンプリング」音源と、「VRM Lite」というモデリング技術です。この2つの組み合わせが、P-225のサウンドを「ただの電子ピアノ」から「表現力豊かな楽器」へと昇華させています。
核となるヤマハ最高峰「CFX」サンプリング
まず「CFX」というのは、ヤマハが世界に誇る最高峰のコンサートグランドピアノのモデル名です。数々の国際コンクールの舞台で選ばれる、まさにトップ・オブ・トップのピアノですね。
P-225は、その「CFX」からサンプリング(録音)した音源を、なんとこのスタンダードモデルに搭載してきたんです。これがどれだけ凄いことか。前モデルP-125の「Pure CF音源」も十分キレイな音でしたが、CFX音源は格が違います。
その音色は「力強く煌びやかで、表情豊か」。ただキレイなだけじゃなく、ピアニストのタッチに応じて、時に繊細に、時にパワフルに鳴り響く。この「弾いていて気持ちいい」音源が、練習のモチベーションを爆上げしてくれることは間違いありません。
響きを再現「VRM Lite」
そして、もう一つのキモが「VRM Lite(バーチャル・レゾナンス・モデリング ライト)」です。
「VRM」って何?って感じですよね。アコースティックピアノって、鍵盤を叩くとその弦が鳴るだけじゃなく、実は他の弦や、響板、フレーム全体が複雑に共鳴しあって、あの豊かで有機的な「響き」を生み出しています。
従来のサンプリング音源(録音再生)だけでは、この複雑な「共鳴」を再現しきるのは難しかった。そこで登場するのが「モデリング」技術です。VRMは、この複雑な共鳴現象をリアルタイムで物理的にシミュレート(再現)してくれるんです。
「Lite」と付いているのは、ヤマハの上位機種(クラビノーバなど)に搭載されているフル機能版VRMの存在があるからですが、それでもこのクラスのポータブルピアノに搭載された意味はとてつもなく大きい。
実際にVRM Liteをオンにして弾くと、単なる録音再生とは明らかに違う、「ああ、今、楽器全体が鳴っているな」という生ピアノっぽさを体感できます。ペダルを踏んだ時のあのフワッとした豊かな響き。これが演奏のリアリティを劇的に向上させてくれるんですよ。「口コミ」で「生ピアノっぽい」と言われているのは、まさにこのVRM Liteの効果ですね。
P-125との違いを比較
さて、お待たせしました。P-225の購入を検討している方が最も知りたいであろう「P-125(P-125a)との違い」について、徹底的に比較していきましょう。
結論から言うと、これは「マイナーチェンジ」ではなく、中身がゴッソリ入れ替わった「フルモデルチェンジ」です。その違いは歴然ですよ。
主な違いを表にまとめてみましょう。
| 項目 | YAMAHA P-225 (新モデル) | YAMAHA P-125a (前モデル) |
|---|---|---|
| 鍵盤 | GHC (グレーデッドハンマーコンパクト) | GHS (グレーデッドハンマースタンダード) |
| ピアノ音源 | ヤマハ CFX サンプリング | RGEスタンダードIII音源 (Pure CF) |
| モデリング | VRM Lite | ダンパーレゾナンス |
| スピーカー | (12cm x 2) + (5cm x 2) [2ウェイ] | (12cm x 2) + (4cm x 2) [2ウェイ] |
| デザイン | インテリア性を高めた新デザイン | 従来のPシリーズデザイン |
| 寸法 (奥行) | 272 mm | 295 mm |
| 重量 | 11.5 kg | 11.8 kg |
この表を見ただけでも、主要なパーツがほぼ全てアップグレードされているのがわかりますよね。
最大の変更点:鍵盤と筐体
前述の通り、鍵盤が「GHS」から新開発の「GHC」に変わりました。これにより、弾き心地の評価はそのままに、ユニットの小型化に成功。その結果、P-225の筐体は、P-125aと比べて奥行きが295mmから272mmへと、約2.3cmもスリムになりました。この2cmは、部屋に置いた時の圧迫感としてかなり大きな違いを生みますよ。
音源のメジャーアップデート
音源も「Pure CF」から「CFXサンプリング」へと、明確に格が上がりました。さらに、響きを再現するモデリングも、単なる「ダンパーレゾナンス」から、より複雑でリアルな共鳴を再現する「VRM Lite」へと進化。これにより、音のリアリティと表現力が格段に向上しています。
(出典:YAMAHA P-225 公式サイト)
P-125(P-125a)も間違いなくベストセラーに相応しい名機でしたが、P-225はその後継機として、音、タッチ、デザイン、コンパクトさの全てにおいて、順当かつ大幅な「進化」を遂げたモデルだと言えますね。
インテリアに馴染むデザイン

P-125との比較でも触れましたが、P-225の「デザイン」と「コンパクトさ」は、機能面と同じくらい大きな魅力です。
前モデルP-125aの丸みを帯びたデザインから一新、P-225はよりシャープでモダン、洗練された外観へと生まれ変わりました。ヤマハによれば「グランドピアノの美しさをデザインに取り入れた」とのことで、どの角度から見ても美しく、部屋のインテリアにスッと馴染んでくれます。
従来のデジタルピアノって、「いかにも機材」という感じで、壁際に設置するのが前提でしたよね。でも、P-225のデザインは、リビングの中央やオープンスペースに置いても空間の雰囲気を壊さない「家具」や「ライフスタイル製品」としての側面を強く意識しています。
そして、このデザイン性を実現可能にしたのが、前述のGHC鍵盤採用による奥行き272mmという圧倒的なスリムさ。これは、都市部の限られた住環境や、部屋のスペースを圧迫したくないという現代のニーズに対するヤマハの明確な答えです。
カラーバリエーションも定番のブラック(B)とホワイト(WH)の2色展開 (※データベース参照 6)。お部屋の雰囲気に合わせて選べるのも嬉しいポイントです。「コンパクトなデザインで使いやすい」「部屋に馴染みやすい」という口コミ (※データベース参照 4) は、このヤマハの設計思想が市場に完璧に受け入れられている証拠ですね。
YAMAHA P-225購入前の比較
さて、P-225の魅力がたっぷり伝わったところで、後半戦です。ここでは、実際にあなたがP-225を購入する前に、必ずチェックしておくべき「具体的な情報」を比較検討していきます。詳細なスペックから、最大のライバル機種とのガチンコ比較、そして気になる価格やアクセサリー、最後に「正直なデメリット」まで。ここをしっかり読んで、後悔のないピアノ選びにしましょう!
P-225の詳細スペック一覧
まずは「P-225 スペック」と検索しているあなたのために、製品の仕様を一覧表にまとめました。ただのスペック表ではなく、私「ピア憎」が「この数字、どう見ればいいの?」というポイントを補足解説していきますよ。
| 項目 | 仕様 | ピア憎の補足解説 |
|---|---|---|
| 鍵盤 | 88鍵 GHC鍵盤、黒鍵マット仕上げ | 新開発のコンパクト鍵盤。黒鍵がマット仕上げなのも安っぽくなくてGood。 |
| ピアノ音源 | ヤマハ CFXサンプリング | ヤマハ最高峰のフルコンの音。文句なし。 |
| モデリング | VRM Lite | アコピの複雑な「共鳴」を再現。これが生ピアノっぽさの秘密。 |
| 最大同時発音数 | 192音 | ペダルを多用するクラシック曲でもまず音切れしない、十分すぎるスペック。 |
| 音色数 | 24音色 | ピアノ音色以外にエレピやオルガン、ストリングス等。十分ですね。 |
| アンプ出力 | 7W x 2 | 自宅練習には十分なパワー。高音域がクリアな2ウェイスピーカー搭載。 |
| スピーカー | (12cm x 2) + (5cm x 2) [2ウェイ] | ツイーター(高音用)が独立。P-125aより明瞭度がアップしてます。 |
| Bluetooth | Bluetoothオーディオ | スマホの音楽を本体スピーカーで再生可能。MIDI接続は不可(後述)。 |
| 接続端子 | ヘッドホン(標準) x 2, AUX OUT, USB TO HOST (MIDI/Audio) | ヘッドホン2個刺しは夜の連弾やレッスンに便利。AUX OUTで外部出力もOK。 |
| 寸法 (幅x高x奥) | 1,326 mm x 129 mm x 272 mm | 特筆すべきはこの奥行き272mmのスリムさ! |
| 重量 | 11.5kg | めちゃくちゃ軽い! 持ち運びも現実的な重さです。 |
スペックを見て改めて感じるのは、「音とタッチ」に関する部分には一切妥協せず、ポータビリティ(スリムさ・軽さ)を極限まで追求した、という非常にメリハリの効いた設計思想です。
最大同時発音数192、USB TO HOSTがMIDIだけでなくAudioにも対応している点など、スタンダードモデルとして「押さえるべきところ」はしっかり押さえています。
競合 FP-30X、ES120と比較
さあ、ここが一番の悩みどころかもしれません。YAMAHA P-225の購入を考えた時、絶対に比較対象となるのがRolandの「FP-30X」とKawaiの「ES120」です。この3機種は、まさにポータブルピアノ界の「スタンダード御三家」と言えます。
一体、P-225はこれらライバルと比べて何が優れていて、何が劣るのか? ピア憎がズバッと比較します!
| メーカー | YAMAHA | Roland | Kawai |
|---|---|---|---|
| モデル | P-225 | FP-30X | ES120 |
| 鍵盤 | GHC | PHA-4 (エスケープメント付) | RHC |
| 音源技術 | CFX サンプリング + VRM Lite | SuperNATURAL ピアノ音源 | HI (SK-EX サンプリング) |
| 最大同時発音数 | 192 | 256 | 192 |
| スピーカー出力 | 7W x 2 | 11W x 2 | 10W x 2 |
| 重量 | 11.5 kg | 14.8 kg | 12.5 kg |
| 実勢価格 (目安) | 約5.8万円 | 約7.5万円 | 約6.8万円 |
vs Roland FP-30X
RolandのFP-30Xは、P-225の最大のライバルです。音源の思想が両社で大きく異なります。
- 音源: P-225が「CFXサンプリング(録音)」を核に「VRM Lite(響きモデリング)」で補強するのに対し、FP-30Xの「SuperNATURAL音源」は、88鍵サンプリングをベースに、弾き方による音色変化や減衰といった「演奏上の振る舞い」をモデリングで再現するアプローチです。どちらも素晴らしいですが、ヤマハはクリアで煌びやか、ローランドは華やかで力強い、というキャラクターの違いがあります。
- 鍵盤: P-225 (GHC) に対し、FP-30Xは「PHA-4スタンダード鍵盤」。こちらはグランドピアノ特有のクリック感「エスケープメント」を搭載しており、この機構的な感触を好む人も多いです。
- スピーカー: ここはFP-30Xの明確な強み。P-225 (7W x 2) に対し、FP-30X (11W x 2) と、より高出力なスピーカーを積んでいます。
- ポータビリティ: ここはP-225の圧勝。P-225 (11.5kg) に対し、FP-30Xは約14.8kgと、3kg以上重くなります。
vs Kawai ES120
KawaiのES120も、根強い人気を誇るモデルです。
- 音源: P-225 (CFX) に対し、ES120はKawaiのフラッグシップ「SK-EX」グランドピアノをサンプリングした「HI音源」を搭載。これはもう、ヤマハの音が好きか、カワイのまろやかで深みのある音が好きか、という「好み」の世界になりますね。
- 鍵盤: P-225 (GHC) に対し、ES120は「RHC(レスポンシブ・ハンマー・アクション・コンパクト)鍵盤」。こちらもコンパクト設計の鍵盤で、甲乙つけがたいです。
- ポータビリティ: P-225 (11.5kg) に対し、ES120は12.5kg。P-225がわずかに軽量です。
P-225の価格と中古相場
さて、購入する上で最も重要な「価格」の話です。このP-225、驚異的なコストパフォーマンスを誇ります。
新品実勢価格とセットオプション
P-225本体(ブラックまたはホワイト)の新品実勢価格は、大体 58,200円(税込)前後が中心です。(※2025年11月時点での調査目安)
ただし、ここで注意が必要! ポータブルピアノは「本体のみ」で買うか、「セット」で買うかで総額が大きく変わってきます。
- 本体のみ: 約58,200円
- X型スタンド・イス・ヘッドホンセット: 約66,800円〜
- 専用スタンド (L-200) セット: 約72,000円〜
- 専用スタンド・高低自在椅子・ヘッドホンセット: 約83,800円〜
中古市場の価格相場
「P-225 中古」で探す人もいるかもしれませんね。発売から時間が経ち、中古市場にも玉が出始めています。Yahoo!オークションなどの落札データ(過去120日間)を見ると、平均落札価格は約40,000円前後で推移しているようです。(※2025年11月時点での調査目安)
新品価格(約5.8万円)に対して中古平均(約4万円)と、リセールバリュー(再販価値)が非常に高いことがわかります。これは、製品への需要がそれだけ高いという証拠ですね。安心して購入できるモデルと言えそうです。
便利なアプリとアクセサリー

P-225の魅力は本体だけじゃありません。充実した「公式アクセサリー」と、便利な「専用アプリ」が、あなたのピアノライフを強力にサポートしてくれます。このエコシステムこそがヤマハの強みですね。
用途で選べる公式アクセサリー
P-225は「自宅据え置き型」と「携帯型ステージピアノ」という2つの顔を持っています。アクセサリーも、その2つの用途に合わせて完璧に用意されていますよ。
▼自宅据え置き(ホーム)用途▼
- 専用スタンド:L-200
P-225本体とデザイン的に一体化する専用スタンド。安定感抜群です。(定価: 14,520円) - 専用ペダルユニット:LP-1
L-200スタンドに取り付ける3本ペダルユニット(ダンパー、ソステヌート、ソフト)。アコピ同様のハーフペダル操作も可能になり、これで一気に「家具調ピアノ」が完成します。
▼携帯(ポータブル)用途▼
- 推奨ハーフペダル:FC3A
持ち運び用のペダルですが、ペダルの踏み込み具合で音の伸びを調整できる「ハーフペダル」にしっかり対応しています。(定価: 5,500円) - 推奨ソフトケース:SC-KB851
P-225に対応する純正ソフトケース。11.5kgという本体の軽さを活かし、スタジオやライブへの運搬を現実のものにします。(定価: 11,000円)
専用アプリとBluetoothの「落とし穴」
P-225は、ヤマハの無料アプリ「スマートピアニスト(Smart Pianist)」に対応しています。これ、本当に便利なんです。
音色の変更、メトロノーム設定、内蔵曲の再生や譜面表示、録音機能…こういった操作を、本体の小さなボタンをポチポチ押す代わりに、スマホやタブレットの画面で直感的に行えるようになります。特に初心者の方には、このアプリがあるかないかで操作性が天と地ほど変わってきますよ。
…ただし! ここにヤマハのBluetoothに関する「大きな落とし穴」があります。これ、知らないと絶対に混乱するので、よーく聞いてください。
P-225のデメリットと注意点

ここまでP-225の良いところばかりを熱く語ってきましたが、公平を期すために、購入前に知っておくべき「デメリット」や「注意点」についても、私「ピア憎」が正直にお話しします。
スピーカー出力は控えめ
まず、競合比較でも触れましたが、アンプ出力が7W x 2というのは、正直言って「控えめ」です。自宅の自室で、個人が練習するには全く問題ない、十分な音量です。2ウェイ・スピーカーのおかげで音の明瞭度も高いです。
しかし、例えば「広いリビングで家族みんなに聞かせたい」とか「小規模なラウンジやカフェでBGM演奏したい」といった用途の場合、音量的な物足りなさを感じる可能性はありますね。ライバルのRoland FP-30Xが11W x 2を積んできているだけに、ここはP-225の明確なウィークポイントと言えます。
機能はあくまで「ピアノ演奏」特化
P-225は、音色数が24。これはピアノ演奏に特化したモデルとしては十分ですが、「何百種類もの音色」や「自動伴奏(アレンジャー)機能」「高度なシーケンサー」といった、いわゆる「シンセサイザー的」な機能は一切ありません。
もしあなたが「ピアノ以外の音で遊びたい」「一人でバンド演奏みたいのをやりたい」という目的が強いのであれば、P-225は不向きです。そういう方は、ヤマハのPSRシリーズなど、別のカテゴリのキーボードを検討すべきですね。
鍵盤のフィーリング(好み)
これは「デメリット」ではなく「注意点」ですが、GHC鍵盤のところでも触れた通り、鍵盤のタッチ感には「好み」があります。
GHC鍵盤は、コンパクト設計ながら素晴らしい弾き心地を実現していますが、人によっては「浅く感じる」または「軽く感じる」かもしれません。こればっかりは、スペック表やレビュー記事を100回読むよりも、楽器店で1回「実機を試奏」する方が100倍確実です。
特にピアノ経験者の方や、RolandのPHA-4鍵盤(エスケープメント付)と迷っている方は、必ず両方を弾き比べて、ご自身の指にしっくりくる方を選ぶようにしてくださいね。
まとめ: YAMAHA P-225は買いか?
さあ、長旅お疲れ様でした。YAMAHA P-225について、良いところも注意すべきところも、徹底的に深掘りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
「で、結局、ピア憎さん。YAMAHA P-225は『買い』なんですか?」
その問いに対する私の答えは、「あなたの目的が合致するなら、これ以上ないほど『買い』な一台」です。
P-225は、ヤマハが「現代のスタンダード・ポータブルピアノ」の答えとして、音とタッチというピアノの本質に全リソースを集中投下した、極めてフォーカスされた製品です。その結果、競合を圧倒する「コストパフォーマンス」と「ポータビリティ」を手に入れました。
▼YAMAHA P-225はこんな人にオススメ!▼
- 初めてのピアノで、中途半端なものではなく「本物」の音とタッチで練習を始めたい人
- P-125を持っていて、音源とコンパクトさの「明確な進化」を求めている人
- 設置スペースや予算には制約があるけれど、ピアノのクオリティには妥協したくない人
- 自宅練習だけでなく、スタジオや小規模なライブに「持ち運べる」軽量なサブ機が欲しい人
▼逆に、P-225をオススメしない人▼
- ピアノ以外の多機能(リズム、自動伴奏、多数の音色)を求める人
- 本体スピーカーのパワー(音量)を何よりも最重要視する人
- GHC鍵盤の「コンパクト」なタッチ感が、どうしても好みに合わなかった人
