ショパン愛用PLEYELの音色を搭載したPoetry Magnifiqueの魅力

Poetry Magnifique KORG
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「Poetry Magnifique」を検索しているあなたは、このデジタルピアノが単なる電子楽器ではない、特別な存在であることを知りたいと考えているだろう。このモデルは、コルグが「ショパンを弾きたくなるピアノ」というコンセプトのもと開発した入魂の逸品だ。鍵盤タッチのこだわりや、現代と歴史が交差する二つの音色の搭載、そして専用電源ユニットEvoToneによる豊かな響きなど、その革新性は多岐にわたる。特に、80鍵盤と430Hzピッチで当時の体験を忠実に再現したPLEYELサウンドへのこだわりは、ピアニストやショパン愛好家の心を強く惹きつけている。

この記事では、Poetry Magnifiqueの革新的な音源設計と、筐体とデジタル機能の全容を多角的に分析し、その真の価値を深く掘り下げていく。Poetic Brownの外観デザインと機能性、Bluetoothオーディオ接続で広がる活用方法、50曲のショパン楽曲収録と付属譜面の内容、そして価格と購入時の注意点まで、あなたが知りたい情報を網羅的に解説する。


  • ショパンが生涯愛した1843年製PLEYEL音源の忠実な再現方法がわかる
  • 現代のイタリアン・コンサート・グランド・ピアノとの音色の違いを比較できる
  • 専用のRH3鍵盤や電源ユニット「EvoTone」など、音響技術の全容を把握できる
  • デザイン、価格、デジタル機能など、Poetry Magnifiqueを選ぶ際の判断材料を得られる

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Poetry Magnifiqueの革新的な音源設計

Poetry Magnifique
  • 現代と歴史が交差する二つの音色
  • ショパンが愛した1843年製PLEYELの再現
  • 80鍵盤と430Hzピッチで当時の体験を忠実に再現
  • シングルアクションを再現した鍵盤タッチのこだわり
  • RH3鍵盤による連打性能と心地よいタッチ
  • ハーフペダルに対応した3本ペダルの実用性

現代と歴史が交差する二つの音色

Poetry Magnifiqueの最も革新的な特徴は、時代も個性も異なる二つのピアノ音色を搭載している点だ。一つは、現代の著名なコンクールで多くのピアニストから支持されるイタリアン・コンサート・グランド・ピアノの音色であり、もう一つは、ショパンが生涯最も愛したと言われるPLEYELピアノの音色である。前者のイタリアンピアノのサウンドは、華やかで透明感に溢れ、豊かな表現力を持つのが特徴だ。現代のピアニストが求める新しい要求に応える音色として、現代風に楽曲を奏でたい場合に最適である。

一方のPLEYELの音色は、ピアノ筐体に使われているウォルナット材の木の温もりを感じさせる、味わい深い響きが大きな特徴と言える。ショパンが実際にこの音で作品を生み出していたことに思いを馳せ、その繊細な響きをデジタルで再現した。このように、この一台で現代ピアノの煌びやかさと、ショパン時代の古楽器の繊細な趣を味わえることが、この製品の提供するユニークな音楽体験の鍵となる。

特徴イタリアン・コンサート・グランド・ピアノ1843年製PLEYEL(プレイエル)
コンセプト現代の著名コンクールで支持される音色ショパンが最も愛した古楽器の音色
音色の特徴華やかで透明感があり豊かな表現力を持つウォルナット材の木の温もりを感じさせる味わい深い響き
鍵盤数再現88鍵(通常)PLEYEL3では80鍵盤を再現
標準ピッチ現代ピアノと同様のピッチ(440Hz近辺)当時のピッチ(430Hz)に切替可能

ショパンが愛した1843年製PLEYELの再現

PLEYELは、ショパンにとって心の声を表現する唯一無二のパートナーだった。ショパンがパリで暮らしていた1830年代のフランスでは、響きが華やかで音量が豊かなエラール社と、柔らかく繊細なPLEYEL社という二大ピアノメーカーが競合していたが、ショパンはその中でPLEYELを最も愛した。PLEYELのピアノは僅かなタッチの変化にも敏感に反応し、繊細なタッチのコントロールから多彩な音色を引き出すことが、ショパン作品にとって必要不可欠であった。

Poetry Magnifiqueに収録されたPLEYELの音色は、ショパンが33歳だった1843年に製造された実機を現代の技術で丁寧に修復し、サンプリングしたものだ。オリジナルのピアノはフランスのとある地方にあったものが日本に移送された。修復にあたっては、消耗品以外の部品はフランスから当時の部品を取り寄せるなど、可能な限り1843年当時とほぼ変わらない状態に修復された個体が使われている。開発者は、この音色をサンプリングする際、通常のスタジオではなく、当時のサロンコンサートを意識した響きが録れる「場所」にもこだわって実施したという。これにより、「ショパンが愛した音でショパンの曲を弾くという夢のような体験」が、このデジタルピアノで可能になる。

80鍵盤と430Hzピッチで当時の体験を忠実に再現

Poetry Magnifiqueは、ショパンが演奏していた当時の雰囲気を深く再現するため、ユニークな音源仕様を搭載している。当時のPLEYELは現代のピアノとは異なり、80鍵盤であった。そこでPLEYELの音色バリエーションのうち「PLEYEL3」プログラムを選択すると、当時の実機と同じ80鍵盤の音色を再現する。Poetry Magnifiqueの本体は88鍵盤だが、このPLEYEL3を選んでいる時は上下端の8つの鍵盤からは音が鳴らなくなる。これは初期不良と誤解される可能性があると社内でも議論されたが、「ショパンへの徹底的なこだわり」として採用された経緯がある。

さらに、当時のPLEYELのピッチは、現代のピアノの多くが採用する440Hzや442Hzとは違い、やや低めの430Hzに設定されていた。Poetry Magnifiqueでは、このピッチで当時の雰囲気を味わえるよう、3つのボタン操作で簡単にこの430Hzピッチへ設定を切り替えられる。PLEYEL3と430Hzを組み合わせることで、ショパンが当時演奏していた曲の雰囲気をより深く感じることが可能となる。

シングルアクションを再現した鍵盤タッチのこだわり

Poetry Magnifique

当時のPLEYELピアノの大きな特徴は、速い連打が難しい「シングルアクション鍵盤」を採用していたことである。この構造は、ハンマーが完全に元の位置に戻らないと次の打鍵ができないため、奏者は非常に繊細なタッチコントロールを求められた。PLEYELが、柔らかく繊細で、弱音のコントロールに神経を使う楽器と言われる所以である。

この繊細なタッチ感をデジタルピアノで再現するため、開発エンジニアは鍵盤のタッチ調整に多大な苦労を払った。PLEYELの音色の中でも特にPLEYEL3は、そのこだわりが強く反映されている。本物のPLEYELと何度も聞き比べながら、その微妙なタッチ感の再現にこだわり抜いているため、現代のピアノに慣れた奏者であっても、弱音を出す難しさや、音の減衰の速さなど、当時の楽器の「制約」を通じて、ショパンが作品に込めた真の意図に迫ることができる。PLEYEL3は、あえて当時の楽器の制約を再現することで、奏者に繊細な表現力を追求させる設計になっていると言える。

RH3鍵盤による連打性能と心地よいタッチ

Poetry Magnifiqueは、演奏者に心地よいタッチを提供するため、コルグが誇るRH3(リアル・ウェイテッド・ハンマー・アクション3)鍵盤を採用している。この鍵盤の特徴は、グランドピアノと同様に、低音部では重く、高音部にいくほど軽くなるタッチを再現している点だ。鍵盤の戻りが速いため、高い連打性能で、早いパッセージでも演奏者の表現力を損なうことなく、音の強弱まで忠実に再現する。

この鍵盤は、環境にも配慮されており、ハンマー部に鉛を使用していない。また、鍵盤の応答性を調整できる「キー・タッチ・コントロール」機能も搭載されており、軽め、標準、重め、安定、一定という5種類のタッチ感から選択し、奏者自身の奏法や目的に合わせて演奏環境を最適化することが可能だ。

ハーフペダルに対応した3本ペダルの実用性

ペダル操作は、ピアノの抒情的な表現に欠かせない要素である。このデジタルピアノは、アコースティック・ピアノ同様に、ダンパー、ソフト、ソステヌートの3本ペダルを標準装備している。

特に、ダンパーとソフトペダルの両方がハーフ・ペダルに対応している点が大切だ。ハーフ・ペダル機能により、ペダルを中途半端に踏み込んだ状態でも音の響きを細かくコントロールできるため、より細やかでデリケートな響きの調整が可能になる。ショパンの音楽はペダルの効果を最大限に活用し、音が長く持続したり、互いに溶け合ったりする響きを求めていたため、ハーフペダルへの対応は演奏表現において重要となる。

さらに、Poetry Magnifiqueではペダルの位置が見直され、従来のモデルと比べて足元のスペースに余裕が生まれた。これにより、アコースティック・ピアノにより近い、自然な姿勢で演奏できるよう配慮されている。


Poetry Magnifiqueの筐体とデジタル機能の全容

Poetry Magnifique
  • 専用電源ユニットEvoToneによる豊かな響き
  • Poetic Brownの外観デザインと機能性
  • Bluetoothオーディオ接続で広がる活用方法
  • 50曲のショパン楽曲収録と付属譜面の内容
  • Poetry Magnifiqueの価格と購入時の注意点
  • 多角的に分析したPoetry Magnifiqueの魅力

専用電源ユニットEvoToneによる豊かな響き

Poetry Magnifiqueは、搭載された高品位な音色を最大限に活かすため、音響構造だけでなく電源ユニットそのものにまでこだわっている。同クラスの製品としては異例だが、他社製の汎用アダプターではなく、電子ピアノ専用の電源ユニット「EvoTone(エボトーン)」を新たに開発し、本体に搭載した。これは、コルグの電子ピアノ史上初の試みである。

その理由は、音の立ち上がりが鋭いピアノ特有のアタックや、ダイナミックな演奏時にも歪みを抑えるためだ。EvoToneは、余裕のある電力で繊細かつ深みと芯のあるパワフルな音を支える役割を担う。電源周りのノイズも低減された結果、静寂の中のピアニッシモまで澄みわたるように響くようになった。

加えて、筐体は一枚板のサイドパネルを採用するなど、剛性(構造的な強さ)と密閉度を増した新設計である。この堅牢で密閉性の高い構造が、スピーカーの振動を効果的にコントロールし、音の輪郭と明瞭さの向上に貢献している。設置場所を選ばないよう、スピーカーは本体前面に配置されており、背面が壁に近づいていても音がこもらずクリアに響く構造となっている。

Poetic Brownの外観デザインと機能性

Poetry Magnifique

Poetry Magnifiqueの優雅な外観は、「Poetic Brown」と名付けられた美しくエレガントな木目調の外観が特徴である。このデザインは、ショパンの纏う優しく温かみのある雰囲気をイメージして作られた。木目調ならではの落ち着いた雰囲気と品のある存在感は、室内のさまざまなインテリア・スタイルと調和しやすい。

外観のディテールとして、鍵盤やペダルの根元に赤いフェルトを施したり、ペダルや足先にゴールドの装飾を入れたりするなど、上質な雰囲気に仕上げる工夫が随所に見られる。このデジタルピアノは、奥行きが349mmとスリムな設計であるにもかかわらず、機能性にも優れている。

特筆すべき機能の一つが、蓋を閉めるとフラットになるパネル構造の採用だ。ピアノを使用しない時には表面が平らな一枚板のような形状になり、リビングやサロン空間に自然と溶け込む。フラットな天面は、ちょっとした書き物や譜面を置くスペースとしても活用できる。

Bluetoothオーディオ接続で広がる活用方法

デジタルピアノの大きな利点である接続機能として、Poetry MagnifiqueはBluetoothオーディオ機能に対応している。これにより、スマートフォンやタブレットなどのデバイスとワイヤレスで接続できる。

スマートフォンやタブレットといったデバイスとワイヤレスで接続できるため、お気に入りの音楽やレッスンアプリの音源をPoetry Magnifiqueのスピーカーから流し、それに合わせて演奏を楽しむことができる。ピアノを演奏しない時であっても、このデジタルピアノを迫力のあるBluetoothスピーカーとしても活用できる。

さらに、USB MIDIおよびAUDIOにも対応している。USBケーブルで接続すれば、レッスンアプリでの練習やDAWでの録音・制作が可能となる。また、無料の専用ソフトウェアもダウンロードでき、MIDIキーボードとして外部音源を鳴らすなど、音楽制作の環境を広げることも可能だ。

50曲のショパン楽曲収録と付属譜面の内容

ショパンに捧げられたピアノとして、Poetry Magnifiqueはショパンの楽曲を深く楽しむためのコンテンツが充実している。ピアノ本体には、ショパンの名曲が50曲も収録されている。

この50曲のデモソングは、イタリアン・ピアノ音色とPLEYEL音色の両方で聴き比べが可能な形で収録されている。曲の選定は、誰もが知るメジャーな曲や、初心者でも弾きやすい曲、さらにはコアな名曲まで、幅広いレパートリーが吟味された。約10分以上にわたるスケルツォ第2番やバラード、舟歌、ピアノソナタといった大曲も、最後まで余すことなく収録されている。

加えて、この50曲の中から厳選された23曲のピアノ演奏用譜面が付属品として同梱されている。憧れの名曲はもちろん、初心者でも挑戦しやすい難易度のワルツやポロネーズ、マズルカなどがセレクトされており、購入後すぐにショパン楽曲の演奏とリスニングを楽しめる環境が整っている。

Poetry Magnifiqueの価格と購入時の注意点

Poetry Magnifique

Poetry Magnifiqueの価格は、税抜180,000円、税込198,000円である。この価格には、電源コード、ヘッドホン、専用スタンド(スピーカー・ボックスとペダル付き)および23曲の譜面が含まれている。

この価格帯のデジタルピアノとしては、最高峰の音源と古楽器の忠実な再現性を両立している点で、コストパフォーマンスは非常に高いと考えられる。

ただし、購入時にはいくつかの留意すべき点がある。一つは、Poetry Magnifiqueにマッチしたピアノ椅子「PC-400PB」は、本体とは別に購入が必要な別売オプションである。もう一つは、PLEYEL音色の「PLEYEL3」プログラムを選択すると、本物のPLEYELピアノと同じ80鍵盤仕様が再現されるため、上下端の8つの鍵盤は音が鳴らなくなる点だ。これは当時の古楽器の仕様を再現するための「こだわり」であり、故障ではない。

また、購入に際しては、Poetry Magnifiqueを購入しアンケートに回答した先着100名に特製KDM-3メトロノームがプレゼントされるキャンペーン情報がある。このキャンペーンは予定数量に達した時点で終了となるため、検討する際には特典の有無を事前に確認することが大切だ。

多角的に分析したPoetry Magnifiqueの魅力

Poetry Magnifique

Poetry Magnifiqueは、単なる電子楽器としてではなく、音楽史への敬意と現代技術の融合という視点から開発された製品だ。コルグが約2年以上の歳月をかけて、市場を過度に意識せず、コンセプトと音のクオリティに徹底的にこだわった結果がこの製品に結実している。

その最大の魅力は、ショパンが生きた時代の音を忠実に再現することで、演奏者自身のショパン音楽への理解を深める体験を提供できる点にある。PLEYELの音色を通じて当時の楽器の持つ「制約」を体感することで、現代ピアノでは感じ取りにくい、ショパンが作品に込めた「優しさ」や「繊細さ」に気づくことができる。

ショパンの音楽は、ポーランドの歴史的な苦難の中で、祖国への思いやアイデンティティを投影したものであり、その音楽的背景を深く理解することは演奏において非常に大切だ。ショパンの生涯や作品についてより深く知りたい読者は、[フレデリック・ショパンの生涯と作品について]を参照することで、このピアノが再現する時代の背景を理解できるだろう。

さらに、筐体デザインの美しさや、蓋を閉めるとフラットになる実用性、専用電源ユニットEvoToneによる音響品質の向上、RH3鍵盤の心地よいタッチなど、ハードウェア全体が高水準でバランスしている。これらの要素が一体となり、Poetry Magnifiqueを唯一無二の、真にショパンに捧げられたデジタルピアノにしている。

多角的に分析したPoetry Magnifiqueの魅力

  • Poetry Magnifiqueの開発には約2年の歳月が費やされショパンへの愛が込められている
  • 現代のイタリアンピアノと1843年製PLEYELの二種類の音色が融合された製品である
  • PLEYEL音色にはウォルナット材の温かい木の温もりが感じられる響きが再現されている
  • PLEYEL3プログラムを選択すると当時の実機に忠実な80鍵盤仕様になるのが特徴的だ
  • 当時の演奏環境を再現するためピッチを簡単に430Hzへ切り替え可能である
  • 当時のシングルアクション鍵盤の弱音コントロールの難しさがタッチ調整で再現された
  • RH3鍵盤は連打性能が高く低音部が重いグランドピアノと同様のタッチを実現した
  • ダンパーおよびソフトペダルはハーフペダルに対応し繊細な表現に対応する
  • コルグの電子ピアノ史上初となる専用電源ユニットEvoToneを搭載している
  • EvoToneはダイナミックな演奏でも歪みを抑えピアニッシモまで澄んだ響きを支える
  • Poetic Brownの木目調外観はショパンの優しく温かみのある雰囲気をイメージした
  • 鍵盤やペダルの根元に赤いフェルトを施すなど細部に上質なこだわりがある
  • Bluetoothオーディオ接続に対応し音楽を流しながら演奏やリスニングが楽しめる
  • ショパンの名曲が50曲収録されその内23曲の演奏用譜面が付属している
  • 本体価格は税込198,000円であり独自のコンセプトを持つ製品として魅力的だ
ピア僧

1976年、北海道生まれ。

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Digital Paino Navi運営者のピア憎です。私自身、数々の電子ピアノを弾き比べ、その魅力を追求してきました。この経験と知識を活かし、あなたの最適な一台を見つけるお手伝いをします。

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