【CN29】生産完了でも人気!カワイ電子ピアノの魅力を徹底解説

CN29

カワイの電子ピアノ「CN29」、気になっているけど「もう生産完了って聞いたけど、中古で買っても大丈夫?」「後継機のCN201と何が違うの?」って迷っていませんか?

結論から言ってしまうと、CN29は生産完了になった今でも、中古市場で普通に選ばれ続けている、かなり実力のある一台です。その理由は「安いから」じゃなくて、鍵盤・音・使い勝手のバランスが、当時の価格帯を大きく超えていたから。

この記事では、CN29が今でも選ばれる理由、CN201との実質的な違い、中古で買う前に必ず確認しておきたいポイントを、できるだけわかりやすく整理していきます。「CN29にするか、CN201にするか」で迷っている方にも、判断の軸になると思うのでぜひ読んでみてください。

  • CN29の発売当時の画期的な特徴
  • CN29の鍵盤や音源のこだわり
  • CN29と後継機CN201の違い(比較表あり)
  • CN29の中古購入でチェックすべき点
  • CN29に向いている人・向いていない人
目次

CN29、今なお輝く電子ピアノ

カワイの電子ピアノCN29は、2019年に登場したモデルです。エントリークラスとしては驚くほどのスペックと演奏性で、「この価格でこれだけ弾けるの?」という意味で、発売当初から多くのピアノ愛好家に話題にされていました。

すでに生産完了となり、後継機のCN201へとバトンタッチしていますが、中古市場での人気は今も根強い。その理由は「古いから安い」というだけじゃなくて、製品そのものの完成度の高さにあります。

ここでは、CN29がなぜこれだけ評価され続けているのか、その魅力をじっくり解説していきます。

CN29の市場ポジショニング

CN29が登場した2019年7月、当時の電子ピアノ市場の10万円台前半という価格帯は、各メーカーがしのぎを削る「激戦区」でした。ピアノを始めるお子さんがいるご家庭や、趣味でピアノを再開したい大人の方が最初に検討するゾーンで、「限られた予算の中でいかにアコースティックピアノに近い体験ができるか」が、各メーカーの腕の見せ所でした。

そこにCN29が投入されたとき、正直「ちょっと待って、これがこの価格帯に入ってくるの?」と感じたほどです。なぜかというと、それまで20万円クラス以上じゃないと搭載されないような仕様が、惜しみなく投入されていたからです。

具体的には、有機ELディスプレイの採用、オーディオメーカーのオンキヨー(Onkyo)との技術提携によるオーディオ回路の刷新、そしてRHIII鍵盤の搭載という、当時の価格帯ではあり得ないほどの充実ぶりでした。

これにより、CN29は「エントリーモデル」という枠を大きく超え、ミドルクラスに匹敵するパフォーマンスを持つ「ハイコストパフォーマンスモデル」として市場に認知されることになりました。この絶妙なポジショニングが、発売から数年経った今でも中古で注目される大きな理由の一つです。

CN29の鍵盤テクノロジー

電子ピアノの評価を決める一番大事な要素は、やっぱり「鍵盤のタッチ感」です。CN29に搭載されている「レスポンシブ・ハンマー・アクションIII(RHIII)」鍵盤は、長年にわたって樹脂製鍵盤の最高峰として評価されてきた機構で、カワイがアコースティックピアノの繊細な挙動を徹底的に再現しようとした、こだわりの塊みたいな設計です。

単に「鍵盤が重い・軽い」というだけでなく、演奏者の微妙な指の動きを音源へ正確に伝えるための技術が複数組み合わさっています。

RHIII鍵盤の機構学的特徴

RHIII鍵盤の主要な特徴は以下の4点にまとめられます。これがあるから、ピアニストの演奏意図が正確に音に反映されるわけです。

  • カウンターウェイト:鍵盤の手前側に配置されたおもりで、低音域から高音域まですべての鍵盤に搭載されています。ピアニッシモ(極弱音)での発音コントロールを格段に容易にしてくれる機能で、指に吸い付くようなリニアな操作感を実現しています。繊細な表現を求める演奏者には、この有無が大きな差になります。
  • 3センサー検出システム:通常の2センサーに加え、鍵盤の中間位置を検出する第3のセンサーを搭載。鍵盤が完全に元に戻りきる前に次の打鍵が可能になり、トリルや同音連打の反応速度が飛躍的に向上します。高度なクラシック曲の演奏にも十分耐えられる、重要な機能です。
  • レットオフ・フィール:グランドピアノ特有の、鍵盤をゆっくりと押し込んだときに指先に伝わる「カクッ」というクリック感を、物理的な抵抗として再現。繊細なタッチコントロールの目安になり、アコースティックピアノに近い感覚で練習できます。特に弱音演奏時の指先の感覚を養う上で、この機能は地味ながら効いてきます。
  • アイボリータッチ:白鍵の表面に吸水性のある素材を使用し、象牙のような質感に仕上げています。指の汗による滑りを防ぎ、長時間の練習でも安定した運指が可能です。見た目の高級感も上がって、弾くモチベーションにも地味につながります。

競合鍵盤との比較優位性

同価格帯の競合と比べると、RHIII鍵盤の特異性が際立ちます。たとえば、ヤマハの同クラス帯(YDP-164)に搭載されていたGH3鍵盤も3センサーを搭載していましたが、カウンターウェイトは標準搭載ではありませんでした(上位機種で採用)。カウンターウェイトの有無は、特に軽いタッチでの演奏時に大きな差として現れます。

RHIII鍵盤は、物理的な重さのシミュレーション(低音部は重く、高音部は軽く)においても、ハンマーウェイトの調整だけでなく、アクション構造全体のバランス設計によって、非常に自然なグラデーションを実現しています。「重すぎて弾きにくい」でも「軽すぎて表現がつかない」でもない、絶妙なバランスポイントを突いていると感じます。

多くのユーザーレビューで「ヤマハより軽やかだけど、しっかりとした底付き感がある」と評価されているのは、このためでしょう。ヤマハとカワイどちらが自分に合うか迷っている方は、こちらの比較記事も参考にしてみてください。

構造的補強と耐久性

CN29では、RHIII鍵盤のアクション構造に対して、さらなる構造的補強が施されています。フォルテッシモ(強音)やスタッカートといった激しい演奏時に発生するアクションの歪みを抑制し、エネルギーロスを防ぐための設計です。

その結果、鍵盤を強く叩いたときのパワーがダイレクトに音の強さとして反映され、演奏者の感情表現の幅が広がります。この高剛性設計は、長期間使用したときの鍵盤のガタつきや劣化を遅らせる効果も期待できます。中古で購入される方にとっても、この耐久性の高さは大きなメリットと言えます。

CN29の音響設計

電子ピアノのサウンドを語るとき、音源チップから出たデジタル信号をアナログ音声に変換してスピーカーから鳴らすまでの「オーディオ回路」の品質は、最終的な出音に直結する非常に重要な要素です。CN29は、このオーディオ部分にオーディオ機器メーカーとして高い評価を得ている「オンキヨー(Onkyo)」の技術を惜しみなく投入した点が、何よりも際立った特徴でした。

Progressive Harmonic Imaging(PHI)音源

CN29の心臓部が「Progressive Harmonic Imaging(PHI)音源」です。この音源技術の核は、カワイが誇るフルコンサートグランドピアノ「Shigeru Kawai SK-EX」および「EX」の極めて高精細なサンプリングデータです。SK-EX音源をさらに深く知りたい方は、カワイ CX302の音源・鍵盤解説も参考になります。

特筆すべきは「88鍵ステレオサンプリング」という手法が採用されている点です。安価な電子ピアノでは、隣接する数音をまとめてサンプリングしてピッチを変えて発音させる方法が取られることがありますが、それだと鍵盤ごとの微妙な音色の違いや、アコースティックピアノ特有の共鳴のニュアンスが失われてしまいます。

CN29は88鍵すべてを個別に録音・解析することで、アコースティックピアノ本来の「不均一さ」を含めた、驚くほどのリアリティを再現しています。低音域の重厚な響きから高音域の煌びやかな倍音まで、まるで本物のグランドピアノを弾いているかのような、継ぎ目のない自然な音色変化が出るんです。

オンキヨーテクノロジーによるシグナルプロセッシング

CN29の開発で最も象徴的だったのが、「オンキヨー(Onkyo)」との技術提携です。オンキヨーが長年培ってきた高音質オーディオ技術が、回路基板の設計やスピーカーユニットの選定・設計に、惜しみなく投入されました。

具体的には、デジタル信号をアナログ信号に変換する際のノイズを極限まで低減する技術、アンプ回路における信号の歪みを抑制する設計、スピーカーユニット自体の応答性を向上させる工夫などが施されています。

これにより、従来の電子ピアノにありがちだった「膜がかかったようなこもった音」や「電子的な不自然な響き」が大幅に改善され、非常に純度の高い、透き通るようなクリアなピアノサウンドが実現されました。スペック表の出力ワット数だけでは測れない「聴感上の解像度」という点で、他社製品に対して明確な優位性をもたらしています。

このオンキヨーサウンドは、CN29を語る上で外せない要素であり、今も多くのファンを惹きつけている理由の一つです。

スピーカーシステムと音場創成

CN29のスピーカーシステムは、12cmのフルレンジスピーカーを2基、合計40W(20W×2)で駆動します。同クラスのエントリーモデルとしては破格のスペックで、たとえばヤマハのYDP-144(合計16W)と比べても、その余裕のあるサウンドは特筆に値します。

さらに、CN29のスピーカー配置と筐体設計は、グランドピアノの響板から音が全方位に広がる音場感をシミュレートするように計算されています。低音成分は本体下部から床面へ、中高音成分は本体上部から演奏者へ向かって放射されるよう調整されているのです。

大音量で演奏しても音が割れることなく、フォルテッシモを余裕を持って鳴らし切れます。この豊かな音響空間は、練習のモチベーション維持にも大きく貢献してくれます。

ヘッドホン体験の革新:スペイシャル・ヘッドホン・サウンド(SHS)

住宅事情を考えると、電子ピアノの練習時間の多くはヘッドホンを使うことになりますよね。CN29は、そのヘッドホンでの演奏体験を劇的に向上させる「スペイシャル・ヘッドホン・サウンド(SHS)」機能を搭載しています。

ヘッドホン特有の「耳元で音が鳴っているような閉塞感」を解消するために、SHSは左右の耳への音の到達時間差や音量差をデジタル処理で制御します。これにより、まるでヘッドホンをしていないかのように、空間から音が聞こえてくるような自然で臨場感あふれるサウンドステージを作り出します。

長時間の練習による聴き疲れ(リスニングファティーグ)を軽減する効果もあって、受験生や長時間練習するユーザーにとってはかなり重要な機能かなと思います。ヘッドホン端子も標準プラグとミニプラグの両方を備えているので、手持ちのイヤホンをそのまま使えるのも地味に便利です。

CN29の機能性とUX

CN29が発売当時、競合他社を引き離す画期的な要素の一つが、操作パネルに採用された「有機ELディスプレイ(OLED)」です。当時の同価格帯の多くは、ディスプレイが存在しないか、あっても「7セグメントLED(数字のみ表示)」が一般的でした。

そのため、音色を変更したりメトロノームのテンポを設定したりするときに、「ファンクションボタンを押しながら鍵盤の特定のキーを押す」という隠しコマンド的な操作が必要で、現在の設定状態も確認できないという、地味なストレスがありました。

CN29の有機ELディスプレイは日本語を含む文字情報を鮮明に表示できるため、「今の音色は何か」「メトロノームのテンポはいくつか」が一目瞭然になります。アイコンを使った直感的なメニュー操作が可能で、説明書を毎回広げなくても多彩な機能を使いこなせるようになりました。これは機械操作に不慣れなお子さんや高齢者の方に、特に大きなメリットだと感じます。

Bluetooth MIDIとアプリ連携の可能性

CN29は、Bluetooth MIDI機能を標準搭載しています。スマートフォンやタブレットとワイヤレスで接続し、様々なピアノ学習支援アプリと連携させることが可能です。

主要対応アプリと活用法

CN29と連携できる代表的なアプリは以下の2つです。

  • Virtual Technician(バーチャル・テクニシャン):プロの調律師が行うような高度な音色調整を、iPadなどの画面上で視覚的に行えます。鍵盤のタッチカーブ、ボイシング(音の硬さ)、ダンパーレゾナンス、キーオフノイズなど17項目のパラメータを細かく調整して、自分だけの理想のピアノサウンドを作れます。
  • Sound Museum:CN29に内蔵されている音色のデモ演奏を試聴したり、アプリ上からリモートで音色を切り替えたりできます。お子さんが色々な音色で遊ぶきっかけになったり、演奏したい曲のイメージに合った音色を探すのに役立ちます。

Bluetooth AudioとBluetooth MIDIの違いを知っておこう

ここは混同しやすいポイントなので、しっかり確認しておいてください。CN29はBluetooth MIDIには対応していますが、Bluetooth Audioには対応していません。これがCN29とCN201の最も大きな違いの一つです。

Bluetooth MIDIとBluetooth Audioの違い

Bluetooth MIDI:ピアノとスマホ・タブレットをワイヤレスで繋いで、楽譜アプリや練習アプリと連携する機能。CN29は対応しています。

Bluetooth Audio:スマホの音楽(SpotifyやYouTubeなど)を電子ピアノのスピーカーからワイヤレスで流せる機能。CN29は非対応、CN201から対応になりました。

CN29でYouTubeの音楽をピアノで流したい場合は、有線ケーブルで外部入力端子に接続するか、別途Bluetoothレシーバーを用意する必要があります。

レッスンのための機能も充実

CN29は趣味の楽器としてだけでなく、教育用楽器としての側面も非常に充実しています。ピアノレッスンで標準的に使われる教則本のエチュードが数多く内蔵されています。

  • バイエル
  • ブルクミュラー25の練習曲
  • チェルニー30番練習曲
  • ショパン・ワルツ集(1〜19番)

これらの内蔵曲は片手ずつでの再生やテンポの変更が可能です。苦手なパートを繰り返し練習したり、自分のペースでゆっくり進めたりできるので、上達への近道になります。

録音機能(3曲まで本体に保存可能)を使えば、自分の演奏を客観的に聴き直すことができて、改善点を見つけやすくなります。上達のスピードを上げるためにかなり有効な手段です。

さらに、「コンサートマジック」というユニークな機能も搭載されています。指一本で鍵盤を叩くだけで、内蔵曲のリズムとメロディに合わせて演奏できるというもの。ピアノに慣れていないお子さんが「弾く楽しさ」を気軽に体験するきっかけとして機能して、音楽への興味を深めるのに役立つと思います。

CN29の中古価値と選ぶ理由

生産完了から年月が経って、CN29は中古市場での流通が活発化しています。それでも多くのピアノ愛好家から注目を集めているのは、演奏性と機能性の高さが時代を超えているから。ここでは中古購入の相場や、今でもCN29が選ばれ続けている理由を深掘りしていきます。

CN29の買取相場分析

CN29を売却する際の買取価格相場、気になりますよね。一般的なリサイクルショップや買取業者では、状態にもよりますが1万円〜3万円程度の査定になることが多いようです。専門知識を持たない業者の場合、電子ピアノとしての付加価値を正確に判断できないため、どうしても低めの査定になりがちです。

しかし、電子ピアノ専門店や、自社でメンテナンスを行って再販ルートを確立している楽器店では、より高額な査定が期待できます。CN29の「RHIII鍵盤」や「オンキヨー共同開発のサウンド」といった付加価値をしっかり理解している専門店なら、状態が良ければ5万円〜6万円台という査定が出るケースも珍しくありません。

2023年時点の情報では、状態が良く付属品も揃っている個体で63,000円という高価買取事例も報告されています。新品価格(当時約12万円〜)の半額以上という数字は、製品の魅力が今も高いことを示しています。

査定アップのポイント
  • 付属品を揃える:高低自在椅子、ヘッドホン、電源アダプタ、説明書、ヘッドホンフックなど、購入時に付属していたものはすべて揃えておきましょう。
  • 清掃を丁寧に行う:ペダルの変色や鍵盤の汚れは見た目の印象を大きく左右します。乾いた布で丁寧に拭き、必要であれば鍵盤クリーナーを使いましょう。ただし、内部の分解清掃は専門知識がないと危険なので避けるのが無難です。
  • 搬出経路を正確に伝える:エレベーターの有無、玄関の幅、階段の段差など、搬出経路に関する情報を正確に伝えることで、搬出コストの減額を防ぎ、買取価格に反映されることがあります。

CN29の中古販売相場(購入者向け)

中古市場でCN29を探している方に、価格帯の目安をお伝えします。現在のCN29の販売価格は、おおよそ50,000円〜90,000円程度で推移しているようです。製造年式、コンディション、販売店(個人間取引か専門店か)によって大きく変動します。

具体的には、2021〜2022年製のような比較的高年式の個体で、外観に目立つ傷がなく付属品も完備されている状態の良いものは、70,000円〜90,000円前後で取引されることが多いです。一方、2019〜2020年製など発売から年数が経過しているものや、多少の使用感・小傷がある個体は、50,000円〜70,000円前後で購入できる可能性が高まります。

7万円台で状態の良いCN29が見つかれば、コストパフォーマンスの高い掘り出し物と言えるでしょう。特に「プレミアムライトオーク調(CN29LO)」「プレミアムホワイトメープル調(CN29A)」といった人気カラーは、相場がやや高めになる傾向があります。

CN29の評判の真相

インターネットで「CN29 評判 悪い」と検索すると、ネガティブな意見がいくつか出てくることがあります。ただ、これらを詳しく見ていくと、製品自体の根本的な欠陥というより、物理的な制約や、ユーザーの期待値とのギャップに起因しているケースがほとんどです。

たとえば「届いた箱が巨大で玄関に入らなかった」「重すぎて組み立てが大変だった」という声が多数あります。CN29の本体重量は43kgで、梱包状態では50kgを超え、箱のサイズもかなり大きくなります。ネット通販で購入して玄関先渡しを選んだ場合、室内への搬入と組み立てを自分で行う必要があって、途方に暮れるユーザーが出てしまうのも無理はありません。

ピア憎

CN29を購入するときは、必ず「組立設置サービス」を利用することを強くおすすめします。数千円の追加コストで、専門業者の方が設置から梱包材の回収まで全部やってくれます。このサービスを使うかどうかで、購入後の満足度がかなり変わります。

また、「夜中に弾くとコトコト音が響く」という声もあります。これはCN29に限らず、ハンマーアクションを持つすべての電子ピアノの宿命的な問題です。対策としては、厚手の防振マットを敷くことで床への振動伝播を軽減できます。これらの点を理解して適切な対策を取れば、CN29の演奏体験は大きく向上します。

CN29と後継機CN201の違いを比較

CN29は2022年9月に生産完了となり、後継機「CN201」が登場しました。このモデルチェンジは、単なる機能向上にとどまらず、世界的な半導体不足や物流コストの上昇、そして提携先のオンキヨーの経営破綻という外部環境の変化も大きく影響しています。

「CN29とCN201、結局どっちがいいの?」という疑問に答えるために、主な違いを比較表にまとめました。CN201の詳細レビューはこちらも参考にしてみてください。

項目CN29CN201
鍵盤RHIII(カウンターウェイト付き)RHIII(仕様見直しあり)
音源PHI(SK-EX/EXサンプリング)PHI(同系統)
オーディオ設計オンキヨー共同開発オンキヨーロゴ消失
スピーカー出力40W(20W×2)同等
Bluetooth MIDI対応対応
Bluetooth Audio非対応対応(新機能)
ディスプレイ有機EL(OLED)有機EL(OLED)
打鍵音やや大きめという声あり静音改善との情報あり
中古相場5〜9万円程度新品・中古とも流通中
※仕様は変更される場合があります。最新情報はカワイ公式サイトでご確認ください。

CN201への移行で最大のトピックは「Bluetooth Audio」が追加されたことと、それに伴い「オンキヨーロゴ」が消えたことです。CN29は、オンキヨーの技術が色濃く反映された最後の世代の一つとして、音質にこだわる層から今でも指名買いされることがあります。

CN201では鍵盤のクッション材が見直されて打鍵音が静かになったとも言われていますが、劇的な変化ではないという声もあります。一方、CN29の音質傾向を好む層も存在するため、どちらが良いかは個人の好みや重視するポイントによって変わります。

CN29とCN201、どっちを選ぶべき?

CN29が向いている人:音質にこだわりたい・オンキヨーサウンドに魅力を感じる・Bluetooth Audioが不要・価格を抑えたい

CN201が向いている人:スマホの音楽をピアノのスピーカーで流したい・最新モデルを選びたい・打鍵音をできるだけ静かにしたい

CN29、次世代への影響

CN29は、電子ピアノの歴史において「エントリークラスの品質基準を一段階引き上げた」とも言えるエポックメイキングな存在でした。オンキヨーとの協業による音質へのこだわり、上位機種譲りのRHIII鍵盤、有機ELディスプレイによる革新的なユーザビリティ。これらは発売から数年が経った今でも色褪せない、普遍的な価値を持っています。

このCN29の登場があったからこそ、その後の他社製品やカワイ自身の後継機も、より高品質なものを目指すようになったと言っても過言ではないでしょう。まさに「技術の伝承」という側面で、次世代の電子ピアノ開発に多大な影響を与えた一台です。

カワイの電子ピアノ全体のラインナップや選び方について、もう少し広い視野で知っておきたい方は、カワイ電子ピアノ完全ガイドもあわせて読んでみてください。

CN29を選ぶべき人・やめるべき人

CN29がどんな人に最適で、どんな人には向いていないのかを整理しておきます。中古購入の判断材料にしてください。

CN29が向いている人
  • ピアノを始める初心者・お子さんがいるご家庭:RHIII鍵盤の優れたタッチ感と有機ELによる直感的な操作が、演奏の楽しさを早期に実感させてくれます
  • 趣味でピアノを再開したい大人の方:アコースティックピアノに近いタッチ感とクリアなサウンドが、日々の練習を豊かにしてくれます
  • インテリアにこだわりたい方:洗練されたデザインのカラーバリエーションは、リビングに置いても馴染みやすい
  • オンキヨーサウンドを体験したい方:この共同開発サウンドはCN29世代が最後で、中古でしか手に入りません
  • 予算を抑えてRHIII鍵盤を手に入れたい方:中古ならかなりコストパフォーマンスの高い買い物になります
CN29をやめた方がいい人
  • スマホの音楽をピアノで鳴らしたい方:Bluetooth Audioは非対応なので、CN201を検討してください
  • 打鍵音が気になるマンション住まいの方:ハンマーアクション特有のコトコト音は対策が必要で、静音性重視ならCN201か他機種と比較を
  • メーカー保証や修理サポートを重視する方:生産完了モデルのため、部品供給が将来的に限られる可能性があります
  • 最新機能を使いたい方:CN29は2019年モデルなので、最新アプリとの互換性などは事前に確認を

中古品であるがゆえに、状態の見極めは非常に重要です。購入を検討されている方は、この記事で解説した「中古販売相場」「評判の真相」の項目を参考に、信頼できる販売元からしっかりと状態を確認した上で購入することをおすすめします。

正確な仕様や最新情報については、カワイ公式サイトや信頼できる楽器店の情報を参照してください。最終的な判断は、できれば実際に弾いて確かめることが一番です。

よくある質問(FAQ)

カワイCN29は生産完了していますか?

はい、CN29は2022年9月に生産完了となっています。現在は後継機のCN201が販売されており、CN29は中古市場でのみ入手できる状況です。

CN29とCN201の一番大きな違いは何ですか?

最も大きな違いは「Bluetooth Audio機能の有無」です。CN201はスマホの音楽をピアノのスピーカーからワイヤレスで流せますが、CN29はこの機能に対応していません。一方、CN29にはオンキヨーとの共同開発によるオーディオ設計が残っており、音質にこだわる方はCN29を選ぶケースもあります。

CN29を中古で買うのはアリですか?

状態が良ければ十分アリです。RHIII鍵盤やオンキヨーサウンドのクオリティは今でも色褪せていません。ただし、生産完了モデルのため将来的な修理部品の供給に不安がある点と、中古品のコンディション確認は必須です。信頼できる楽器店や電子ピアノ専門店からの購入をおすすめします。

CN29の中古相場はどのくらいですか?

おおよそ50,000円〜90,000円程度が相場です。2021〜2022年製で状態が良いものは70,000〜90,000円前後、2019〜2020年製で使用感があるものは50,000〜70,000円前後が目安です。付属品の有無や購入先(個人間取引か専門店か)によっても変動します。

CN29の「コトコト音」を対策する方法はありますか?

厚手の防振マットを鍵盤下に敷くことが最も効果的な方法です。ハンマーアクション特有の打鍵音は電子ピアノの宿命ですが、床への振動伝播を防ぐことで階下への音漏れを大幅に軽減できます。夜間の練習が多いマンション住まいの方は、購入と同時に防振マットも用意しておくことをおすすめします。

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