コルグ電子ピアノ完全ガイド|全シリーズの値段と選び方【2026年版】

「コルグの電子ピアノって、ヤマハやカワイと比べてどうなの?」「KORG D1の評判が良いって聞いたけど、本当に買って大丈夫?」── そんな質問を、楽器店の現場で何度も受けてきました。

運営者の「ピア僧」です。私は10年以上にわたって楽器店で鍵盤楽器の販売に携わってきました。コルグはシンセサイザー・電子楽器の老舗メーカーとして、ヤマハ・カワイ・ローランドとはまったく違う個性を持つブランド。販売現場でも、「狭い部屋に置きたい」「ヘッドホンで集中して練習したい」「コスパ重視で本格スペックが欲しい」というお客様には、自信を持ってコルグをおすすめしてきました。

このページは、その販売経験のすべてを注ぎ込んだ「コルグ電子ピアノの完全ガイド」です。B・SP・Liano、D1、C1/G1/LP、XE20、GRANDSTAGE/SV/NAUTILUS── 5つのカテゴリ別に、主要モデルの値段、特徴、選び方を、現場での販売経験に基づいて率直に解説します。

カタログでは伝わらない「KORG D1の真価」「Lianoの軽量さの本当の意味」「ヤマハ・カワイ・ローランドとの違い」まで、メーカーの広告では聞けない本音の情報をまとめました。読み終えた時には、コルグがあなたに合うかどうか、合うならどのモデルが正解か、必ず見えているはずです。

目次

なぜコルグ電子ピアノが選ばれるのか

ヤマハ・カワイ・ローランドの3社が国内シェアの大半を占める電子ピアノ市場で、コルグは独特な立ち位置を確立しています。「シンセサイザーで世界的に有名な電子楽器メーカーが作る電子ピアノ」──これがコルグの本質です。理由は4つあります。

シンセサイザー老舗が作る電子ピアノの個性

コルグは1963年創業、シンセサイザー・電子オルガン・チューナーなど電子楽器全般で世界的に評価されるメーカーです。NAUTILUSやKRONOSといったプロ向けワークステーションは、世界中のスタジオやプロミュージシャンに愛用されています。「ピアノ専門メーカー」ではない出自から、電子ピアノでも独自の発想で製品を作る傾向があります。

コルグサウンドの特徴 ── 多彩な音作り

コルグの電子ピアノは、ジャーマン・グランド(ヨーロッパ系の重厚なサウンド)とイタリアン・グランド(明るく華やかな音色)の両方の音色を内蔵することが多いのが特徴。シンセメーカーらしくエフェクトの選択肢も豊富で、ピアノだけでなくエレピ・オルガン・ストリングスなど多彩な音色を楽しめます。クラシックからポップス、現代的な音楽制作まで対応できる懐の深さがあります。

スリム・軽量設計のデザイン哲学

コルグ最大の強みは、業界トップクラスの薄さ・軽さです。代表機D1は奥行き17cm、Lianoは重量わずか6.5kg。「ワンルームでも置ける」「女性でも一人で動かせる」「使わない時は立てかけて収納できる」── 住宅事情に悩む現代人に刺さる設計を、長年追求し続けてきたメーカーです。

価格を抑えた本格スペック

コルグの電子ピアノは、同価格帯の他社製品と比べて「スペック重視」の傾向があります。例えばRH3鍵盤(本格的な3センサー検知の重み付き鍵盤)を、他社なら15万円以上になるところを、コルグはD1で8万円台に収めています。「価格のわりに、中身がしっかりしている」── これが販売現場での口コミでした。

コルグ電子ピアノ全シリーズマップ

コルグの電子ピアノは、用途別に大きく5つのカテゴリに分かれています。まずは全体像を一望してみましょう。

シリーズタイプ価格帯の目安主な対象
B・SP・Lianoエントリー&ライト4万円〜7万円初心者・気軽に始めたい方・予算重視
D1スピーカーレス専用機8万円〜9万円ヘッドホン練習中心・狭い部屋・本格タッチ志向
C1・G1・LP据え置き8万円〜15万円家族で長く使いたい方・お子様の習い事
XE20アンサンブルピアノ10万円〜12万円一人セッション・趣味・娯楽重視
GRANDSTAGE・SV・NAUTILUSステージ・ハイエンド20万円〜40万円プロ志向・ライブ・スタジオ用途

初めてコルグを選ぶ方は、エントリーのB2・B2SP・Lianoか、コルグの代表機D1から検討することになります。家族で共有する据え置き型ならC1 Air・G1 Air・LP-380U、一人で楽しむアンサンブル機能ならXE20、プロ志向ならGRANDSTAGE・SV・NAUTILUS── という棲み分けです。ENTRY & LIGHT

【B・SP・Lianoシリーズ】エントリー&ライト ── 気軽に始める

コルグのエントリーシリーズは、「とにかく気軽に始めたい」「コスパ重視」「省スペース重視」という方に最適です。価格は4〜7万円台と他社の同価格帯と競合しますが、コルグは軽さ・薄さで頭一つ抜けているのが特徴です。

B2 約4〜5万円

コルグエントリーポータブルの王道モデル。NH(ナチュラルハンマー)鍵盤を搭載し、価格を抑えながら本格的なタッチを実現しています。同価格帯のヤマハP-145・カシオCDP-S160と比較され、コルグの中では最も売れているエントリー機です。「初めての電子ピアノで5万円以内」という条件なら有力な選択肢になります。

B2N 約4〜5万円

B2の軽いタッチ版。ナチュラルタッチではなく、より軽快なライトタッチ鍵盤を採用しています。「重い鍵盤は子供の指には負担」「シンセ感覚で気軽に弾きたい」という方向け。本格的なピアノ練習用には向きませんが、お子様の最初の1台や、シンセ的な使い方には適しています。

B2SP 約5〜7万円

B2に専用スタンドと3本ペダルが付属したセット。購入したらすぐに据え置き型として完結する、家族で共有するピアノとしてのコスパ最強モデル。ピアノ教室の練習用や、お子様の習い事用として、5万円台で本格的な据え置き環境が手に入るのは大きな魅力です。

Liano 約4〜5万円

業界最軽量級の6.5kg・スリム筐体を実現したコルグ独自モデル。ライトタッチ鍵盤で本格的なピアノタッチには劣りますが、「電子ピアノの常識を覆す軽さ」が最大の魅力です。狭い部屋・ワンルーム・引っ越しの可能性がある方・スタジオに持ち運びたい方には、唯一無二の選択肢になります。

SP-280 約5〜6万円

コルグのスリムポータブルの定番。NH鍵盤を搭載し、専用スタンドと組み合わせて据え置き的な使い方も可能。シンプルな設計で長く愛されており、ロングセラーとして安定した人気を持ちます。

他社エントリー(P-145・ES60・FP-10)との選び方

同価格帯で迷ったら、「明るい音色のヤマハP-145、本物に近いタッチのカワイES60、表現力のローランドFP-10、コスパ重視のコルグB2」が私の販売現場での使い分けでした。コルグは「最低限のスペックで一番安く」というニーズに応える立ち位置です。

【D1】スピーカーレスの独自モデル ── コルグの真骨頂

D1は、コルグ電子ピアノの中で最も個性的で、最も評価されているモデルです。販売現場でも、コルグのお問い合わせの大半はD1関連でした。なぜここまで支持されるのか、独立H2で深掘りします。

D1がコルグの代表機と呼ばれる理由

D1の最大の特徴は、「電子ピアノでありながら、スピーカーを搭載していない」という大胆な設計です。一般的な電子ピアノはスピーカーを内蔵していますが、D1は意図的にこれを省略しました。代わりに得たのは、業界トップクラスの薄さ(奥行き17cm)、軽さ、そして本格的な機能を価格を抑えて実現することです。

D1のスペックと特徴 ── 奥行き17cmの薄さ

D1のスペックを見ると、RH3鍵盤(3センサー検知の本格的な重み付き鍵盤)+30種類の音色+USB-MIDI対応と、8万円台の電子ピアノとしては破格の中身です。これに「奥行き17cm・重量16kg」というスリム設計が組み合わさります。本物のピアノ的な弾き応えを、ワンルームの壁面に置けるサイズで実現する── これがD1の独自路線です。

なぜスピーカーレス?── ヘッドホン・モニター環境最適化

「スピーカーがない」というと欠点に聞こえますが、実は多くのユーザーにとってメリットになります。集合住宅でヘッドホン練習が中心の方、すでに高品質なオーディオモニターを持っているDTMユーザー、レコーディング・配信用途の方── これらの方にとって、内蔵スピーカーは「音質的に妥協された不要な機能」です。D1はその割り切りで、本格的な機能を価格を抑えて提供します。

RH3鍵盤の本格タッチ

D1搭載のRH3鍵盤は、コルグが誇る本格的なハンマーアクション鍵盤です。3センサー検知に対応し、連打時のレスポンスが優秀。8万円台の電子ピアノで、ヤマハの上位機ARIUS YDP-165やカワイCN201と同等以上のタッチを得られるのは、D1ならではです。

D1 vs ヤマハP-225/カワイES120の選び方

同じ8〜9万円のポータブルで迷ったら、「明るい音と汎用性のP-225、本物に近いタッチのES120、薄さとコスパのD1」。D1はスピーカーレスゆえに本体だけでは音が出ないため、ヘッドホンか外部スピーカーが必須になります。これを「不便」と感じるか「割り切れて良い」と感じるかが、選択の分かれ目です。

D1の弱点と対策

D1にも弱点はあります。(1)スピーカー非搭載のため、購入後すぐに弾くにはヘッドホンが必須。(2)スタンドが別売(専用スタンド ST-SV1約5,000円)のため、据え置き型として使うには追加投資が必要。(3)Bluetooth非対応で、スマホ連携にはUSB-MIDI接続が必要。これらを許容できる方には、コスパ最強の1台になります。

【C1・G1・LPシリーズ】据え置き ── 普段使いの定番

C1・G1・LPシリーズは、「電子ピアノを家具として置きたい」「お子様の習い事用に据え置き型が欲しい」方向けのコルグの据え置きラインです。専用スタンド・椅子・3本ペダルが本体と一体化しており、購入したらすぐに本格的な演奏環境が整います。

C1 Air 約8〜10万円

コルグ据え置きのエントリーモデル。NH鍵盤+Bluetooth対応で、価格を抑えながら現代のニーズに応えるバランスの良い1台です。同価格帯のヤマハYDP-145、カワイCN29と比較される領域で、コルグらしい薄型デザインが特徴です。

G1 Air 約12〜15万円

コルグ据え置きの上位モデル。RH3鍵盤を搭載し、D1譲りの本格タッチに加えて大型スピーカーシステム、Bluetooth対応、3種類のグランドピアノ音源(ジャーマン・イタリアン・ジャパニーズ)を内蔵。「コルグ据え置きの完成形」と評価される完成度の高さがあります。

LP-380U 約8〜10万円

コルグのスリム据え置きの代表モデル。本体奥行きをコンパクトに抑え、リビングや狭い部屋にも置きやすいデザインです。ホワイト・ローズウッド・ブラックなどカラーバリエーションが豊富で、インテリアに合わせて選べる点も人気の理由。シンプルながら長く愛されているロングセラーです。

C1/G1/LPシリーズの選び方

同じ予算で迷ったら、「機能重視ならC1 Air、本格タッチならG1 Air、デザイン・スリム重視ならLP-380U」と覚えてください。お子様の習い事用なら、教室と同じ据え置き型の感覚で練習できるC1 AirかG1 Airが向いています。

【XE20】アンサンブルピアノ ── 一台で完結する楽しさ

XE20は、コルグらしい独特なジャンルである「アンサンブルピアノ」です。ヤマハ・カワイ・ローランドにはない、コルグ独自のカテゴリーで、「一人で多彩な音楽を楽しみたい」方向けの選択肢です。

アンサンブルピアノとは何か ── 自動伴奏・リズム機能

XE20は通常の電子ピアノに加えて、自動伴奏機能・リズムパターン・複数音色の同時演奏などの機能を搭載しています。例えば、メロディを弾くだけで、伴奏(ベース・ドラム・コード)が自動で付いてくる── そんな「一人セッション」が可能です。スタンダードジャズ、ボサノバ、ロック、ラテンなど数百種類のリズムパターンが内蔵されています。

XE20 ── 自宅で楽しむ「一人セッション」

XE20は、ピアノ未経験者・初心者でも「弾く楽しみ」を最大化できる設計です。コードを押さえるだけで自動伴奏が付くので、簡単に音楽が完成します。シニア世代の趣味、ピアノ経験者の遊び・娯楽用、配信や動画制作のBGM作成にも使えます。

練習用途・趣味用途への向き不向き

XE20は「練習用ではなく、楽しむためのピアノ」です。本格的にクラシックを学びたい方、ピアノ教室の練習用には向きません。あくまで「自宅で気軽に音楽を楽しみたい」という独自ニーズに応える1台です。この立ち位置を理解した上で選ぶ必要があります。PRO & STAGE

【GRANDSTAGE・SV・NAUTILUS】ステージ・ハイエンド

コルグの最上位ラインは、プロのステージピアノとワークステーション。家庭用ではなくプロ・セミプロ向けの製品です。一般的な「家でピアノを弾く」用途とは異なるため、対象は限られますが、ライブ活動や音楽制作をする方には有力な選択肢です。

GRANDSTAGE 88 ── プロが使うステージピアノ

RH3鍵盤搭載の本格ステージ機。ライブで使えるピアノ・エレピ・オルガン・ストリングス音色を多数内蔵。プロのキーボーディスト、スタジオワーカーに愛用者の多いモデルです。

SV-2 ── ヴィンテージサウンドのステージピアノ

ヴィンテージピアノ・エレピ・クラビ・オルガンの音色に特化した個性派ステージ機。デザインも木目調のヴィンテージ仕上げで、ジャズ・ロック・R&Bを演奏する方に支持されています。

NAUTILUS / KRONOS ── ワークステーションの最高峰

コルグ最高峰の音楽制作ワークステーション。9種類のシンセシスエンジンを搭載し、ピアノだけでなくシンセ・サンプラー・シーケンサーまで1台に統合。プロのミュージシャン・作曲家向けの本格機材です。

据え置きピアノとの使い分け

「自宅でのピアノ練習が主目的」なら、これらのプロ機は選ぶべきではありません。あくまで「外で弾くこと」「機材として使うこと」を前提にしたカテゴリーです。ピアノ練習用にはB・SP・Liano・D1・C1/G1/LPシリーズが正解になります。

価格帯別:コルグおすすめモデル

「予算が決まっている」方向けに、価格帯別のおすすめをまとめます。同じ価格でも複数の選択肢があるので、用途で絞り込んでください。

〜5万円:Liano・B2・B2N

コルグの最安エントリーゾーン。気軽に始めたい方、お子様の最初の1台、引っ越しの可能性がある方には、Lianoの軽さが魅力。本格的なタッチが欲しいならB2、ライトタッチで遊びたいならB2Nを選んでください。

5〜8万円:B2SP・SP-280

専用スタンド・3本ペダル付属で据え置き型として完結するセット価格帯。ピアノ教室の練習用、お子様の習い事用として、5〜7万円で本格的な環境が整うのは魅力です。

8〜10万円:D1・C1 Air・LP-380U

コルグの主力価格帯。スピーカーレス&スリム設計のD1、機能充実のC1 Air、デザイン重視のLP-380U── 用途に応じて選び分けます。「迷ったらD1」がコルグの王道です。

10〜15万円:G1 Air・XE20

本格派の据え置きG1 Air、または独自路線のアンサンブルピアノXE20。家族で共有する1台や、本格的な音楽体験を求める方の領域です。

20万円以上:GRANDSTAGE・SV-2・NAUTILUS

プロ・セミプロの領域。ライブ・スタジオ・本格的な音楽制作向けの機材です。

    用途別:あなたに合うコルグの1台

    同じ価格帯でも、「誰が・何のために・どこで」使うかによって最適解は変わります。

    大人の初心者

    これからピアノを始める大人の方は、B2SP・D1・C1 Airのいずれかが第一候補。価格を抑えつつ本格的なタッチを得たいならD1、スタンド付き完結セットならB2SPです。

    趣味再開の方

    「学生時代に弾いていたが、10年以上ブランクがある」── という方には、D1・G1 Airが最適です。RH3鍵盤の本格タッチで、昔の指の感覚を取り戻せます。

    子供の習い事

    お子様の習い事用途では、B2SP・C1 Air・G1 Airのいずれか。教室と同じ据え置き型の感覚で練習できることが上達につながります。長期的に習わせる予定があるならG1 Airまで背伸びする価値があります。

    省スペース・狭い部屋に置きたい方 ── コルグの強み

    コルグ最大の差別化要因がここ。ワンルーム、ワンルームマンション、子供部屋、書斎の一角など、限られたスペースに置きたい方には、コルグが他社を圧倒する選択肢です。Liano(6.5kg・スリム)、D1(奥行き17cm)、LP-380U(スリム据え置き)── 他社にはない薄さ・軽さの選択肢が揃います。

    DTM・作曲・ライブ用途

    パソコンと繋いで音楽制作をする、ライブで使うなら、D1・GRANDSTAGE・SV-2・NAUTILUSが候補。コルグはシンセメーカーとしての電子楽器ノウハウが豊富で、DTM・ライブ用途では3社中でも独自の魅力を持ちます。

    コルグの鍵盤と音源を理解する

    コルグ電子ピアノを選ぶ上で押さえておきたい、「鍵盤」と「音源」の専門知識をまとめます。

    鍵盤の種類:NH / RH3 / NHライト

    コルグの鍵盤は大きく以下のグレードに分かれます。

    • NH(ナチュラルハンマー):エントリー機搭載。樹脂鍵盤ながら本格的なハンマー機構を搭載し、5万円台で入手できる中では優秀。
    • RH3(リアル・ウェイテッド・ハンマーアクション3):中位機〜D1搭載のコルグの主力鍵盤。3センサー検知に対応し、連打レスポンスが優秀。8万円台でこのグレードは破格。
    • NHライト:Liano・B2N搭載。重み付けを抑えた軽快な鍵盤で、シンセ感覚で気軽に弾ける。

    RH3鍵盤の本格タッチ

    コルグのRH3鍵盤は、他社の同価格帯機種と比べてタッチの完成度が高いのが特徴です。D1(8万円台)に搭載されているRH3は、ヤマハの上位機ARIUS YDP-165(15万円前後)に搭載されるGH3鍵盤と同等以上のクオリティ。「価格のわりに鍵盤がしっかりしている」のがコルグの一貫した強みです。

    KORGピアノ音源 ── ジャーマン・グランド/イタリアン・グランド

    コルグの上位機(D1・G1 Air以上)は、2〜3種類のグランドピアノ音源を切り替えられます。

    • ジャーマン・グランド:重厚で深みのあるドイツ系の音色。クラシック・ジャズに合う。
    • イタリアン・グランド:明るく華やかなイタリア系の音色。ポップス・ジャズに合う。
    • ジャパニーズ・グランド(G1 Air):バランスの取れた日本製グランドの音色。

    これら3種類を曲やジャンルに応じて使い分けられるのは、コルグらしいシンセメーカーの発想です。

    多彩な音色とエフェクト

    コルグの電子ピアノは、ピアノ以外にもエレピ・オルガン・ストリングス・シンセなど多彩な音色を内蔵していることが多いです。シンセメーカーとしての強みが活きており、ピアノ練習以外の使い方もできる点が魅力です。

    USB-MIDI・ペダルの対応状況

    コルグはほぼ全モデルでUSB-MIDIに対応しています。ただしBluetoothは中位機以上の対応で、エントリー機(B2・Liano)では非対応。スマホ連携を重視する方は、対応モデルを確認してから購入してください。

      コルグ電子ピアノの中古・買取・処分

      新品だけでなく、中古や買い替えのことも知っておくと選択肢が広がります。

      コルグ電子ピアノの中古相場

      コルグはヤマハ・カワイに比べると中古市場の流通量はやや少なめです。リサイクルショップや楽器専門店、メルカリ、ヤフオクで出品が見つかります。B2やLianoなら2〜3万円、D1なら4〜6万円、G1 Airなら7〜10万円が中古相場の目安。5年落ちまでなら新品同等のコンディションで購入できるケースも多く、コスパ重視ならねらい目です。

      中古を買う時の確認ポイント

      中古購入で最も気をつけたいのは「鍵盤の戻り」「打鍵時の異音」「電源ボタン・ノブ類の動作」。コルグは電子楽器メーカーゆえに、ボタン類の経年劣化にも注意が必要です。可能であれば実機の試奏か動作動画の確認を必ず行ってください。

      買取・処分の方法と相場感

      使わなくなったコルグ電子ピアノは、状態が良ければ楽器専門業者の買取が最も得です。コルグはシンセ・電子楽器ファンの需要が安定しているため、人気モデル(D1など)は比較的安定した買取価格が付きやすい傾向があります。

      よくある質問(FAQ)

      コルグはヤマハ・カワイ・ローランドに比べて何が違いますか?

      結論は「シンセサイザー老舗の電子楽器メーカーが作る電子ピアノ」という出自の違いです。ヤマハ・カワイがアコースティックピアノ製造の名門、ローランドが電子楽器の老舗(電子ピアノ含む全般)であるのに対し、コルグはシンセ・チューナー・エフェクターなど電子楽器全般のメーカー。電子ピアノ専門ではないため、デザインや機能の発想が独特で、スリム設計やスピーカーレスといった独自路線が生まれます。詳しくは3社徹底比較もあわせてご覧ください。

      KORG D1にスピーカーがないのはなぜ?どう使えばいいですか?

      D1は「スピーカーを省略することで、薄さ・コスパ・本格スペックを実現する」という設計思想の製品です。使い方は2通り:(1)ヘッドホンで練習する ── 集合住宅でヘッドホン中心の方には最適。(2)外部スピーカーやモニターに繋ぐ ── DTM・配信・録音用途では、D1の出力をオーディオインターフェース経由でモニターに繋ぐと高品質な再生が可能です。普段から内蔵スピーカーで弾きたい方には、D1ではなくB2やC1 Airが適しています。詳しくはKORG D1レビューをご覧ください。

      B2、Liano、SP-280の違いは?

      3機種すべてエントリー価格帯ですが、性格が異なります。(1)B2はスタンダードなNH鍵盤搭載、最も売れているエントリー王道。(2)Lianoは6.5kgの超軽量・ライトタッチ鍵盤で、機動性最優先の方向け。(3)SP-280は薄型ポータブルの定番で、シンプルさを求める方向け。本格的にピアノを練習するならB2、引っ越しの可能性があるor女性一人で動かしたいならLiano、シンプルなスリム機ならSP-280を選んでください。

      コルグの電子ピアノはピアノ教室の練習用に向いてますか?

      結論は「機種次第」です。ピアノ教室の本格的な練習にはRH3鍵盤搭載のD1またはG1 Airを推奨します。NH鍵盤搭載のB2・SP-280・C1 Airも問題ありませんが、上達を見据えるならRH3搭載機が安心。NHライト鍵盤のLianoとB2Nは「ライトタッチ」のため、本格的なピアノ練習には向きません。教室の先生によってはコルグ機種に詳しくない場合もあるので、購入前に教室で相談されることをおすすめします。

      KORGはどこで買うのが安いですか?

      新品なら島村楽器・サウンドハウス・大手ECサイト(楽天・Amazon・Yahoo)を比較するのが基本です。コルグはセール時の値引き幅が比較的大きく、特にサウンドハウスはDTM系機材の割引きが強い傾向があります。ポイント還元やセット販売(椅子・ヘッドホン付き)で実質価格が変わるので、複数サイトの比較が有効です。

      ピアノの音色は他社と比べてどうですか?

      コルグはシンセメーカーゆえに、音色の種類が豊富で多彩です。ジャーマン・イタリアン・ジャパニーズと複数のグランドピアノ音色を切り替えられるのは強み。ただし「コンサートピアノの忠実な再現」という点では、ヤマハCFX音源やカワイSK-EX音源の方が一歩上の評価。コルグは「複数の音色を使い分けて楽しむ」「シンセ的な音作り」に強い、という方向性で理解すると分かりやすいです。

      まとめ ── 迷ったらこの3機種

      コルグ電子ピアノの全シリーズを駆け足で見てきました。最後に、私が販売現場で10年以上の経験から自信を持っておすすめできる「迷ったらこの3機種」を提示して締めくくります。

      No.1 ICONIC

      コルグの真骨頂 ── KORG D1

      コルグの代表機にして、コスパ最強の本格電子ピアノ。RH3鍵盤+30種類の音色+奥行き17cmのスリム設計で約8万円台。スピーカーレスという割り切りで、本格的なタッチを価格を抑えて実現した独自モデルです。ヘッドホン練習中心の方、狭い部屋に置きたい方、コスパ重視の方の最適解。KORG D1レビュー →

      No.2 ENTRY

      エントリーで迷ったら ── B2SP

      専用スタンド・3本ペダル付属で5万円台で据え置き完結するコスパ最強セット。NH鍵盤の本格タッチを、ピアノ教室の練習用に必要な3本ペダル環境とともに手に入れられます。お子様の習い事用、初めての本格的な据え置きピアノとして、価格と性能のバランスが絶妙な1台。KORG B2レビュー →

      No.3 LIGHT

      超軽量・スリム派 ── Liano

      業界最軽量級の6.5kg・スリム筐体を実現したコルグ独自モデル。本格的なピアノタッチには劣りますが、引っ越しの可能性がある方、ワンルームに置きたい方、女性一人で動かしたい方には唯一無二の選択肢。「電子ピアノの常識を覆す軽さ」を体験してください。KORG Lianoレビュー →

      10年以上、楽器店の現場で数千人のお客様のピアノ選びをお手伝いしてきた経験から申し上げると、コルグは「住宅事情に合わせた現実的なピアノ生活」「電子楽器としての多彩な音作り」「価格を抑えて本格スペックが欲しい」という方ほど、購入後の満足度が高い傾向があります。ヤマハ・カワイ・ローランドが「ピアノ専門メーカー的な王道」を行くなら、コルグはその枠の外で「電子楽器メーカーらしい独自の解」を提案するブランドです。

      このページがコルグ電子ピアノ選びの羅針盤となり、あなたの納得のいく1台選びのお役に立てば幸いです。さらに細かいご相談はお問い合わせまで、運営者プロフィールはこちらからご覧いただけます。

      ※本記事は元楽器店員(歴10年以上)である運営者ピア僧が、自身の販売現場での経験と店舗で実際に弾き比べた結果に基づいて執筆しています。中立性を保つため、特定メーカーから対価を受けて執筆することはありません。
      ※価格は記事執筆時点(2026年5月)の市場相場に基づく目安で、変動する可能性があります。最新価格は各販売店でご確認ください。

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