「カワイの電子ピアノって、本物のピアノに一番近いって聞くけど本当?」「ヤマハと迷っているけど、どっちが私に合うの?」── そんな声を、楽器店の現場で本当によく耳にしてきました。
運営者の「ピア僧」です。私は10年以上にわたって楽器店で鍵盤楽器の販売に携わってきました。カワイ製品は私自身が販売現場で最も思い入れの強いブランドのひとつです。CNシリーズ・CAシリーズ・ESシリーズ・NOVUSまで、店頭で実際に弾き比べて、特に「指を育てたい」「本物のピアノに近い感覚で練習したい」というお客様には、迷わずカワイをおすすめしてきました。
このページは、その販売経験のすべてを注ぎ込んだ「カワイ電子ピアノの完全ガイド」です。ESシリーズ・CN/CXシリーズ・CAシリーズ・NOVUS・MPの5ライン、全主要モデルの値段、特徴、選び方を、現場での販売経験に基づいて率直に解説します。
カタログの数字では伝わらない「タッチの本物感」「音の深み」「他社との本当の違い」まで、メーカーの広告では聞けない本音の情報だけをまとめました。読み終えた時には、カワイがあなたに合うかどうか、合うならどのモデルが正解か、すべて見えているはずです。
なぜカワイ電子ピアノが選ばれるのか
「ヤマハとカワイ、どちらの電子ピアノを買うべきか」── これは販売現場で最も多く受けてきた質問です。結論を先に言うと、「指を育てたい」「本物のピアノに近い感覚を求める」方ほど、カワイを選ぶと満足度が高い傾向があります。理由は大きく4つです。
アコースティックピアノ製造の名門が作る安心感
カワイは1927年創業のアコースティックピアノ専門メーカーです。グランドピアノ「Shigeru Kawai」は世界中のコンサートピアニストに愛用され、国内外のコンクールで使用される本格派ブランド。電子ピアノの設計にも、この本物のピアノ製造で培った技術が惜しみなく投入されています。
カワイサウンドの特徴 ── 落ち着いた深みのある音色
カワイの音色は、柔らかく落ち着いた、深みのあるサウンドが特徴です。ヤマハの華やかさとは対照的に、しっとりと響く低音、繊細に伸びる高音、温かい中音域。クラシック音楽、特にショパン、シューマン、ドビュッシーといった繊細な表現が必要な楽曲との相性が抜群です。販売現場でも、ピアノ経験者の方ほどカワイの音色に魅力を感じる傾向がありました。
本物に最も近い「木製鍵盤」のタッチ
カワイ最大の強みは、電子ピアノの中位モデルから木製鍵盤を搭載していることです。CA401以上のモデルでは「Grand Feel」シリーズの木製鍵盤を採用しており、樹脂鍵盤では再現できない「沈み込みの感覚」「指から伝わる振動」「打鍵時の応答性」が得られます。本物のグランドピアノに近い練習環境を、家庭で実現できる数少ないメーカーです。
「指を育てる」電子ピアノとしての評価
ピアノ教室の先生からの評価が高いのもカワイの特徴です。「カワイで練習した子は指がよく育つ」と言われることもあるほど。タッチがやや重めで、指の力をしっかり使う設計のため、初心者から始めても上級レベルまで一貫して使い続けられます。
カワイ電子ピアノ全シリーズマップ

カワイの電子ピアノは、用途別に大きく5つのシリーズに分かれています。まずは全体像を一望してみましょう。
| シリーズ | タイプ | 価格帯の目安 | 主な対象 |
|---|---|---|---|
| ESシリーズ | ポータブル | 5万円〜18万円 | 初心者・趣味再開・引っ越しの可能性がある方 |
| CN・CXシリーズ | コンパクト据え置き | 9万円〜18万円 | 家族で長く使いたい方・お子様の習い事 |
| CAシリーズ | 上位据え置き | 18万円〜45万円 | 中〜上級者・趣味再開組・本格派 |
| NOVUSシリーズ | ハイブリッド | 50万円〜120万円 | 上級者・音大進学者・グランド志向 |
| MPシリーズ | ステージピアノ | 15万円〜30万円 | ライブ・スタジオ・プロ用途 |
初めてカワイを選ぶ方は、ポータブルのESシリーズか、据え置きのCNシリーズから検討することになります。本格的にピアノを続けたい方はCAシリーズ、最高峰を目指すならNOVUSシリーズ、ライブ用途ならMPシリーズ── という棲み分けです。
【ESシリーズ】ポータブル ── 持ち運べる本格ピアノ
ESシリーズはカワイのポータブル電子ピアノの主力です。本体重量12kg〜22kg、奥行き30cm前後で、置き場所を選ばずスタンドを別購入すれば据え置き型としても使えます。ヤマハPシリーズと真っ向から競合する価格帯で、「タッチで選ぶならES、汎用性で選ぶならP」というのが私の販売現場での口癖でした。
ES60 約5〜7万円
ESシリーズのエントリーモデル。RHC(レスポンシブハンマーコンパクト)鍵盤を搭載し、価格を抑えながらカワイならではのタッチを楽しめる1台です。同価格帯のヤマハP-145と比べて、タッチがやや重く、本物のピアノに近い指応えを求める方に向いています。スピーカー出力は控えめなので、しっかり鳴らしたい場合はヘッドホンや外部スピーカーの併用を推奨します。
ES120 約7〜9万円
ES60の標準スペック版。Bluetooth対応、強化されたスピーカー、PianoRemoteアプリ連携など、現代の電子ピアノに求められる機能が揃ったバランスの良いモデル。ヤマハP-225と直接競合するクラスで、音色の深みではES120がやや優勢、操作性の洗練度ではP-225が優勢というのが弾き比べての印象です。
ES520 約11〜13万円
ESシリーズの中位モデル。スピーカー出力が大幅に向上し、家具的なスタンドとセットでも販売されているため、ポータブルと据え置きの中間的な使い方ができます。RH3鍵盤を搭載し、3センサー検知で連打レスポンスが向上。長時間練習でも飽きない演奏体験が得られます。
ES920 約14〜17万円
ESシリーズの最上位モデルであり、ポータブルピアノの最高峰のひとつ。RH3鍵盤+SK-EX音源+40W大型スピーカーで、ポータブルでありながら据え置き上位機並みの演奏体験を実現しています。ライブ用途、本格的な趣味再開組、自宅練習用に持ち運びの可能性がある方に最適。私が特に自信を持っておすすめするモデルです。
ESシリーズ vs ヤマハPシリーズの選び方
同価格帯で迷ったら、「クラシック中心ならES、ポップスや汎用性ならP」と覚えてください。ESはタッチがやや重めで本物志向、Pは軽快で扱いやすい設計です。お子様の習い事用途では、教室がカワイ系列ならES、ヤマハ系列ならPと揃えると音色の親和性が出ます。
【CN・CXシリーズ】コンパクト据え置き ── 普段使いの定番
CN・CXシリーズは、「電子ピアノを家具として置きたい」「お子様の習い事用に据え置き型が欲しい」方に最適なシリーズです。専用スタンド・椅子・3本ペダルが本体と一体化しており、購入したらすぐに本格的な演奏環境が整います。価格帯はCXが10万円前後、CNが13〜18万円程度です。
CX302 約9〜11万円
カワイ最廉価の据え置き電子ピアノ。コンパクト設計で省スペースに置けるため、子供部屋やリビングの一角にも設置できます。RHCコンパクト鍵盤+SK-EX音源で、入門機としては十分な実力。「とにかく据え置き型をカワイで欲しい」という方の入口になります。
CN29 約12〜14万円
CNシリーズ旧モデルの定番。在庫限りで終売になりつつありますが、中古市場や型落ちセールで狙える1台。RH3鍵盤+SK-EX音源で、現行のCN201に近いスペックを持ちます。新品で手に入るうちは、コスパ重視の選択肢として有力です。
CN201 約14〜16万円
CN29の後継として登場した現行ベストバイ。Bluetooth対応、新世代のSK-EX音源、向上したスピーカーシステムなど、現代のニーズにフィットするアップデートが施されています。お子様の習い事用、家族で長く使うピアノとして「迷ったらCN201」と言える完成度。私が販売現場で最も多くおすすめしてきた据え置き電子ピアノです。
CN301 約17〜19万円
CNシリーズの上位エントリー。CN201からスピーカー出力と一部の音源数が強化され、より豊かな響きを楽しめます。CAシリーズ(20万円超)に手が届かないが、CN201では物足りない── という方の選択肢になります。
CN・CXとESの選び方の違い
同じ予算で迷ったら、「家族で共有して長く使うならCN/CX、個人で柔軟に使いたいならES」と覚えてください。CN/CXは設置したら動かさない前提、ESは引っ越しや模様替えに強いという違いがあります。お子様の習い事用なら、視覚的にも「本物のピアノっぽい」CN/CXが選ばれることが多いです。
【CAシリーズ】上位据え置き ── カワイの中核

CAシリーズ(Concert Artist)は、カワイ電子ピアノの「中核」と呼べる本格ラインです。木製鍵盤、Onkyo製の本格スピーカーシステム、SK-EXコンサートグランド音源── すべてが本物のグランドピアノに近づくための設計。本格的にピアノを続けたい方、お子様の上達を見据えて長期投資したい方、上級者の自宅練習用としても最適です。
CA401 約18〜20万円
CAシリーズの入口モデル。GFC(Grand Feel Compact)木製鍵盤を搭載し、CAシリーズの特徴である「本物の鍵盤タッチ」を最も手頃な価格で体験できる1台です。「CN201では物足りないが、CA701は予算オーバー」という方にぴったりの中間ゾーン。CN系から本格的にステップアップしたい方に向いています。
CA501 約25〜28万円
CAシリーズの中位モデル。GFII木製鍵盤にグレードアップし、スピーカー出力も大幅に強化。中級者の本気の練習にも十分応えられる仕上がりです。趣味再開で「学生時代の感覚を取り戻したい」という大人にも人気の価格帯です。
CA701 約30〜33万円
CAシリーズの上位機。GFII木製鍵盤+SK-EX/EX/SK-5の3音源切替+大型Onkyoスピーカーシステムで、家庭でグランドピアノに迫る演奏体験を実現します。「電子ピアノでここまで弾けるのか」と弾く度に驚かされるレベル。私が個人的に最も完成度が高いと感じているカワイの定番モデルです。
CA901 約40〜45万円
CAシリーズの現行フラッグシップ。CA701のスペックをさらに磨き上げ、ディスプレイの高機能化、TwinDrive スピーカーシステムによる音響表現の進化を実現しています。コンサート前の自宅練習、音大受験対策にも対応できる、CAシリーズで妥協したくない方の最終回答です。
CA79(旧フラッグシップ) 中古20〜25万円
CA901の前世代上位機。木製鍵盤搭載のため、新品の同価格帯機種よりタッチが上質。中古市場で見かけたら検討の価値があるモデルです。状態の良い個体なら、CA501新品より満足度が高い可能性も。
CAシリーズ選びの判断基準
「家族のピアノとして長く使い、お子様も上達を見据えるなら」CA401。「自分自身が中級レベル以上で本格的に練習したいなら」CA701。「妥協したくない上級者なら」CA901。── これが私が販売現場で使ってきた判断軸です。
Clavinova(ヤマハ)との違い
同価格帯のClavinovaと比較されることが多いCAシリーズですが、棲み分けは明確です。「華やかな音色とポップス対応を求めるならClavinova、深みのある音色とクラシックの本格表現を求めるならCA」。タッチの好みも、軽快なClavinovaに対してCAはやや重め。試奏できるなら、両方を弾き比べることをおすすめします。
・カワイCA401レビュー|CA入口モデル
・カワイCA701レビュー|CAの完成形
・カワイCA901レビュー|現行フラッグシップ
・カワイCA79レビュー|旧フラッグシップ
・ヤマハ vs カワイ 徹底比較
【NOVUS】ハイブリッドピアノ ── 究極のグランド体験
NOVUS(ノヴァス)は、カワイのアコースティックピアノアクション機構を電子ピアノに搭載した、究極のハイブリッドモデルです。電子ピアノでありながら、鍵盤を押したときの感覚は本物のピアノそのもの。住宅事情でグランドが置けないが、タッチで妥協したくない上級者・音大進学者向けの最高峰です。
NV5S ── アップライトグランド機構搭載
NOVUSの入口モデル。実際にカワイのアップライトピアノに使われるアクション機構を電子ピアノに搭載。タッチの感触は完全にアコースティックピアノで、ハンマーが弦を叩く感覚まで再現されています。50万円台で手に入る本物志向のハイブリッド機です。
NV10S ── グランドピアノ機構搭載のフラッグシップ
NOVUSの最上位機。なんと本物のグランドピアノアクションを内蔵しています。価格は120万円超と本格的なアコースティックグランドにも届く水準ですが、住宅事情でグランドを置けない方が「グランドに最も近い体験」を求める時の最終回答です。
CAシリーズと迷う方への判断基準
NV5S(50万円台)は、CA901(45万円程度)と価格帯が重なります。判断基準はシンプルで、「タッチ最優先ならNV5S、音と機能のバランスならCA901」。NOVUSはハイブリッド機構ぶん筐体が大きく重いため、設置スペースもしっかり確認が必要です。
【MPシリーズ】ステージピアノ
MPシリーズは、ライブやスタジオワーク、DTMで使うことを前提としたステージピアノです。一般的な「家でピアノを弾く」用途とは異なるため、対象は限られますが、バンド活動や本格的な作曲をする方には有力な選択肢です。
MP11SE ── プロが選ぶステージピアノ
木製鍵盤を搭載した本格ステージ機。プロのキーボーディスト、スタジオワーカーに愛用者の多いモデルです。重量約34kgとステージ機としては重めですが、その重量がもたらす剛性とタッチ感は他社に類を見ないクオリティです。
MP7SE ── 軽量で扱いやすいステージ機
MP11SEの軽量版。重量約20kgで、頻繁に持ち運ぶライブ用途にも対応。ピアノ・エレピ・オルガン音色を多数内蔵し、バンド全般に使える1台です。
据え置きピアノとの使い分け
「自宅でのピアノ練習が主目的」ならMPシリーズは選ぶべきではありません。あくまで「外で弾くこと」「機材として使うこと」を前提にしたシリーズです。ピアノ練習用にはESシリーズやCNシリーズが正解になります。
価格帯別:カワイおすすめモデル
「予算が決まっている」方向けに、価格帯別のおすすめをまとめます。同じ価格でも複数の選択肢があるので、用途で絞り込んでください。
〜10万円:ES60・ES120・CX302
カワイのエントリーゾーン。ポータブル派ならES60(初期投資抑え目)かES120(機能充実)、据え置き派ならCX302。ヤマハP-145やP-225と比較検討する層です。
10〜15万円:ES520・CN29・CN201
カワイで最もコスパが良い価格帯。家族で共有するピアノとしてはCN201、個人用ポータブルとしてはES520が候補。「迷ったらCN201」がこの価格帯の最適解です。
15〜25万円:ES920・CN301・CA401
本格派の入口。ポータブル最高峰のES920、CNシリーズ上位のCN301、そしてCAシリーズの入口CA401。趣味再開組や中級者は、ここから選ぶと失敗しにくいです。
25〜45万円:CA501・CA701・CA901
CAシリーズの本格ライン。中級者の本気の練習、家族の長期共有ピアノ、上級者の自宅用として、ここで選んでおけば10年は十分に使えます。
50万円超:NOVUS NV5S・NV10S
音大進学者・本物志向の上級者の領域。タッチで妥協したくない方が、住宅事情でグランドを置けない時の選択肢です。
・2026年版 電子ピアノ相場ガイド
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用途別:あなたに合うカワイの1台
同じ価格帯でも、「誰が・何のために・どこで」使うかによって最適解は変わります。あなたのケースに当てはまる項目をご覧ください。
大人の初心者
これからピアノを始める大人の方は、ES120またはES920が第一候補。タッチが本格的なので、最初から「正しい指の使い方」を身につけられます。挫折せずに続けられる環境が整います。
趣味再開の方 ── カワイは特に再開組に人気
「学生時代に弾いていたが、10年以上ブランクがある」── という方には、ES920またはCN201が最適です。カワイは趣味再開組に特に支持されており、その理由は「昔の指の感覚をすぐに取り戻せる」から。安価すぎる機種だと違和感を感じやすいので、ある程度の本格性が必要です。
子供の習い事
お子様の習い事用途では、CX302・CN29・CN201のいずれか。教室と同じ「据え置き型ピアノ」の感覚で練習できることが上達につながります。長期的に習わせる予定があるならCA401まで背伸びする価値があります。
上級者・経験者
すでに弾ける方には、CA701・CA901・NOVUS NV5Sの3択。木製鍵盤と高品位音源は、上達のための妥協できないライン。住宅事情でグランドが置けない方の代替として、十分な演奏体験を提供します。
DTM・作曲用途
パソコンと繋いで音楽制作をするなら、ES120・ES920・MP7SE。エントリーならES120で十分、本格的なDAW環境を組むならMP7SEが候補になります。
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カワイの鍵盤と音源を理解する

カワイ電子ピアノを選ぶ上で避けて通れないのが、「鍵盤」「音源」「スピーカー」の3つの専門知識です。カワイの最大の差別化要因がここにあります。
鍵盤の種類:RHC / RH3 / GFC / GFC II / GFII
カワイの鍵盤は大きく以下のグレードに分かれます。
- RHC(レスポンシブハンマーコンパクト):エントリー機搭載の樹脂鍵盤。
- RH3(レスポンシブハンマー3):中位機搭載。3センサー検知で連打レスポンス向上。
- GFC(Grand Feel Compact):CA401搭載の入門木製鍵盤。
- GFC II:GFCの改良版、CN系上位にも搭載。
- GFII(Grand Feel II):CA701以上搭載のフルサイズ木製鍵盤。アコースティックピアノに最も近い。
カワイ最大の特徴「木製鍵盤」
樹脂鍵盤と木製鍵盤の違いは、上級者ほどはっきり感じます。木製鍵盤は打鍵時の振動・吸湿性・弾き応えが樹脂と異なり、本物のピアノを弾いている感覚を生み出します。CA401(18万円台)から木製鍵盤を搭載しているのは、電子ピアノ業界でカワイがほぼ唯一です。
SK-EX / EX / SK-5 ピアノ音源の違い
カワイの上位機は3種類のグランドピアノ音源を切り替えられます。SK-EXはコンサート用フルコンサート、EXはコンサートグランド、SK-5は親密な室内用ピアノ。曲のジャンルや気分で音色を変えられるのは、本物のピアノにはない電子ピアノならではの楽しみ方です。
Onkyo製スピーカーの音響設計
CAシリーズ以上には、音響メーカーOnkyoと共同開発したスピーカーシステムが搭載されています。ピアノの音域を最も美しく再生することを目的に設計されており、家庭の電子ピアノとしては抜群のクオリティを誇ります。
Bluetooth・PianoRemoteアプリ連携
2020年以降のカワイ電子ピアノは、専用アプリ「PianoRemote」と連携可能。スマホから音色切替、メトロノーム操作、録音管理などが直感的にできます。
ハーフペダルなどのペダル表現力
カワイのペダルは、「ハーフペダル」「クォーターペダル」など段階的な踏み込みを検知できます。ショパンやドビュッシーなど、繊細なペダルワークが必要な楽曲を弾く際に違いがはっきり分かるポイントです。
・カワイ vs ローランド 徹底比較
・ヤマハ・カワイ・ローランド3社徹底比較
カワイ電子ピアノの中古・買取・処分
新品だけでなく、中古や買い替えのことも知っておくと選択肢が広がります。
カワイ電子ピアノの中古相場
カワイはヤマハに次いで中古市場の流通量が多いブランドです。リサイクルショップ、ハードオフ、メルカリ、ヤフオクなどで多数の出品が見つかります。ESシリーズなら3〜10万円、CNシリーズなら7〜13万円、CAシリーズで15〜30万円が中古相場の目安。5年落ちまでなら新品同等のコンディションで購入できるケースも多く、コスパ重視なら有力な選択肢です。
カワイは「壊れやすい」って本当?
「カワイの電子ピアノは壊れやすい」という噂を耳にされた方もいるかもしれません。結論から言うと、現行モデルは特に壊れやすいわけではありません。ただし2000年代の一部モデルで鍵盤戻りの不具合が話題になったことがあり、その印象が残っている可能性があります。現行のESシリーズ・CNシリーズ・CAシリーズはむしろ耐久性が高く、10年以上の長期使用に耐える設計です。
中古を買う時の確認ポイント
中古購入で最も気をつけたいのは「鍵盤の戻り」と「打鍵時の異音」。カワイは木製鍵盤搭載モデルが多いため、湿気環境に長く置かれていた個体は特に注意が必要です。可能であれば実機の試奏か動作動画の確認を必ず行ってください。
買取・処分の方法と相場感
使わなくなったカワイ電子ピアノは、状態が良ければ楽器専門業者の買取が最も得です。一般のリサイクルショップは買取価格が低めで、専門業者の半額になることも珍しくありません。古いモデルや故障品は買取不可となり、自治体の粗大ごみで処分する形になります。
・カワイ電子ピアノは壊れやすい?の真相
・中古電子ピアノの賢い選び方
・電子ピアノの粗大ごみ処分方法
・電子ピアノを売る注意点
よくある質問(FAQ)
まとめ ── 迷ったらこの3機種

カワイ電子ピアノの全シリーズを駆け足で見てきました。最後に、私が販売現場で10年以上の経験から自信を持っておすすめできる「迷ったらこの3機種」を提示して締めくくります。
ポータブルで迷ったら ── カワイES920
ポータブル電子ピアノの最高峰のひとつ。RH3鍵盤+SK-EX音源+40W大型スピーカーで、据え置き上位機並みの演奏体験をポータブルで実現。本格的な趣味再開組、ライブ用途、自宅で持ち運びの可能性がある方に。ES920レビュー →
据え置きで迷ったら ── カワイCN201
家族で長く使う本格据え置きのベストバイ。RH3鍵盤、新世代SK-EX音源、Bluetooth対応で15万円前後。お子様の習い事用、趣味再開、家族のピアノとして10年以上使える完成度。販売現場で最も多くおすすめしてきた1台です。CN201レビュー →
本格派なら ── カワイCA701
GFII木製鍵盤+3音源切替+Onkyoスピーカーで、家庭でグランドピアノに迫る演奏体験を実現。中級者の本気の練習、上級者の自宅用、音大進学者の対策まで対応。「電子ピアノでここまでできるのか」と弾く度に驚かされる完成度。CA701レビュー →
10年以上、楽器店の現場で数千人のお客様のピアノ選びをお手伝いしてきた経験から申し上げると、カワイは「指を育てたい」「本物に近いタッチで練習したい」という思いがある方ほど、購入後の満足度が高い傾向があります。エントリー機を買って3年で買い替えるよりも、最初から少し背伸びをして木製鍵盤搭載機を選んでおく方が、結果的に上達も早く、コストも気持ちも得をすることが多いです。
このページがカワイ電子ピアノ選びの羅針盤となり、あなたの納得のいく1台選びのお役に立てば幸いです。さらに細かいご相談はお問い合わせまで、運営者プロフィールはこちらからご覧いただけます。
※本記事は元楽器店員(歴10年以上)である運営者ピア僧が、自身の販売現場での経験と店舗で実際に弾き比べた結果に基づいて執筆しています。中立性を保つため、特定メーカーから対価を受けて執筆することはありません。
※価格は記事執筆時点(2026年5月)の市場相場に基づく目安で、変動する可能性があります。最新価格は各販売店でご確認ください。
